賓日館【伊勢志摩・夫婦岩近くの皇室御用達迎賓館】

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「賓日館」(ひんじつかん)は伊勢志摩・夫婦岩がある二見興玉神社のすぐそばにある由緒ある純和風の屋敷です。伊勢神宮に参拝される皇族や要人が使用する休憩・宿泊施設として明治20年に建築された迎賓館で、現在は一般公開されています。伊勢志摩の重要な参拝場所にふさわしい荘厳な和の趣を感じられる屋敷ながら、日本の伝統技術の中にシャンデリアなど近代的な和洋折衷の設備も取り入れられており、洗練されたデザインと規模を誇る館内はとても見ごたえがあります。

夫婦岩への参道にある格式ある和の迎賓館

賓日館

夫婦岩と二見興玉神社へ向かう夫婦岩表参道。二見浦に面した松並木と歴史と風情ある旅館や店が並ぶ参道に建つひときわ歴史を感じる荘厳な建物が賓日館です。

賓日館と日本庭園

建物にも負けない美しさを醸し出しているのが賓日館の日本庭園。敷地内には他にも裏庭と3つの坪庭があり、散策すると潮風と松の香りが相まってとても心地よい場所です。手入れも細部まで行き届いており、まさに芸術と言える美しさ。また水琴窟が庭園に2箇所あり、美しい音を感じることが出来ます。

賓日館の中庭

広い玄関から中に入ると目を引くのが神秘的な内庭。四方を完全に建物に囲まれた空間の中に、巨大な松の木や灯籠、岩や木々が配された空間は箱庭の様で和の美しさを感じます。

賓日館中庭

歴史と風情ある高級旅館を思わせるような佇まい。大正時代にタイムスリップしたかのようで、昭和の旅館をも思わせるどこか懐かしくもある雰囲気です。実際に明治時代末期から平成11年まで老舗旅館として営業していたそうです。

賓日館中庭

中庭を取り囲む建物の一部は渡り廊下になっておりとても風情があります。

日本庭園と格式ある和の空間が織りなす日本の美

賓日館ことぶき

日本庭園に面した広い縁側を持つ「ことぶき」。琴が置かれており、日本の美しさがあふれている空間。まだ暑さの残る9月に訪れましたが、心地よい風が吹き抜けるとても涼しい空間でした。

賓日館ことぶき

ことぶきの間には座卓と座布団があり、腰をおろしてゆっくりとできます。贅沢この上ない空間を存分に堪能できます。

賓日館ことぶき

広い和室とそれを取り囲むように広がる日本庭園がとても上質で落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。流石かつて賓客をもてなした格式ある空間です。

賓日館からの日本庭園

縁側からは見事な日本庭園の眺め。夫婦岩がある二見浦の潮風が通り抜ける美しくて心地よい日本の美が詰まった空間です。

賓日館縁側

日本庭園の縁側は何故にもこう美しいのか。ガラス窓がはめられた大正・昭和時代の近代的な趣も感じられる縁側は居住性をしっかりと確保しながらも外の庭園と一体化した見事な空間です。

賓日館書院窓

和室に設えられた書院窓。窓と一体になった庭園が日本の美を猛烈に感じさせてくれます。

賓日館内廊下

中庭を取り囲むように続く廊下。風格ある老舗旅館や料亭のような佇まいを感じます。

賓日館内庭縁側と橋

一部が橋のようになっている渡り廊下。橋の下から中庭に手入れのために職人が道具を持って出入りするために造られたのかと思われます。橋の横には縁側があり、閉ざされた空間に広がる庭園は箱庭のような趣のある場所です。

