海王丸パーク【立山と富山湾の絶景展望】

富山湾の最奥部に位置する富山新港の西側の海岸部に造られた「海王丸パーク」は、60年近くにわたり練習船として活躍した帆船「海王丸」を中心とした臨海公園。富山湾や立山をはじめとした北アルプスの美しい風景を眺めながら、家族連れやデートでゆっくりと楽しめる人気の観光スポットです。

北アルプスを背にした美しい海王丸

海王丸パークは、その名の通り、退役した帆船「海王丸」を係留した港を中心に整備された海浜公園。海王丸の見学はもちろん、立山連峰を背にした海王丸や新湊大橋、北アルプスの手前に広がる富山湾の絶景展望スポットとして人気です。

また、世界の帆船模型を展示している日本海交流センターや大型の遊具、ピクニック広場など親子で楽しめるスポットで、恋人の聖地として認定されたデートスポットでもあります。

海王丸は、商船学校の練習船として昭和5年に建造された帆船。59年間就航し、地球を約50周する航海を行い、多くの船乗りを育成したそうです。この時は年に10回開催される帆船がすべての帆を広げる総帆展帆が行われていました。まさに就航中の帆船の美しさがそこにあり、海の貴婦人と称される美しい姿を見ることが出来ました。

海王丸は一般公開されており、当時のままの船室や機関室、操舵室などを見ることができます。歴史海洋博物館として様々な資料も展示されており、多くの人で賑わっています。

また、海王丸の船上にある船員に時を知らせていた鐘は59年もの間の安全航海を支えてきたことから、鳴らすと幸せが訪れるパワースポットとして人気です。

春には海王丸の前に美しい花壇が造られています。美しい春の花、帆を広げた海王丸、新湊大橋、そして雪を頂いた立山連峰のコラボした姿はとにかく美しく、忘れられないような鮮烈な風景です。

絶景を一望する展望広場

広場の海側には平成30年4月にオープンした展望広場があります。階段を登る必要がありますが、富山湾、立山連峰はもちろん、港にある海王丸、新湊大橋も一望することが出来ます。

展望台は広々としており、ベンチも設置されています。目の前には富山湾が一面に広がるとても気持ちの良い場所です。

展望台にはお決まりの双眼鏡が備え付けられていますが、ここのものは無料で利用できるものが2基設置されています。双眼鏡を覗いて富山湾や海の向こうの北アルプスの山肌をダイナミックに感じることができます。また、双眼鏡の土台についているハンドルを10回まわして充電すると、多国語で音声ガイドが流れる優れものです。

展望広場からの富山湾と立山の絶景

先端に灯台を乗せた突堤。その向こうに雪をいただいた北アルプスが広がります。富山湾独特の風景でなかなか見ることができない、海と山が織り成す美しい風景です。

海の向こうには蜃気楼のように立ち並ぶ北アルプスの山々。立山、剣岳から白馬岳、雪倉岳、朝日岳と北アルプスは続き続き、3000m級の山々を連ねた山脈が日本海に沈んで行きます。展望台に立ち寄って是非眺めたい絶景です。

海の向こうに見える、立山を中心とした真っ白な北アルプス山々。写真中央の雪が多い山が立山(3015m)です。富山新港にかかる新湊大橋も相まって、富山湾の美しさを感じられる場所でもあります。

展望台からの「新湊大橋」の眺望も見事。2002年に完成した富山新港の入口に架かる日本海側最大の2層構造の斜張橋です。主搭の高さ127m、橋梁部600mを誇るとても大きなもので、北アルプスをバックにしたその姿は美しいと評判です。日本海側最大級の斜張橋です。橋梁の上部が車道、下部は歩行者通路「あいの風プロムナード」となっており、エレベータで橋まで登り、北アルプスや富山湾を眺めながら海を渡ることができます。時間があれば、海上47mの高さを渡る空中散歩を楽しんでみたいですね。

海王丸パーク

場所: 富山県射水市海王町8
電話:0766-82-5181
営業時間: 9:30～17:00(海王丸見学／時間延長・短縮あり)
休業日: 毎週水曜日、12月29日～1月3日(海王丸見学)
入園料: 無料(海王丸見学・大人400円、子供200円)
交通: 北陸自動車道・小杉ICから車で約20分
駐車場: 600台 (無料)
　　　　　
【投稿時最終訪問2019年5月】