日本水仙花開道【幼児子連れの絶景花畑】

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冬になると美しいスイセンの花が咲く「日本水仙花開道」。海と夕日が美しい愛媛県伊予市、山の斜面にスイセンが一面に海を背にして咲き誇る、気持ちの良い場所だ。小高い丘に山道を登るが、小さな子供でも楽しく登ることができる。スイセンの花畑と海をバックに写真を撮れればと思い、今回は3歳児の娘をはじめて連れて訪れてみた。

線路を渡って登る旅情あふれるスイセン畑

日本水仙花開道

スイセン畑に行くには下灘運動公園の駐車場に車を停める。写真中央、山が切り開かれ、緑色のじゅうたんが敷き詰められたような場所が今回向かうスイセン畑。ここから山の上に広がるスイセン畑に歩いて向かう。
スイセン畑への道は急な山道になる。今まで娘は舗装された坂道を上ったことはあるが、山道を登るのは初めて。娘は僕と違いあまり歩くのは好きではなく、すぐに抱っこしてと抱きついてくる抱っこ星人だ。今回も山に登ってくれるか謎。最悪は娘を抱っこして、一眼レフ抱えて登ることは覚悟して出発する。
すると、運動公園にあった遊具で遊びたいと娘は出発をさっそく拒否。ぶつぶつ文句を言いながら、しふしぶついてくる。

日本水仙花開道へ渡る線路

娘の機嫌が好転したのは、ここ。JR予讃線の線路だ。「日本水仙花開道」と看板がある細い道を細い裏道から登り始めると、突然線路に出る。踏切も歩道もなく、注意して線路を渡るように書かれている。見通しが良く、特急は走らないローカル線。気をつけて線路を渡るが、初めて線路に降りた娘が好奇心をむき出しにした。普段はめったに入る事の出来ない場所を楽しんでいる。
ちなみにJR予讃線の伊予長浜経由の路線は海沿いを走る鉄道好きには人気のローカル線。旅情溢れる電車旅が楽しめる。この線路の奥には、日本一海に近い駅で、何度もポスターやドラマのロケ地に登場している「下灘駅」がある。

日本水仙花開道と幼児

線路を渡ると、山登りが始まる。先ほどまでごねていた娘だが、線路を渡って機嫌がよくなったのか、スイスイ山を登っていく。予想以上に足取りはしっかりしていて、スピードも大人と変わらないくらいに速い。3歳児の運動能力はこれほどまでだったとは。改めて驚く。

日本水仙花開道線路横断

先ほど渡った線路を、汽車がゴトンゴトンと心地よい音を響かせて走り抜けていく。今はスイセンだが、スイセンが終わると、この汽車が走る線路の土手はずっと一面の菜の花に覆われる。春先の予讃線の旅は、1年中で一番美しい。

海とのコラボが美しすぎるスイセン畑

日本水仙花開道

登っていくと、ついにスイセン畑に到着。スイセンを切り売りしている小屋が、この畑のアクセントと目印にもなっている。

日本水仙花開道と瀬戸内海

瀬戸内の海を瀬に咲き誇るスイセン。冷たい潮風が、鼻孔にスイセンの清涼で爽やかな香りを届けてくれる。

日本水仙花開道子連れ

海をバックにしたスイセンを見て、娘もさっそくカメラを構える。きれいに撮れるかな?

日本水仙花開道

夕方の斜光がスイセン畑を美しく彩る。訪れたのは16時頃。これが限界。双海は年中美しい夕日を楽しめる町だが、このスイセン畑は山の影になり、スイセンの開花時期には夕日は見えない。海に夕日が近づくに連れ、光は失われる。

子連れ日本水仙花開道

スイセン畑はさらに上に広がる。娘は自分からもっと上に行くと山を登っていく。予想外の展開。これは桜の時期の松山城や紅葉の時期の皿ヶ嶺など、どんどん娘を連れて山に登れそうだ。

日本水仙花開道のスイセン

夕時の眩しい光に照らされるスイセン。純白の中に、輝く黄色。ふわりと立ち込める香りを娘も鼻を近づけて楽しんでいる。

水仙畑

冷たい潮風に吹かれて揺れるスイセン畑。それはまた、ひとつの海のようにも見える。

スイセン畑の頂上は伊予灘を一望する絶景

日本水仙花開道と伊予灘

ついにスイセン畑の頂上に到着。街が小さく見える。海からここまでよくここまで自力で登ってきたものだ。3歳児の体力もばかにはできない。その成長に驚き、嬉しく思う。夕日に照らされるスイセン畑と瀬戸内海。とても美しく見えた。

日本水仙花開道

頂上に着いたと同時に、光が一斉にスイセン畑から引き揚げていった。娘も満足したようで、ゆっくりと山を下りていく。青い空とスイセン畑のコントラストを楽しみながら。水仙が放つ甘く清涼な香りに包まれて眺める伊予灘の風景はまさに絶景だ。水仙畑の中の道は整備はされており危険な場所はほとんどないが、急斜面が多いのでスニーカーなど歩きやすい靴での訪問がお奨めだ。

海と水仙畑を眺めた後は道後温泉で宿泊しよう

日本最古の温泉とされる道後温泉まで日本水仙花開道からは車で1時間弱。道後温泉には数多くの宿があり、どの宿にも趣向をこらした温泉を楽しめ、さらには湯篭をもって浴衣姿で道後温泉本館や椿の湯といった外湯巡りも楽しめます。道後温泉から伊予鉄道の駅に続く商店街「道後ハイカラ通り」にはたくさんの店が並んでおり、各ホテルの軒先には無料の足湯があり、道後温泉は散策するにはもってこい。また松山市内にも温泉つきのシティホテルがいくつかあるのでそちらに宿泊するのも気持ちが良いです。

日本水仙花開道

場所: 伊予市双海町串194
電話: 089-994-5852(伊予市観光協会)
営業時間: 9:00~17:00
開園日: 12月下旬~2月中旬
休業日: 無休
交通: 松山自動車道伊予ICから約30分、徒歩15分
料金: 無料
駐車場: 30台 (無料・しもなだ運動公園を利用)

【投稿時最終訪問 2013年2月】

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