ジェームス邸【海を見下ろすロケ御用達の洋館】

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「ジェームス邸」は神戸市垂水区塩屋にある歴史ある洋館。昭和9年に神戸で商売を成功させたイギリス人貿易商、アーネスト・ウイリアムス・ジェームスが建築した邸宅です。ジェームスは付近に多数の外国人専用住宅を建築しており、現在も外国人居住地が残ることから付近一帯はジェームス山と呼ばれています。その後、三洋電機創業者の井植歳男が「望淡閣」の名で三洋電機の迎賓館としてジェームス邸を買収しました。現在はウエディングレストランとして営業しています。

美しく巨大かつ付近の歴史の中心であるジェームス邸

ジェームス邸正門

海を間近に望む山陽電鉄滝の茶屋駅から少し坂を登った所にジェームス邸はあります。立派な門構えの向こうに広がる邸宅は、和と洋が絡み合った緑あふれる、気品あふれる佇まいです。

結婚式場・パーティ会場・レストランとして営業しており、見学は施設を利用しない限りできません。

ジェームス邸駐車場

ジェームス邸には駐車場があり、食事やウェディングの訪問者は無料で停めることが出来ます。付近は昔からの街並みなので道が狭く、斜面に肩を寄せ合って住宅が居並ぶ場所。そんな場所にこれだけ広い駐車場を確保しているのは、この地の開発のスタート地点であったジェームス邸ならではです。

ジェームス邸エントランススロープ

レトロな洋風の佇まいの中に広がる見事な日本庭園がその美しさをさらに際立たせてくれます。

ジェームス邸玄関

スパニッシュスタイルと言われる建築様式を取り入れたジェームス邸の玄関は、異国情緒が色濃く漂います。この玄関から中に入りますが、その立派な佇まいに少し躊躇ってしまいます。

ジェームス邸

張り出し窓やバルコニー、煙突や尖塔などを備えるジェームス邸の立派な外観。個人の邸宅として建てられた屋敷としてはとんでもなく大きさで、その美しさに見入ってしまいます。

ジェームス邸壁泉

テラスの下は石が組まれており、壁泉になっています。異国情緒とレトロさがあふれている素敵な場所です。

海の眺望が美しい巨大で美しいジェームス邸の庭園

ジェームス邸

芝生広場に建つジェームス邸は日本にいるとは思えないほど、美しく見事な佇まい。広大な芝生と巨大なレトロな屋敷が織りなす眺めは、神戸の異国情緒にふさわしい風格を感じます。

ジェームス邸東屋

芝生広場の海側には藁葺の東屋が造られています。ジェームス邸の中にある唯一の日本建築で、付近を取り囲む庭も純和風の庭園となっています。和の空間にいながら、芝生広場の中に建つジェームス邸や青い大阪湾の眺望が楽しめる、落ち着きながらも贅沢な場所です。

ジェームス邸チャペル

ジェームス邸はレストランだけでなく、ウエディングも人気。特に海を臨むガラス張りのチャペルに憧れて挙式に臨むカップルも多いのだとか。庭に海を引き入れ、その上に浮かぶかのような美しいデザインには目を奪われてしまいます。

ジェームス邸チャペル

ガラス張りのチャペルの中は一面が純白の空間。美しい芝生と海の中に浮き上がる白亜のチャペルはとても神々しく、ここでひとつとなる夫婦を祝福する感動的な場所です。

ジェームス邸絶景

目の前の海と一体になるように造られた水庭。空を写した青い水辺と青い海が同化する風景はとても美しく、目の前の足元から大海原が広がっているかのように見えます。

ジェームス邸チャペル

水底から眺めるガラス張りのチャペル。近代的な造りながらも後に建つジェームス邸とも見事にマッチするデザイン。当時の最先端を行くデザインは時代を越えても惹きあうかのようです。

ジェームス邸水庭

庭の奥には池にベンチが備えられたレトロで美しい水底があります。

ジェームス邸プール跡

実はこの池はかつてのプールで、よく見るとコースナンバーが記されています。目の前の海から海水を引き込んで使われており、飛び込み台を持つ最大水深5mもある立派なものでした。残念ながら阪神大震災でプールに亀裂が入り仕様が出来なくなりました。ブールの大半は埋め立てられ、その跡地にバンケット棟の新しい建物が建ちましたが、一部は当時の姿のまま美しい水辺として保存されています。

ジェームス邸レトロ

備えられている水道もとてもレトロ。

ジェームス邸裏側

水底から屋敷の裏庭へ。表から見えない場所ですが手入れはしっかりとされていて落ち着いた雰囲気があります。

ジェームス邸の神社

裏庭にはお社があります。ジェームス邸を建築したジェームス氏ではなく、その後に建立したと思われます。

ジェームス邸車庫住宅

旧ジェームス邸車庫住宅。昭和9年建築の築90年のとてもレトロな建物で本邸の裏側にあります。これは従業員棟で、1階には屋内ガレージがあります。お抱えの運転手もここで暮らしていたのかもしれません。従業員の寮ということもあり、昭和の古い家に見られる様式を感じながらもジェームス邸の敷地内に建つ品格を兼ね備えています。

