法華津峠【宇和海とみかん畑の絶景展望】

最終更新日

Comments: 0

九州と四国にはさまれ、複雑な海岸線が豊かさをもたらした宇和海。この美しい海を眺める最高の展望場所が愛媛県宇和島市の「法華津峠」だ。

法華津峠へのアクセス

法華津峠

法華津峠(ほけつとうげ)・標高436m
国道56号線の法華津トンネルの山の上にある。今は長く立派なトンネルができ、大型車が何台も行き来しているが、昔はこの細く険しい道が、宇和島かと、高野長英やシーボルトの娘が暮らしていたことでも有名な宇和町を結ぶ陸路だった。
大洲方面から56号線を南下。肱川を渡り、西予市の宇和町の南の外れ、JRの高架をくぐると、「法華津峠」の案内看板がある。この通りに左折し、新しい道路に突き当たり右折。そしてすぐに左へと細い道を左折して登り始める。はじめはきれいに整備された道を住宅地の中を走るが、道が細くなったとたん、それから峠までは民家は一切なくなる。以前はここが2桁国道だったとはとても信じられないような細い1車線の山道をうねうねと車で登っていく。所々、潅木が道路にはみ出しており、3ナンバー幅の車だと、ハンドル操作を誤ると擦り傷を作ってしまいそうな場所が3箇所ほどあった。道路も大分荒れていて、市道に格下げになってからはあまり整備されていないようだ。離合できる箇所も少ないが、民家が無いので、ほとんど車は通らない。日曜日でも、往復で1台しか車に出会わなかった。
法華津峠の看板を過ぎ、崖を切り通した細い道を過ぎて、林道の分岐を越えると、法華津峠展望所があるる。広い路肩があるので、駐車は5台くらいは可能だ。ここからの景色は、今までの酷道走行の苦労を吹き飛ばすくらい素晴らしい。

法華津峠からの絶景の展望

法華津峠

足元に広がるみかん畑。そして、宇和海に浮かぶ、美しい島々。リアス式の入り組んだ海岸美。言葉を失う、素晴らしい展望だ。

法華津峠

展望所からは、足がすくむほど、足元の景色も楽しめる。眼下に広がる町は、宇和島市吉田町。宇和島市と合併前、吉田町は日本一のみかん生産量を誇っていた町だ。山の斜面はいたるところ、みかん畑になっている。
山の幸と海の幸。自然の恵みと、そこに暮らす人々。自然の美しさとありがたさを感じられる場所だった。
訪問した時はすでに西日になっており、逆光だった。この時は無理だったが、条件が良ければ、九州がはっきりと見れる。空気が澄む、冬場の午前中の訪問が確率が高いだろう。
展望所には、立派な展望台がある。売店が作られていたと思われるスペースもあり、以前はここが交通の要所だったことが想像できる。今では通る人も少ないこの場所に、ひっそりと昔を思い、展望台はたたずんでいる。

法華津峠

場所:愛媛県宇和島市・西予市
交通:松山自動車道・卯之町インターから車で約15分
駐車場:路肩に5台程可能
付帯施設:展望台・東屋
料金:無料
近隣観光施設:開明学校・宇和米博物館・卯之町の町並み・高野長英の隠れ家

【投稿時最終訪問:2006年2月】

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください