海洋堂ホビー館四万十【圧倒的なフィギュア天国】

「最後の清流」と呼ばれる四万十川。その流域にはまるで日本の原風景のような、のどかな山里の生活と手つかずの自然が残されている。そんな四万十川にはいくつもの支流があり、その支流にも、小さな集落が点在する。残念ながら支流の集落は減少しつつある。そんな集落減少の象徴となってしまっているのが「廃校」。現在では廃校を利用した新たな取り組みも多くあるが、この四万十川支流の集落に、大成功を収めている施設がある。それが「海洋堂ホビー館四万十」。辺鄙な場所にあると自ら名乗るほどのミュージアム。本当に電車が走っているのかと疑いたくなる無人駅からさらに山の中に入っていった所にある。それにも関わらず、多くの車がその山の中に向かい、シャトルバスも運行されているくらいの賑わいだ。

海洋堂ホビー館四万十へのアクセス

国道381号線、JR「打井川駅」から県道55号線を走る。拡張工事が行われており、ホビー館までの半分は2車線、残り半分は1.5車線。1か所離合不可の部分が長くあり、そこではセンサーによる対向車の通知が行われている。今回訪れたのはゴールデンウィーク。混雑期にはシャトルバスが運行され、高知側から来れば、シャトルバスに乗る事になる。ただ、愛媛側から来る場合や、足が不自由などバスに乗るのが困難な場合はマイカーでホビー館まで向かえる。駐車場は混雑しており、1.5km手前の「海洋堂かっぱ館」の広い駐車場からシャトルバスにのるか、歩くかをしている人も多かった。事前に混雑情報を得ていたので、今回は愛媛側からマイカーで閉館時間2時間前の16時頃に到着するようにホビー館に向かった。読みは大当たり。さすがにアクセスに時間がかかるだけあり、遅くまで滞在する人や、遅くにここに向かう人や少ない。駐車場には空きがあり、すんなり車でたどり着く事が出来た。それでも道には警備員が所々に立ち、歩いてホビー館からかっぱ館に戻ってくる人も多かった。

廃校の体育館が魅惑フィギュア展示館に大変身!

海洋堂ホビー館四万十

海洋堂ホビー館の建物。体育館をそのまま利用している。その右横には校舎があったのだが、今は企画展をする建物になっている。そして、その左横には打井川が流れている。確実に蛍が飛ぶだろうと思われる、山里の小さな川だ。

海洋堂ホビー館四万十

ホビー館の中に入ると、巨大な船が。海洋堂は日本を代表するフィギュアメーカー。その造形の技術はすごく、とにかくリアル。館内にはその海洋堂が作成したフィギュアが所狭しと並べられている。アートと言っても過言ではない精巧なフィギュアが並ぶ体育館はさながらミュージアム。それでいて、館内は撮影禁止にはなっていない(一部撮影禁止のコーナーあり)来館者は記念撮影をしたり、気に入ったフィギュアの写真を撮ったりしている。

迫力がありリアルなフィギュアがとにかくいっぱい!

海洋堂ホビー館四万十

入館して目立つのが等身大のケンシロウ。服の質感から筋肉の隆起まで、リアルすぎて見事。記念撮影の絶好の相手だ。

海洋堂ホビー館四万十エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオンの弐号機。バズーカーを構えるそのポーズも見事なほどの造りこみにもほれぼれする。僕はフィギュアは収集していないが、こうやって見るのは大好きだ。特にメカニカルで細部まで精巧に作りこまれている作品には見入ってしまう。さらには可動部分が多く、リアルなポーズになるものは見応えがある。こういう作品は、やはりいろんな角度から写真を撮って楽しみたくなる。

海洋堂ホビー館四万十アイアンマン

アイアンマンのフィギュアも。可動部分が多いのに、稼働箇所が気にならないのも見事。見る、飾る、組み立てる・・・フィギュアにはいろいろな楽しみ方があるが、どうやら僕は写真を撮るのが楽しいようだとこの時に気付く。

海洋堂ホビー館四万十

巨大な船の中には入ることが出る。ここには海洋堂が作ってきた製品としての歴代の食玩を中心としたフィギュアが飾られている。

海洋堂ホビー館四万十チョコエッグ

海洋堂の代表作品ともいえる、「チョコエッグ」の動物フィギュア。そのリアルさと精巧さが海洋堂の名を確固たるものにした。かつてはこのフィギュアを収集した人も多いだろう。ちなみに入場すると、お土産にこのチョコエッグのフィギュアをひとつもらえた。種類はおまかせだが、入場料を払っていない幼児の分までもらえたのは嬉しかった。

