湯滝と湯ノ湖【奥日光の滝と静かな湖】

日光の最深部にある湯ノ湖。そこから直接流れ落ちる落差70mの滝が「湯滝」です。湯滝が流れる湯川の下流にある「竜頭の滝」、湯川が注ぐ中禅寺湖から流れ落ちる「華厳の滝」と並んで奥日光三名瀑のひとつとされています。人9月の連休の朝9時に、人の少ない時間帯を狙って訪れました。

日光の人気観光スポットは朝訪問に限る!

湯滝駐車場

湯滝には駐車場があります。料金は1回500円です。後述しますが湯滝の遊歩道を歩き湯ノ湖まで行く予定の方は、湯滝の上部に10台分だけですが無料の駐車場が国道120号線沿いにあるのでそちらに停めた方がよいでしょう。駐車台数は70台ありますが、紅葉シーズンの休日は入場待ちになります。

湯滝売店

駐車場から湯滝まではすぐです。湯滝の近くには売店があります。よくみると、落ち着いたカラーリングですが、ヤマザキショップです。中はほぼコンビニなので、普通の売店にはない品揃え。赤沼からの湯滝へのハイキンゴコースの途中にもなるので便利です。もちろん名物の豆大福やお土産の販売、レストランもあり、旅の楽しみも味わえます。

湯滝登山道入口

売店近くにはシカ侵入防止柵ゲートがあります。ここからも赤沼~湯滝へのハイキンゴコースへ入ることができます。売店の横がもう湯滝になっています。

頭上から足元へと流れ落ちる豪快な湯滝

湯滝

売店をすぎると、轟音を立てて、頭上から流れ落ちる大迫力の「湯滝」が目の前に現れます。湯滝の前にはウッドデッキの観瀑台が組まれており、目前に迫った湯滝を間近に見ることができます。落差70m、滝の長さ110m。急斜面を激流となって湯ノ湖の水が直接崖の上から流れ落ちてくるのです。

日光湯滝

滝正面のウッドデッキには数が少ないながらもベンチもあり、段差や手すりもあってゆっくりと滝が見られるようになっています。湯滝の雄姿を心ゆくまでまで堪能したいですね。見上げると青空から漏れ出すかのように、とめどなく湯ノ湖の水が激しい流れとなって流れ落ちてきます。少し早いですが、9月の連休には木々が色づき始め、朝日に照らされて輝く水しぶきと相まって、とても美しく見えます。

湯滝滝壺

湯滝の滝壺も見下ろすことができます。滝壺は浅くとても神秘的。暑い夏なら足をつけて水遊びができそうなくらいです。
ウッドデッキから階段で滝へと下る道が続いています。少しの下りですので、ぜひ滝から流れ落ちる水に直接触れてみましょう。

朝の湯滝の滝壺付近は幻想的な水の森

湯滝の森

湯滝から流れ出す川には立派な橋がかけられています。森の中を流れるせせらぎ、木漏れ日、そして湯滝が放つ水音とマイナスイオン。とにかく気持ちいい場所なので、ぜひここまで降りてくることをオススメします。なお、この先は湯川沿いに歩くトレッキングコースになっており、バス停や駐車場がある赤沼までは2時間弱の行程です。

湯滝

川岸をつたって、湯滝の滝壺へと近づけます。さすがに足を濡らさずに滝壺まではいけませんが、かなり近くまで寄ることができます。

朝の湯川

流れ落ちる湯滝が森の中に水の轟音を響かせ、水の香りを風に放ちます。滝の巻き起こす風に揺らる木々の間から射し込む木漏れ日が、水しぶきを輝かせてとても幻想的。美しい水の森の風景がこの湯滝の滝壺の前にあります。時間を忘れてしまいそうな神秘的な場所でした。

湯滝を歩いて上まで登ってみよう!

