行列のできる道の駅の食パン「からりブレッド」 【内子フレッシュパークからり】

愛媛県中部と南部の境にある町、内子町。かつて木蝋生産で財をなした商人の豪邸が軒を連ねた町。今は静かな町だが、古い街並みの中にある町屋での宿泊や特産物を使ったスローフードなどで盛り上がりを見せている。
この町を一躍全国的に有名にさせたのが「内子フレッシュパークからり」。地元の農家が運営する特産物販売所として大成功している。道の駅も併設されていて、安くて安心な農産物はもちろん、地元の特産品をふんだんに使ったパンや加工品、レストランを楽しめる。それだけに、休日となれば、地元の人や旅の途中の人でとても賑わう。
今回はそんな賑わいを見せるフレッシュパークの中でも行列ができるトップクラスの人気商品「からりブレッド」を紹介します。

道の駅で行列ができる美味しすぎる食パン!

からりブレッド

からりパン工房で販売している「からりブレッド」(500円)はあまりもの人気のため、休日ならまずすぐに焼きたては手に入れることはできない。しかし、整理券を配布しているので、これをゲットできると、何十分後かの焼き上がりに手に入れる事ができる。通常、毎日午前10時頃より約40分毎に焼き上がる。
市販されている食パン2斤分ほどの大きさだが、持つとずしりと重い。これが相当に重く、食パンの重さと思って持つと、かなりびっくりする。そして焼き上がりのパンから放たれるバターの薫りがふわりと鼻孔をくすぐってくる。
やはり焼きたてを手に入れたなら、熱いうちに食さねば。熱さを我慢しながら、ゆっくりとパンを裂いていくと・・・パンの中から封じ込められていた湯気が立ちあがる。それと同時に、甘い芳醇な香りが付近に満ち溢れる。
さっそく一口。とても甘い。そして濃厚な味。ジャムなどつけなくても、そのままでも十分に美味しい。外はパリパリなのに、中はしっとりもちもち。それでいて、重量感を感じるほど、パンの生地は濃厚に詰まっている。歯では簡単に引きちぎれないすごい弾力。しかし、手で縦方向に引くと、スルスルとほどけるように裂ける。
美味しさはもちろん、その食感もまるで魔法がかかっているかのような素晴らしさだ。

からりブレッド

半分は持ち帰り、次の日の朝食に。パン用のナイフで切ると、美しい表面。ムラがなく、生地がしっかりと詰まっている。
まずはそのまま頂く。ほのかな甘みはまだ残っていて、食感もそのまま。美味しさはほとんど焼きたての時と変わっていない。
次はトースターで焼いてみる。表面はバリパリ、中はまだモチモチ感が持続している。焼いても表面からボロボロとカスも落ちない。しっとり感とパリパリ感が見事に同居し、素晴らしいハーモニーを演じてくれている。
行列必須の人気の商品だけあって、その実力はやはり半端ない。今まで食べてきた食パンの中では、このからりブレッドがずば抜けて美味しい。

自然やロハスな里山の中で美味しいものを

からりパン工房

からりパン工房では、からりブレッド以外にも様々な惣菜パンや菓子パンが販売されている。どれも内子産の食材をふんだんに使っており、とても美味しい。種類も多く目移りしてしまう。工房の前にはたくさんのテーブルが並べられているので、ここで購入したパンを食べるのがとても気持ちが良い。紅葉の季節や桜の季節には付近は季節に彩られるので、ゆっくりしたくなる場所だ。

道の駅フレッシュパークからり

寒い時期に外で食べるのははなかなかそうはいかない。そんな時、パン工房の建物の一角が開放されていることがある。木と石でできた開放感のある部屋。とても気持ちが良いのだが、この部屋は社長室や事務室に並んだ研修室。よく見ると、棚に会議資料などが収められている。休日などは観光客に開放しているようだった。
この部屋はとても暖かい。部屋の一角には薪ストーブがあり、木の燃える薫りがとても心地よい。こんな場所で一度でいいから会議してみたい。当然、ここで食事を頂くのは、至極の贅沢だった。

からりの薪ストーブ

温暖な愛媛とはいえ、山里は春先でも冷え込む。こういう時、薪ストーブがとてもありがたい。ゆらゆらと揺れる木の燃える温かさ。自然の中、地元の特産物を手に炎で癒される。とてもスローライフな場所。そこにいるだけで心地よく思える。

からりの屋上緑化

パン工房や会議室の入っている建物の屋上は緑化されていて、散歩地として開放されている。所々、煙突から薪ストーブの煙や、パンの石窯の煙が立ち上っている。ウッドチップを敷き詰められた道を、優しい煙の薫りをかき分けて歩く。春の穏やかな日差し、芽吹き始めた緑。小川、ウグイス。歩いていく道には、まさに山里、人里の匂いがプンプン感じられる。優しい昔の日本は、こんな感じだったのだろうか。懐かしくも新鮮に思うプロムナード。また癒されに来たくなる。そう思う場所だ。

美しい和の滞在を楽しむ内子の宿

内子の街並みの中、歴史ある商家での宿泊

温泉も楽しめる和のオーベルジュ

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道の駅フレッシュパークからり

住所: 愛媛県喜多郡内子町内子2452
電話: 0893-43-1122
時間: 8:00~17:00 (施設によって前後あり)
休館日: 無休(正月のみ休館)
駐車場:100台
アクセス: 松山自動車道・内子五十崎ICより約5分
     
【投稿時最終訪問 2014年3月】

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