山の額【那須高原貸切温泉プチホテル】

最終更新日

Comments: 0

栃木県北部の那須連山の山麓に広がる那須高原。豊かな自然に囲まれ豊富な温泉が湧く高原リゾート地で、皇族の別荘である那須御用邸があることでも有名です。パンやスイーツなどのグルメの宝庫で避暑地として人気の那須高原の避暑を小さな子連れで楽しめるプチホテルが「山の額」です。こだわりの美味しい食事と何度でも入れる貸切温泉が目玉で、子供用のアメニティーやプレイルームなども充実しており、小さな子連れのファミリーに人気の宿です。古い建物ですが綺麗にリノベーションされており、お洒落な室内や薪ストーブのあるロビーなど大人の雰囲気も漂っています。6室限定のホテルで、広々と館内施設が利用できます。那須御用邸のすぐそばの別荘地の中にあり、森の香りと川のせせらぎ、そしてヒグラシの鳴き声をBGMにした温泉と美味しい食事を満喫できる、ゆっくりとした高原リゾートが楽しめます。

那須御用邸近くの森の中の隠れ家ホテル

山の額エントランス

迷路のような別荘地の中を進むと、山の額の駐車場があります。駐車場にはオブジェのような入口が見えるだけ。いったいどこに泊まるべき宿があるのか不思議に思ってしまいます。

那須高原山の額

駐車場から階段を下りた先に宿の建物があります。木々に隠されて全景が見えないホテルはまるで隠れ家のよう。今宵の滞在に少し心躍る瞬間です。

山の額ロビー

入口を入るとフロントとロビーがあります。ロビーにはソファーとテーブルセットが置かれ、暖炉もあるといったいかにも高原プチリゾートの雰囲気が漂っています。ここから渡り廊下で客室のある宿泊棟に向かいます。

お洒落で那須の森を感じられる快適和室

山の額客室

黒い琉球畳、古民家風の木枠がとても落ち着きの中にも洒落た雰囲気を感じられる和室。広い窓からは、那須高原の森を一望することが出来、まるで展望室のようです。窓を開けると緑の香りの中に、川音に乗って高原の瑞々しく涼しい空気が部屋の中に入ってきてとても気持ちが良いです。

山の額和室

8畳のこじんまりとした部屋ですが、無駄なものを配しながらもデザインや機能にこだわったインテリアは心地よさと同時に広々とした空間となっています。部屋で焚けるアロマも用意されており、自然と和のデザインに包まれた気持ちの良い滞在が楽しめます。

壁掛けテレビの横の以前は押入れがあったと思われるスペースに冷蔵庫、ポット、金庫なでがまとめられており、ハンガーラックも上部にある機能的な空間です。布団はセルフながらもカバーは全部セットされているのでクローゼットから出すだけととても便利です。浴衣や髭剃りは有料ですので、のんびりと過ごせるお気に入りのアイテムを自宅から持ってきましょう。

山の額客室

レトロを演出しながらも、欄間に間接照明を組み込むなど、ライティングもとてもいい感じ。川のせせらぎがBGMとなって心地よく流れており、夏にはヒグラシの鳴き声が日本の美しさを際立たせてくれます。

山の額トイレ

トイレと洗面台は古いですが、便器はきちんとウォシュレットになっています。取り残された昭和な空間はレトロな雰囲気がプンプンで、不思議なアクセントになっています。古いですが広々としているので快適に使えます。

2つの貸切半露天風呂で那須の温泉を満喫

山の額渡り廊下

フロント・食堂と客室は別棟になっており、階段状の渡り廊下でつながっています。その途中に2つの貸し切り温泉があります。空いていれば24時間自由に入れ、客足6室に対して温泉は2つあるので、時間をずらせば比較的ゆっくりと湯に浸かることができます。

山の額洗面室

洗面所も当然貸切ながら、広くて洗面台も充実。藤のイスやラックもあるので着替えや入浴後の身支度がとても便利。特に女性は座りながら大きな鏡の前でドライヤーができます。もうひとつの浴室の脱衣室も、黒を基調にしているますが、ほぼ同じ造りです。

山の額貸切温泉

貸切温泉は壁一面が窓となっており、解放感があります。窓は網戸にしたまま開け放つことができ、半露天風呂として楽しめます。窓の外には深い森が広がり、川のせせらぎも聞こえ、心地よいマイナスイオンをいっぱいに含んだ高原の香りが浴室の中に入り込んできます。湯は温泉の香りが感じられ、那須温泉に浸かっている気分を満喫できます。

朝風呂も入ることが出来るので、涼しい凛とした森の空気を浴びながら温泉に浸かる贅沢を楽しめます。

山の額貸切風呂洗い場

洗い場は3つあるので家族で入っても十分な数。乳児が使うベビーチェアもあり、子連れでの旅行にはもってこいのお風呂です。置かれているシャンプーやリンスもこだわりがあります。