湯滝遊歩道

湯滝から湯ノ湖へは階段の遊歩道が続いています。滝の真横を安全に歩いて滝の落ち口に出ることはなくてもなかありません。また、湯滝が流れ出す湯ノ湖の風景も見事なので、可能ならば是非登ってみましょう。

湯滝

急斜面を流れ落ちる湯滝を木々の間から眺め見ながら、階段の道を登って行きます。滝が轟音を立てて応援してくれているようで、その姿を見ながらだと、思った以上に元気にさきに進めてしまいます。

湯滝落ち口

国道の下に出て、コンクリートの階段をもう少し登ると、ついに湯滝の上に到着します。湯滝の下から上まで歩いて登りました!急斜面をここから滝が一気に流れ落ちていくのです。

滝を真上から見下ろせる迫力の湯滝の落ち口

湯滝落ち口

湯滝の落ち口は安全にその風景が楽しめるよう展望テラスが作られています。ここからの眺めはとにかく絶景!山と森が広がる風景の中に流れている川が突然消えてしまうのです。

湯滝落ち口

展望テラスから湯滝の落ち口を見下ろします。崖の下に吸い込まれるように轟音を立てて流れ落ちていく滝の姿は圧巻。このように真上から滝を見下ろすことができる場所もなかなかありません。素晴らしい風景にしばし見とれてしまいます。

湯ノ湖

湯ノ湖が滝に引かれて、一部だけ川のように流れていきます。この落ち口手前の風景も高原の装いが濃く美しい場所です。

湯ノ湖の散策で楽しむ静かな湖畔の森

湯ノ湖

滝の落ち口からすぐに湯ノ湖が広がっています。湯ノ湖は火山の噴火によってつくられた周囲は約3km堰止湖。付近の山から集めた水と、湖畔にある日光湯元温泉からの湯でできた、まさにその名の通り湯の湖なのです。付近に建物等は少なく、まさに原始の様相の湖。とても美しい風景です。

湯ノ湖に架かる橋

湯滝に流れ落ちる流れに橋がかかっており、ここから湯ノ湖を半周する湖畔の遊歩道が湯ノ湖北岸にある湯元温泉へ続いています。2kmを約40分かけてあるく快適な湖畔のハイキングコースです。

湯ノ湖

湯ノ湖から湯の滝へと湖が流れ出す部分。とても美しい場所です。湯ノ湖は奥日光の中でも標高が高い場所奈ので、一番早く紅葉します。9月の連休の時期でもかなり秋の色が深くなってきています。

湯ノ湖遊歩道

湯ノ湖の遊歩道は整備されており、木道や橋なども通されておりとても歩きやすくなっています。

湯ノ湖湖畔

湯の湖 は周囲を山で囲まれているため、あまり波が立たず水鏡のような湖面になります。遊歩道から湖に立ち寄ると、そこは幻想的な静かな森の湖畔。森の色がすべて透明で静かな湖の湖面に映り込み、まるで物語の中にはいったかのような美しい世界になっています。

湯ノ湖

遊歩道からも時折湯ノ湖の風景を望めます。金精山や日光白根山といった標高2500mに迫る高い山々に囲まれた静かな湖はどこから見ても素晴らしい風景です。9月の中頃には山々や付近の木々も色づき始めてきました。

湯ノ湖の釣り人

湯ノ湖では釣りを楽しむ人も多くいます。釣り人が竿を振るうたび、静かな水面に波紋が広がります。ゆっくりとした時間がここには流れています。

湯滝上駐車場

湯滝の落ち口付近、国道120号線の路肩には駐車スペースがあります。約10台のスペースですが、無料で利用することができます。朝早くに滝の上下を往復するなら、こちらに止めた方が良かったと少し後悔です。

湯ノ湖源泉

湯ノ湖、湯滝の落ち口付近には、なんとなく温泉のあの香りが。その臭いの元を探すと小さな小屋が。ここで湧いている温泉を汲み上げているようです。湯という名前がつく湖、滝、川。時間があれば湯ノ湖の日光湯元温泉でのんびりと湯を楽しみたいですね。

湯ノ湖・湯滝の観光宿泊情報

湯滝が流れ落ちる湯ノ湖は効能抜群の温泉が豊富に湧き、湯治場として古くから賑わっていました。現在も多くの旅館があり、濃厚な温泉を源泉かけ流しで楽しめます。のんびりと美しい山々と湖を眺めながら湯に浸かることができる至極の温泉地です。

【奥日光・中禅寺湖のホテル・宿紹介】

湯滝

住所: 栃木県日光市湯元
電話: 0288-53-3795
料金: 無料
休み: なし
交通: JR日光・東武日光駅より車で約50分
駐車場: 70台 (1回500円)

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