ジェームス邸テラス

パラソルが建てられた広々としたテラス席。レトロな館内での食事も素敵ですが、海と芝生を眺めながらの食事もジェームス邸の魅力だと言えます。

ジェームス邸テラスからの庭

テラス席からは美しい庭と海を眺めながら、ゆっくりとティータイムを楽しめます。贅沢な時間がここには流れています。

まさに映画の世界!レトロと絶景があふれる洋館

ジェームス邸リビング

中に入ると重厚なエントランスがあり、スタッフの方ご出迎えてくれます。1階のエントランスの奥には、暖炉が備えられたリビングになっています。まるでドラマの世界で、実際にこの部屋で「べっぴんさん」をはじめ、様々なドラマや映画の撮影が行われています。

ジェームス邸階段

2階への階段はとてもクラシカル。ステンドグラス風のレトロな窓から射し込む光がとても幻想的で荘厳な雰囲気を演出しています。

ジェームス邸洋室

2階にはいくつものゲストルームがあります。現在はレストランの客室となっており、ランチの営業準備が整えられていました。レトロな窓の向こうには青い海が広がる最高級な空間です。

ジェームス邸洋室

客室は何室もあり、余裕をもってダイニングテーブルがセットされています。レトロな窓から光が射しこむ暖炉が設置された木製の床の部屋はレトロながらも気品あふれる空間です。

ジェームス邸窓からの淡路島

西側の窓の向こうに見えるのは淡路島の山。右側に神戸と淡路島をつなぐ明石海峡大橋の白い鉄塔が見えます。

ジェームス邸洋室窓からの海

南側の窓の向こうには須磨灘の青い海が広がります。ジェームス邸のオレンジ色の屋根とのコントラストが異国情緒を掻き立ててくれます。

ジェームス邸レストラン

営業開始を待つテーブル。綺麗にセッティングされた食器類が見事で、ジェームス氏が住んでいた当時のようにも思えます。

ジェームス邸レストラン

ジェームス邸のレストランはローストビーフが有名で、宮沢りえが番組で紹介していました。結婚式場、パーティ会場のほか一般のレストランとしても営業しています。ただしランチメニュー4500円~、ディナー1200円~(客室貸切コース20000円~)など、結構背伸びが必要。

ジェームス邸バルコニーからの庭と海

2階のベランダから望む芝生広場とその向こうに広がる青い海。徹底的に手入れがされている庭と大海原が織りなす風景は人と自然が創り出した美の共演で、いつまでも見ていたくなります。

ジェームス邸洋室

それぞれ少しずつ意匠が違ういくつも部屋があります。窓から見える風景も違い、各部屋を見ているだけでも楽しくなります。パーティーはもちろん、イベントなどでの部屋ごとの貸し切りも可能だそうです。

ジェームス邸ベランダ

2階にもテラス席があります。海を眺めながら潮風を感じながら頂くランチは贅沢かつ優雅な時間を過ごせそうです。

海と庭の眺めがさらに絶景となる!ジェームス邸の展望塔

ジェームス邸円形展望台への階段

ジェームス邸のシンボルである円形の塔は展望台となっています。2階から展望台へ続く螺旋階段を登ります。

ジェームス邸螺旋階段

展望塔へと続く螺旋階段。時代を感じされる金属のテクスチャーが織りなす螺旋構造がとてよレトロな雰囲気を醸し出しています。

ジェームス邸展望台

ジェームス氏はかつてフェリー会社も経営していたため、その船の運航状況を眺めるために屋上にこの展望台を設けたそうです。

ジェームス邸泰山タイル

塔の床には、那須御用邸などにも使われている泰山タイルが敷き詰められています。色鮮やかな様々な大きさが組み合わされた床は、アートのような美しさです。

ジェームス邸望淡閣

展望台からは淡路島と明石海峡大橋が一望できます。ジェームス邸を購入した三洋電機の創始者・井植歳男が「望淡閣」と名付けており、見事な淡路島の展望です。ジェームス邸のオレンジ色の屋根も異国情緒を感じさせるアクセントになっています。

ジェームス邸煙突

異国情緒あふれるジェームス邸の屋根の上にある煙突。煙突口にも家のような屋根と窓の意匠が施されており、童話の中に出てきそうな不思議な建物を思わせます。

ジェームス邸からの旗振山と鉢伏山

ジェームス邸の東側には六甲山系最後の山である旗振山(左側)と源平合戦で源義経が一ノ谷を責めた鉢伏山(右側)が見えます。もう少し北側にはジェームス山の名前の由来となった外国人居留地があります。今もビバリーヒルズを思わせるような芝生とガレージを備えた豪邸が建ち並ぶ外国人専用の高級住宅地です。

ジェームス邸からのグッテンハイム邸

塩屋の海と山の間には、グッゲンハイム邸などのかつての洋館がいくつか残っています。グッテンハイム邸もべっぴんさんでロケ地となっており、幼稚園として劇中に登場しています。

ジェームス邸展望塔からの海と庭の絶景

展望台から眺める大阪湾と美しい芝生の庭の絶景。さらに高い場所から見ることでその広がりを一望することができ、海とジェームス邸がまさに絶一体となったかのような感動的な眺望になっています。

ジェームス邸

住所: 兵庫県神戸市垂水区塩屋町6-28-1
電話: 078-752-2266
時間: ランチ 11:30-15:30(L.O.14:30)
   ディナー17:30-21:00(L.O.20:00)
定休日: 水曜日
アクセス: 山陽電鉄本線・滝の茶屋駅より徒歩7分
     JR神戸線・塩屋駅より徒歩13分
     阪神高速神戸線・若宮ICより約10分
駐車場: 27台 (無料)

【投稿時最終訪問 2017年1月】

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