勝瑞城跡【徳島藍住町】

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「勝瑞城」(しょうずいじょう)は、徳島県の藍住町にあった安土桃山時代の城跡。かつての阿波国と淡路島の中心で、四国の海の玄関口のひとつとして大いに栄えていましたが、長宗我部氏に責められて落城し、その後は廃城となった城です。今は長閑な田園風景の流れており、かつての本丸跡が美しい水濠に囲まれて、城主の菩提寺として残っています。

水濠に囲まれた本丸が美しく残る勝瑞城跡

勝瑞城跡ちそ

現在の勝瑞城は水郷のそばにまるでコテージのようなお寺の建物が建つ独特な景色になっています。勝瑞城は鎌倉〜安土桃山時代までは讃岐・阿波の中心拠点であり、城下町もかなり発展していたそうです。今は徳島市の北部郊外に位置し、城の遺構もほとんど残っておらず、そんな栄華があったとことは感じることができなくなっています。

見性寺

現在、勝瑞城跡にはかつての城主、三好氏の菩提寺である見性寺の境内となっています。境内があるのはかつての本丸。平城として保存状態は良いそうで、南北約60m、東西約84mの広さがあります。

勝瑞城本丸跡

見性寺にお参りするように城跡を見学することができます。本堂がある場所はかつての勝瑞城の本丸で、境内としてはとても広い場所になっており、所々に城の痕跡を垣間見ることができます。

時を経て自然と同化した見事な水濠跡

勝瑞城堀跡

勝瑞城跡の北側は旧吉野川の南岸に近く、かつては川に囲まれた湿地帯にあり、攻めにくい城だったそうです。今も堀跡に当時の湿地帯としての面影を感じられます。

勝瑞城水濠

当時は人の手で切り開いたであろう勝瑞城の濠。周囲は幅14mの水濠が巡りめぐらされていました。一部に当時の遺構が残っていますが、今では永い時を経て自然地形の沼地のようになっており、周りの田園風景と相まって手つかずの原野のような様相も感じられます。

勝瑞城

場所:徳島県板野郡藍住町勝瑞
電話:079-285-1146
料金:無料
休み:無休
交通:高松自動車道・板野IC、徳島自動車道・藍住ICより約10分
   JR高徳線・勝瑞駅より徒歩8分
駐車場:なし(見性寺境内に駐車可能※要確認)

【投稿時最終訪問 2020年5月】

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