東洋軒【別府とり天発祥の店】
日本屈指の温泉である別府温泉。町を走れば、方々で湯けむりがあがり、温泉独特のあの香りが漂う。ある種、日常離れしたその風景は、温泉天国九州ならでは。
そんな別府の名物のひとつに「とり天」がある。その名の通り、鶏肉の天ぷらで、大分のソウルフードとなるくらい、多くの店でその味を楽しめる。
大分名物となっているとり天であるが、実は発祥の店がこの別府にある。これは行かない訳にはいかない。
とり天は大分の郷土料理で発祥は別府!
「東洋軒」の店舗。本業は中華料理店で、いかにもという店構えだが、駐車場にずらりと並ぶ車の多さで、その人気ぶりが伺える。
別府フェリーターミナルから車で5分の距離にあるめ、四国のナンバー車が駐車場に入れず、店の前で駐車の順番待ちをしている。店の前の道路は交通量が少なく、道幅が広いので、駐車待ちはさほど問題なかった。
とり天発祥の店は子連れでも安心のお店
東洋軒の店内。通常のテーブル席のほかに、座敷がある。座敷は中華料理店らしく回転テーブルになっている。ここには子供用のイスがあり、もちろん食器類も用意してくれる。店内は完全禁煙なので、子連れでも楽しく食事ができる。
娘は回転テーブル初体験。テーブルが動くことがわかると、お約束のようにぐるぐる回し、ぼくたち両親に怒られる。席に座るまでは順番を待ったが、オーダーをしてから食事が出てくるのは早い。とにかくスタッフの数が多かった。
中華料理店で味わう元祖とり天は美味!
オーダーしたのは「本家とり天定食」(1300円)とり天は、この東洋軒で昭和初期に「鶏ノカマボコノ天麩羅」としてメニュー化されたのがはじまりとされる。
国産鶏のモモ肉のを平らにそぎ落とし、特製しょう油とニンニク、ごま油で味付け。さらには新鮮な朝取り卵と小麦粉、片栗粉の入った衣を付けてさらりとあげるのが、東洋軒の元祖とり天。そのまま食しても美味しいし、大分名物のカボスと練りがらしを落とした酢醤油につけて食べるのも絶品。
食感はとてもサクサク。それでいてできたてアツアツでホクホク。肉も柔らかく、噛みつくと肉汁を湧き出しながら、気持ちよく噛み切れる。そして何よりもボリュームが満点で、かなりお腹いっぱいになった。定食のスープもさすが中華料理店だけあって、本格的な味で美味しかった。
また東洋軒は「とり天王」というブランドでとり天を全国販売している。コンビニ商品などもプロデュースしたり、テレビ出演もしているようだ。大人気の店には、有名人のサインがぎっしり。北陽、インパルスといったお笑い芸人から、山口智充、指原莉乃といったテレビの人気者まで。
ボリューム満点、それでいてとても美味しい一品。別府に訪れて、とり天を楽しむなら、持ち帰りもできるので足をのばしておきたいお店だった。
別府の宿泊情報
別府は町のあちらこちらで湯が湧きだす、日本一の湧出量を誇る温泉地。源泉かけながしを楽しめるホテルや宿も多く、リーズナブルな宿泊プランを用意する宿も少なくありません。九州旅行では是非泊まりたい場所のひとつです。
■子連れの別府温泉ならやっぱりこのホテル!
レストラン東洋軒
住所: 大分県別府市石垣東7-8-22
電話: 0977-23-3333
交通: 大分自動車道・別府ICから車で約15分
営業時間: 11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
16:30~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日: 年中無休・完全禁煙
駐車場: 25台(無料)
【投稿時最終訪問 2012年11月】