霧の森【愛媛で人気の川遊びスポット】
涼しい深い山の中にありながら、高速道路で手軽にアクセスでき、併設する温泉や極レアスイーツを楽しみつつ川遊びができると密かに人気のスポットが愛媛県にある道の駅「霧の森」です。コテージに宿泊することもできるアウトドアフィールドで、更衣室がある河原で水遊びができる愛媛を代表する川遊びスポットのひとつ。愛媛県の工業地帯、四国中央市と高知県の県境付近の豊かな自然を流れる馬立川はとても透明な川。四国を代表する河川、吉野川の支流のひとつで、深い山々の水を集めた澄んだ馬立川は夏でも涼しい避暑地でもあります。
本格的な川遊びが楽しめる道の駅「霧の森」
「道の駅霧の森」は高知自動車道・新宮ICを降りて1分という好立地で、狭い山道を走らなくても簡単に大自然の中にアクセスができます。駐車場には独立したトイレがありますので、川遊びの途中でも利用ができます。
また、毎週日曜日には「霧の森青空市かほり」という人気の青空市駐車場内の建物にオープンし、山菜や手作りこんにゃくなど、旧新宮村の逸品がズラリと並びます。
駐車場から「玉水橋」という朱色がまぶしい吊り橋を渡って道の駅に入ります。この吊り橋の下を流れているのが、川遊びができる馬立川です。
愛媛県の瀬戸内海側は海に2000m近い山々が一気に沈む急峻な地形と海沿いに広がる工業地帯のため、川遊びができる場所は限られています。少し高速道路で山を越えた場所にある霧の森は、手軽にアクセスできる絶好の川遊びスポットです。
吊り橋から、見下ろす馬立川。夏空を映しながらも川底までくっきり見えるとても澄んだ水が流れています。この流れは瀬戸内海に向かわず、四国最大の河川であり、大阪湾に面する徳島市まで流れる吉野川にそそがれます。四国の中心からその東端まで長い旅をする水たちです。
吊り橋を渡る手前から河原に下りる道があります。山道なので、キャリアーなどで荷物は持ち込めませんが道は整備されているので、サンダルなどでも問題はありません。
河原に下りていく途中、木々の間から馬立川が見えます。エメラルドグリーンの透明な水面に森の色と頭上にかかる玉水橋の赤色が映り込み、幻想的で美しい光景を描き出しています。
坂を降りると馬立川の河原に出ます。河原には湧水を引き込んだ手洗い場とウッディな更衣室があります。
シャワーはありませんが、更衣室はカギもかかりとても使いやすくなっています。こうやって河原に更衣室がある場所はとても稀で、川遊びをするにはもってこい。また更衣室の一部には簡単なイスが置かれており、東屋としても利用できます。
馬立川の河原はあまり広くなく、大きな石が多いのでタープやテントの設営は難しい場所です。ただし谷底にあるので、多くの木々で木陰はいっぱいあります。岩に腰かけるか、レジャーシートを敷く、キャンプチェアなどを利用できます。川の中にイスを置いて足を浸して涼しむという楽しみもできます。
見上げると先ほど見下ろした玉水橋が頭上に架かっています。深い谷底にあり、木々に覆われているので暑い夏でも比較的河原は涼しく、気持ちの良い場所です。玉水橋まで戻らなくても、馬立川を渡れば、道の駅に登る道があります。
小さな子も安心な涼しい馬立川での川遊び
更衣室の前に架かる橋より下流は大きな石が多く、流れが激しくなるので川遊びには向いていません。橋より上流方面で遊ぶことになります。東屋と反対側の橋の架かる河原は比較的広くなっており、ここにレジャーシートやイスを置いて、ベースにすると便利です。
霧の森を流れる馬立川は、比較的浅い場所が多くなっています。短パンをはいていれば水着でなくてもたっぷりと遊ぶことができます。道の駅立ち寄った際、少しだけ川遊びで涼むこともできます。
道の駅を流れる馬立川は以前はもう少し水深があったのですが、2018年の台風で大量の石が流れて川底が埋まり浅くなってしまいました。それでも流れる水は清冽で冷たく、とても気持ちの良い川遊びができます。
所々、腰より高い場所までの水深があります。水着を着ていたら気持ちよく泳ぎ、短パンなら回避する場所です。やはり深い場所を見ると、暑い夏はざぶんと泳ぎたくなります。
上流へと川遊びに適した場所が続いていおり、遊びながら遡上します。特段危険な場所も無く、小さな子供が水遊びをするにはもってこいの場所です。
背の立たないような深みはほとんどありませんが、上流に行くと少し深い場所があります。川にどっぷりとつかって泳げる場所です。以前はもっと深かったのですが随分と浅くなってしまったのが残念です。本気で川泳ぎたい場合は物足りないかもしれませんが、これだけ施設が整った中で気軽に美しい川の流れに触れ合える場所はなかなかありません。
