冨士山のツツジ【愛媛のツツジの名所】

四季の存在する国、日本。同じ場所でも訪れる時期によって、その表情は全く違う。4月からゴールデンウィークに目を楽しませてくれる花はツツジ。愛媛県の「ツツジの名所」は大洲市の「冨士山」(とみすやま)だ。4月末から5月中旬になると、標高320mの頂上付近一帯が約6万本の色鮮やかなツツジに覆われる。
4月25日から5月15日まで、毎年つつじまつりが開かれる。ただこの時期は、休日になると車がとても渋滞すると聞いていたので、早めに出かけた。到着は午前10時半。さすがにこれくらいの時間だと、ゴールデンウィーク中でもまだ駐車場に余裕がある。ちなみに、頂上を周回する一方通行の道路の路肩には白線が引かれ、臨時の駐車場が何箇所かつくられていた。

山肌一面を覆いつくすツツジの花

冨士山のツツジ

車を停めると、そこはツツジに覆われた道が頂上へと続いていく。甘い香りと鮮やかな花の色に包まれた遊歩道の散歩はとても楽しくなる。ミツバチや大きなハチがぶんぶんと飛び回っている。ただ、仕事に忙しいのか、人間との距離をわかっているのか、こちらに危害を加えようとすることは無かった。

冨士山のツツジ

頂上付近に出ると、展望が一気に開ける。一面のツツジ野が広がり、そのはるか下には大洲の町が広がる。ツツジの鮮やかさと高度感がとても気持ちいい。

ツツジの向こうに見下ろす肱川の景色も最高

冨士山のツツジと肱川

眼下に流れる川は、愛媛県最大河川の「肱川」。6月になると、この河原は鵜飼で賑わう。写真上部の林には、「臥龍山荘」と「大洲神社」がある。そして、中洲に停泊している船は「臥龍の渡し」中州から川の上の崖にせり出した臥龍山荘を眺めることができる。この冨士山を降りた後に、観光で立寄るのも良い。

冨士山のツツジまつり

今度は南側の風景を堪能。肱川が流れを横切り、松山自動車道が、はるか山の彼方へと続いていく。写真の一番奥の山の向こうは西予市卯之町。肱川の源流だ。
正午に近づくと、さすがに車も人も多くなってきた。渋滞が発生するというのも、まんざら嘘ではなさそうだ。そろそろここ、冨士山を後にしよう。冨士山のツツジを見るには、極力11時までの到着がおすすめです。

■ 大洲・内子の宿一覧

冨士山(つつじまつり)

場所:愛媛県大洲市
交通:松山自動車道大洲インターから車で約10分
時期:4月25日~5月15日
入園料:無料
駐車場:十分にあり(つつじまつりの時は混雑)
付帯施設:トイレ、売店(まつりの時期)
近隣観光:臥龍山荘、おはなはん通り、大洲城

【投稿時最終訪問 2007年5月】

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