四万十川オススメドライブ ルート【江川崎~中村】

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最後の清流と呼びれる四万十川の下流域は日本の原風景のような眺めが続く。数々の沈下橋を訪れながら海を目指す川沿いのドライブは四万十川の魅力を余すことなく楽しめるルートです。

四万十川中流の観光拠点、江川崎。ここから四万十川は下流に差し掛かる。今まで四万十川流域をJR予土線が走っていたが、線路は江川崎から愛媛に向けて、支流の広見川を遡り始める。よって四万十川下流域は線路がなくなり、一気に自然が濃くなる。
四国一の長さを誇る川の流域なのに、町がない四万十川下流は日本の原風景でとても見応えがある。四万十川の代表的な風景である沈下橋を見ながら、河口の町、中村(四万十市)を目指すドライブはとてもオススメだ。さて、中村に向うには、国道441号を四万十川の河口に向かって並走する楽しいドライブになる。江川崎を出発すると、岩間・口屋内・勝間の沈下橋がある。

この日は天気が小雨模様だが、雨に薫る四万十川も、まるで水墨画の風景のようでとても素晴らしい。
なお、この国道は改良工事が進むも細い1~1.5車線の区間が多く残っている。シーズンの連休などは対向車との離合に十分注意しながら進まねばならない。

かわらっこで楽しむ四万十川と屋形船の風景

四万十川館船

勝間沈下橋を過ぎてやや行くと、「四万十カヌーとキャンプの里かわらっこ」がある。キャンプ・カヌーの施設ではあるが、ドライブの休憩所としても使える場所だ。
雨もすっかりあがり、天気に回復の兆しが見えてきた。さっそくここに車を停め、きれいに整備されたキャンプサイトの横を抜けて河原に降りてみる。
河原はとても広く、四万十川の川幅を押し狭めている。四万十川はすでに下流域なので水量も多く、このあたりでは船が通れるくらいの水深が確保されている。そのため、この河原は屋形船やカヌーの発着場としても利用されている。
河原にいると、時々観光客を乗せた屋形船が通り過ぎていく。屋形船の後ろに見えるのは高瀬沈下橋。穏やかな四万十を代表する風景がここにある。

四万十川鯉のぼりの川渡し

広い河原には、鯉のぼりがずらっと吊るされている。これが四万十川名物のひとつ、「鯉のぼりの川渡し」だ。
四万十川で最も規模が大きい川渡しは四万十町の十和のもの。しかし、この時期は四万十川の何箇所かでこのような大小の鯉のぼりの川渡しを目にすることができる。

四万十川鯉のぼりの川渡し

鯉のぼりが渡された四万十川を屋形船が行く。とても穏やかな風景。まさに日本の原風景だ。しばし時間を忘れ、河原に座りこんでその風景を楽しむ。が、雨が再び降ってきたので敢え無く撤退する。

かわらっこのお弁当

雨を避けるようにかわらっこの「コミュニティセンター」に入る。キャンプ、カヌーの受付事務所があるところだがとても広く、中で弁当などの販売もしている。休憩室があり、そこでお弁当を食べることができる。
高知らしく、「カツオ飯」と手巻き寿司を買い、ここでお昼を頂くことにする。お昼が終わったころにはまた雨は上がっていた。車に乗り込み、再び四万十川下流の町、中村を目指す。

静かな四万十の風景を楽しめる三里沈下橋

三里沈下橋

「かわらっこ」を出発してややすると、国道は大きく四万十川から離れてしまう。川登からは県道340号線へと入る。国道よりも道幅が狭い区間が増えるが、交通量は少なくなる。四万十川の水面が間近に感じられるが、ブラインドカープも多くなるので気をつけて車を操る。
やがて「三里沈下橋」にたどり着く。県道から細い道を降りると、そこには沈下橋が待っていた。駐車スペースが数台分あるだけなので、車が多ければ県道の路肩に駐車した方がよさそうだ。
この沈下橋の下を流れる四万十川も深い。川幅もかなり広いのに、これだけの水量がある事に、ここがかなり海に近い事を感じさせる。この付近も屋形船の発着場が多く、この沈下橋でたそがれていると、屋形船がこの下を何隻かくぐっていく。

四万十川で最も有名で人気の佐田沈下橋

佐田沈下橋

さらに県道を南下すると、四万十川で一番有名であろう「佐田沈下橋」に到着する。この沈下橋には立派なトイレと休憩場があり、四万十川の沈下橋の中で一番観光地化されているといってよい。今までの沈下橋とは比べ物にならないほど、多くの人がこの沈下橋のある風景を楽しんでいる。
佐田沈下橋は四万十川で一番下流にある沈下橋だ。四万十市の中心、旧中村市の市街地からの距離も10km足らずと近く、多くの人が訪れる。それでもまだ、ここには色濃く自然が残り、この橋の袂では昔ながらのゴリ漁を行う漁師の姿があった。こんな大河でありながら、河口近くでも豊かな自然とその恵みに頼った生活が営まれている。それが四万十川が「最後の清流」と呼ばれる理由であると、僕は思う。
この付近はとても川幅が広く、沈下橋の長さも半端ではない。車が途中で出会っても大丈夫なように離合スペースとして少し幅が広い箇所があるが、それでもやはりこの橋の上では離合したくない。水深はずいぶんと浅くなっていて、ここをくぐっていく屋形船はなかった。
佐田沈下橋を後にして、まだ細い道を進むと中村の古い町並みの中に出る。ずっと左岸をたどっていた四万十川を渡って右岸に出ると、そこから河口までは国道321号線の快適な道で一気に下る。四万十川と海の交わる場所を遠目に眺めたら、国道は足摺岬のある土佐清水へと車を導いていく。

四万十川河口・中村のホテル

四万十川沈下橋マップ

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