馬立川の中はアユが泳ぐ透き通ったエメラルドグリーンの世界
馬立川の水はとにかく透明。そして森の色が溶け出したかのようなエメラルドクリーン。川の水は夏でもとても冷たく、最初に体を沈ませると「冷たいっ」と必ず叫ばないといけないくらい、キンキンに冷えています。
川の中は青く、木漏れ日がゆらゆらと水中で揺らめく幻想的な光景。水着を持ってきたならばぜひ、ゴーグルをつけて水の中を覗いていただきたいです。
川の中にはアユが泳いでいます。その数も多く、馬立川の豊かさを感じることが出来ます。
小さな魚も何度も泳いでる姿を目撃できるとても自然の豊かな川です。川の水に流されそうになりながら泳ぐと、すぐ目の前を川魚たちが通り過ぎていきます。
澄んだ水の中は冷たく、昨今の夏の猛暑を忘れさせてくれます。川底から見上げる水面はまるでエメラルドのように美しく、いつまでも川の中で遊んでいたくなります。
川遊びの後は幻のスイーツなど美味しいものを堪能
さて、水遊びが終わったら「道の駅霧の森」で一休みしましょう。霧の森の中には「霧の森交湯～館」という日帰り温泉があります。露天風呂はありませんが、コンクリート打ちっぱなしの開放的な浴室はとても気持ちが良いのです。暑い夏でも冷たい川の中に浸かっていると体が冷えます。温かい温泉でほっこりしたいですね。車を運転しないのなら、湯上りのビールなども最高です。
道の駅にある「霧の森レストラン」では、馬立川を見下ろしながらウッディな空間で美味しい食事ができます。地元の山の幸や新宮茶を使った料理が自慢で、「茶そば」や「おぼろ豆富」といった人気メニューをはじめ、アマゴやアユといった川魚、猪肉といった料理を頂くことが出来ます。いっぱい川で遊んでお腹がすいたら、その川のすぐのレストランでたっぷりと美味しいものを食べたいですね。
霧の森と言えば、ネット販売された時には抽選率が100倍にもなる幻のスイーツ「霧の森大福」が有名。新宮茶を練り込み、そして抹茶をまぶした大福の中に生クリームと餡がたっぷり入った絶品スイーツです。道の駅の中には製造元である「霧の森菓子工房」があり、この道の駅まで来れば幻のスイーツもほぼ確実に購入することが出来ます。この霧の森大福は高速道路をわざわざ降りてまで購入する価値があります。お土産にするもよし、帰りに頂くもよし、絶対に買い忘れることはないようにしましょう。
「霧の森茶フェ」というカフェも道の駅にはあります。囲炉裏や堀炬燵、土壁に梁といった古民家をイメージした和の趣たっぷりの店内はついつい長居してしまうほど居心地の良さ。落ち着いた上質な雰囲気の中で頂く美味しいお茶とスイーツは日常を忘れさせてくれる自然豊かな空間でおススメのカフェです、全席堀こたつになっており、靴を脱いで足を伸ばしながら小上がり席でゆっくりくつろげるので、川遊びの後の休憩にはもってこいのお店です。あ、ちゃんと着替えてから利用してくださいね。
霧の森茶フェでは幻のスイーツである霧の森大福はもちろん、新宮茶をふんだんに使った様々なスイーツが楽しめます。また、本格作法で淹れてくれるお茶を頂けるほか、抹茶オレやコーヒーなどの飲み物も充実。シフォンケーキや抹茶ソフトクリームなど、充実した濃厚なスイーツが舌を楽しませてくれます。自然の中で思いっきり遊んだ体には、甘いものが欠かせませんね。
霧の森で宿泊しながら川遊びを楽しもう
さて、霧の森では宿泊することもできるのです。宿泊施設はウッディなコテージ。ベッドやソファーなどがあり、冷暖房完備。シャワーもアメニティ、浴衣もある普通に宿泊できる施設です。しかも日帰り湯のほかに宿泊者専用の温泉も入りたい放題と大自然の中でまったりとできる滞在。食事は霧の森レストランのほか、ホットプレートをはじめとする道具がそろっているので自炊が楽しめるアウトドアな宿です。霧の森コテージの宿泊については、リンク先の記事を参考にしてください。
道の駅霧の森
場所： 愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1
電話： 0896-72-3111
施設: レストラン、カフェ、スイーツ工房、日帰り温泉、インフォメーション
イベント広場、川遊び(更衣室)、コテージ
休み： 月曜 （祝日の場合は翌日休、4～8月は無休）
時間： 10:00～17:00 (温泉～21:00 レストラン～20:00)
交通： 高知自動車道・新宮ICより車で1分
駐車場： 82台
【投稿時最終訪問 2021年7月】