賓日館内庭

2階建ての純和風の木造建築に囲まれた中庭。昭和に多く残っていた歴史ある老舗旅館の様式で、まるでタイムスリップしたかのうな映画やアニメに出てきそうな風景です。

賓日館廊下

中庭を囲む廊下の一部はまるで部屋のように広いスペース。中庭と一体となって、贅沢かつ和の趣ある贅沢な空間です。

賓日館廊下の橋

中庭り回廊には橋があり、壁一面の窓から中庭を望むことができます。建物の中の廊下を歩くだけでも様々な眺めがあって飽きることがありません。

泊まりたくなる日本庭園を望む立派な客室

賓日館客室廊下

かつての客室であるさくら、うめ、まつ、もみじ、うぐいす、つるの6つの部屋が並ぶ廊下。まるで時代劇の江戸や明治のセットに出てきそうな場所です。

賓日館客室

旧客室の内部。広い畳敷きの縁側から美しい日本庭園を望める贅沢ながらも落ち着いた趣です。旧客室6室と中広間2室は、会議室および展示室として利用できます。

賓日館客室

さくら、うめ、まつの3室は広い庭園に面しています。客室は隣同士の壁はなく、襖を開けると一番端の部屋までつながっています。

賓日館客室と廊下

廊下と客室、客室と客室はふすまを開けるとひとつながりになり、とても広い空間となります。

賓日館客室

落ち着きながらも広くて優雅な客室。過剰な装飾はありませんが、上質な雰囲気が漂う贅沢な和の空間です。なお、この客室は貸切ができるようになっており、1日3140円から利用ができるそうです。

多くの資料と大正ロマンが綴る賓日館の歴史

賓日館資料室

1階の一角には資料室があります。夫婦岩のある二見浦とそこで賓客を迎えた賓日館の歴史を資料や使われていた調度品の展示で紹介しています。奥の蔵の入口の中は、ここ二見町出身の日本画家、中村左洲の作品が展示されています。美術作品になるため、蔵の中は撮影禁止となっています。

賓日館帳場

和室には帳場の様子を再現しています。かつて伊勢神宮に参拝者相手の商売で繁盛した伊勢商人の系譜や影響があったのかもしれません。

賓日館レトロ看板

純和風な館内には、大正や昭和を思わせるレトロなトイレの看板。モダンレトロの雰囲気があふれています。

賓日館階段

「大広間」という昭和レトロな看板が導く2階へ。急こう配な階段を気を付けて登ります。

華やかながらも自然を感じる美しい大広間

賓日館大広間

2階には120畳の大広間があります。桃山式折上格天井からはシャンデリアの伝統が吊り下げられており、本格的な能舞台が設けられています。大広の間の左右は窓が開け放たれており、とても開放的。広さ、豪華さ、その全てにおいて息を吞む素晴らしい空間です。現在も時折ここでイベントが行われるそうです。

賓日館大広間

大広間は昭和5年の賓日館の大増改築で造られました。シャンデリアが輝く格子状の天井は見事で品格を感じる場所ながらもごろんと横になってくつろぎたくなる場所です。なおこの大広間も1日20,950円から貸切ができるそうです。

賓日館大広間縁側

大広間の縁側。畳敷て広く、一面に開いた窓からは見事な日本庭園を見下ろせます。その先には二見浦が広がり潮風が心地よく流れ込んで来ます。

賓日館大広間縁側

反対側の縁側からは裏庭を見下ろせます。裏庭とはいえ見事な庭園。二見浦からの海風が大広間を通り抜けていき、まだ暑さ残る9月でも快適な場所でした。

皇族や賓客が滞在した高貴な貴賓室

賓日館御殿の間

2階には「御殿の間」という皇室専用の部屋があります。他の部屋とは明らかに違う格式高い部屋になっています。大正天皇が幼少期に3週間賓日館に滞在されており、ここに寝泊まりされていたのでしょう。

賓日館御殿の間

豪華絢爛ではなく落ち着きなかがらも威風を感じられる室内はまさに皇族専用の貴賓室。輪島塗や屋久杉など高級な建材を惜しげもなく使われているそうで、日本建築の究極の美が詰め込まれています。

賓日館千鳥の間

御殿の間の隣には「千鳥の間」があります。御殿の間と同じく、時代劇の朝廷を思わせる高貴な雰囲気が漂います。皇室の従者が使用した部屋だったそうです。

賓日館千鳥の間

部屋を取り囲む窓からは夫婦岩が鎮座する二見浦を借景にした美しい庭園を眺められます。窓際の席に座り、心地よい潮風を感じながら過ごすひと時は贅沢の極みです。

部屋を取り囲む窓からは夫婦岩が鎮座する二見浦を借景にした美しい庭園を眺められます。窓際の席に座り、心地よい潮風を感じながら過ごすひと時は贅沢の極みです。

賓日館

住所: 三重県伊勢市二見町茶屋566−2
電話: 0596-43-2003
営業時間: 9:30~17:00 (入館16:30まで)
休業日: 火曜日(祝日の場合は翌日休)
料金: 310円(小~高校生150円)
交通: JR・二見浦駅より徒歩12分
   伊勢二見鳥羽ライン二見JCTより4分
駐車場: なし(二見浦公園無料駐車場20台が隣接)

【投稿時最終訪問 2017年9月】


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