海洋堂ホビー館四万十
海洋堂ホビー館四万十

マクロスに北斗の拳。子どもの頃に熱中した世界がフィギュアで再現されている。童心に戻り、わくわくできる。

海洋堂ホビー館四万十

フィギュアだけでなく、ジオラマの造形も飾っている。何気に目玉のオヤジがブランコ。遊び心満載。

海洋堂ホビー館四万十スターウォーズ
海洋堂ホビー館四万十ガンダム

スターウォーズにガンダム。70年代生まれにはたまらない世界。これはターゲットは子供ではなく、お父さんだな・・・

海洋堂ホビー館四万十美少女フィギュア

美少女フィギュア、萌えフィギュアのコーナーも設けられている。美少女フィギュアには個人的には興味はないが、そのリアルさは見事。スカートの質感等が見事でついつい見とれてしまう。・・・はたから見ると美少女フィギュアにくいつく変なおじさん

海洋堂ホビー館四万十

船の一番上は操舵席になっている。体育館の中、大きな船が置かれ、その付近はフィギュアの海になっている。

海洋堂ホビー館四万十女神さま

体育館の窓に大きな女神さま3人の大きなフィギュア。窓には外の緑の森が映りこみ、さわやかな自然光を空想が支配する世界に降り注がせる。。ありえないシチュエーションに思わず1枚パチリ。

フィギュアの制作などの遊び心もいっばい!

海洋堂ホビー館四万十フィギュア作成

一角にはフィギュアやジオラマを制作する工房を見る事ができる。作業はこの時していなかったが、作成途中のものを見ることができるのは面白い体験だ。

海洋堂ホビー館四万十ジオラマ

企画展が開かれている新しくできた建物に。ここには愛好家が作ったジオラマが展示されている。目を釘付けされたのはガンダムのジオラマ。そういえば昔、ガンダムやマクロスのジオラマに夢中になったなぁ。訪れた2013年5月には企画展としてエヴァンゲリオンの世界を再現したジオラマが展示されていた。どれもアニメのシーンを忠実に再現した、とても手の凝ったもの。ついつい、すごいと見入ってしまうものも多数。残念ながら、エヴァンゲリオンの企画展のブースは写真撮影は禁止だった。

海洋堂ホビー館四万十隠れキャラ

スタッフの遊び心も満載。あちらこちらにトイストーリーのウッディが隠れキャラのように仕込まれていた。こういったスタッフの遊び心を探してみるのも面白いかも。

ハイレベルな手作り遊具が子供に大人気!

海洋堂ホビー館四万十遊具広場

ホビー館の外には遊具広場がある。手作りの木製の遊具がいっぱい置いてあり、押して遊べるようになっている。3歳の娘にはこちらの方が楽しいようで、ずっと外で遊んでいた。ちなみにホビー館には当日なら何度でもチケット提示で再入場可能。

海洋堂ホビー館四万十遊具広場

ホビー館はオープン以来、その人気と訪問者の多くからどんどん施設が改良されている。企画展示室の新築や駐車場の整備と増加、露店など。スピーカーから音楽が流れる、何もない静かな田舎の中に突然現れたこの場所はとにかく異様な雰囲気。ここが以前学校だったとは思えない。それを示すものは、ホビー館に入る時に通る、校門跡だけだ。わざわざ何もない場所に、大人も子供も楽しめる空間。そのありえなさが、大人の好奇心に火をつけ、童心を持ち続ける大人たちを誘っているのだろう。そんな遊び心満載のスポット、無邪気に楽しみたい。

四万十川の宿泊案内

最後の清流と呼ばれる四万十川の美しい所は流域には大きな町がないこと。昔の日本を思わせる小さな集落が連続する四万十川の流域には、ロハスを意識した小規模な宿があり、ホテルは河口の中村に集中します。流域での宿泊でオススメな宿は、四万十川を見下ろすスタイリッシュなホテル「四万十星羅」や露天風呂が気持ちよいと人気の「松葉川温泉」です。

■四万十川流域の宿・ホテル一覧

海洋堂 ホビー館 四万十

場所: 高知県高岡郡四万十町打井川1458-1
電話: 0880-29-3355
営業時間: 10:00~18:00 (入館は17:30まで)
休業日: 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館)
    12月28日~1月1日
アクセス: 高知自動車道・四万十町中央ICより車で約45分
     松山自動車道・三間ICより車で約1時間40分
駐車場: 50台(無料)
入場料: 大人800円、小・中学生400円

【投稿時最終訪問 2013年5月】

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