山の額貸切温泉

もうひとつの貸し切り温泉。広さや設えは大きく変わることはありません。夜はライティングされた森を眺めながら湯に浸かることが出来ます。森を感じ、湯を感じ、一人か親しい人だけでゆっくりと入る温泉はなんとも至極の空間。これが滞在中何度も楽しめるというのは贅沢の極みです。

山の額洗い場

こちらの洗い場も2つ。ベビーチェアもあり、小さな子供を連れてゆっくり入浴するにはもってこいです。もちろん夫婦やカップルでもゆっくりできますし、年頃の子供さんがいても、各部屋の入浴回数は決まっていないので順番にゆっくりと入る事が出来ます。

高原を感じられる心地よいロビーとダイニング

山の額ロビー

心地よい客室やプレイルーム(後述)があるので、ロビーでゆっくりとする機会はありませんが、ロビーも実は贅沢極まり内ない空間です。薪ストーブの前にはゆっくりと座れるソファーセット。火が入らない夏場でも高原リゾートの雰囲気をとても感じます。また中2階になったダイニングがガラス越しに見えるおしゃれな構造。そして優雅な空間の中で目に付くのは、本棚にいっぱい収納されている漫画。人がいなくなり静かな夜に、落ち着いたライティングの中、マンガを読んで夜更かしするのも、旅のいい思い出になりそうです。

山の額ダイニング

ダイニングは壁一面の窓から那須の美しい森を眺めることができます。宿泊者しか使わないので、ゆとりをもってテーブルは並べられており、落ち着いた雰囲気で食事を頂くことが出来ます。

美味しい食事をゆっくり頂くこだわりの夕食

山の額夕食

夕食はコース料理のように、1品ずつ出されていきます。

この日の魚料理は「赤魚の那須トマトソース」で、とても上品な味わい。

そして那須高原地ビールを頼みました。「那須高原ビール愛」は那須高原の雪融け水で醸造された地ビールで、すっきりした喉ごしながらコクのある苦味と柔らかな香りが特徴です。愛子様のご誕生を記念して造られたビールで、宮内庁御用達となっているそうです。そのほかにも様々な地酒がそろえられています。

山の額夕食

メインディッシュの「那須どりのコンフィ」

那須の地鶏が使われており、歯ごたえと柔らかさが絶品。その他にも那須高原の食材がふんだんに使われており、自家製にこだわった食事を楽しめます。

山の額釜飯

ご飯ものは「那須山牛の釜飯」

焚きこまれたご飯の中に牛肉と牛蒡の濃厚な風味が広がる絶品。

かなりのおいしさで、お替りが欲しくなるくらいでした。

山の額デザート

食後のデザート3種盛り。お洒落な盛り付けで、美味しい食事の締めくくりです。

山の額お子さまランチ

小学生の子供の夕食はお子様ランチ。量は多くありませんがハンバーグは手作り感があり、子供も喜んで食べられるメニューです。

那須の森の中で頂く美味しい朝食

山の額朝食

那須高原の森の緑が射し込むダイニングで気持ちの良い朝食。パンが食べ放題なので食欲が進みます。ふんわりとしていて美味しく、パンだけでもお腹いっぱい食べられそうです。

山の額朝食

ソーセージやベーコン、スクランブルエッグなどの定番メニューですが、濃厚なポタージュスープや新鮮な野菜なども添えられています。高原の朝を感じられる朝食です。

子供に大人気のプレイルームではTVゲームも

山の額キッズルーム

客室への渡り廊下付近にはキッズルームがあります。自宅には置けない楽しい遊具があるので、小さな子供にとってはここで入り浸ってしまうくらい魅惑の空間です。客室と離れている場所なので多少子供が騒いでも安心です。

山の額プレイルーム

ダイニングの下の地下室はプレイルームになっています。プロジェクターの大画面でのテレビゲームやダーツを楽しめる場所で、コンクリート打ちっぱなしの壁がまるで秘密基地のようです。小学生の子供には大喜びの場所です。1回の利用時間制限はありますが、予約がなければ23時まで何度でも遊べます。

山の額ウッドデッキ

駐車場と建物の間にはウッドデッキがあります。バーベキューコンロやパラソルがあり、その気になればここで高原バーベキューが楽しめそうな場所です。

那須高原で温泉と美味しいものを子連れで満喫できる、大満足のホテルでした。

高原の宿 山の額

住所: 栃木県那須郡那須町湯本206-1145
電話: 0287-74-6216
イン: 15:30
アウト: 10:00
駐車場: 6台(無料)
交通: 東北縦貫自動車道・那須ICより約20分
アメニティ:バスタオル、タオル、歯ブラシ、浴衣(有料)
設備: シャワー機能付トイレ、洗面、冷蔵庫、ドライヤー、テレビ、アロマ、金庫
客室: 6室

【投稿時最終訪問 2019年7月】

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください