だいせんホワイトリゾート【日本海を見下ろすロングコース】

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多くの小中規模の大山のスキー場が統合され、一大リゾートとなった「だいせんホワイトリゾート」。雄大な大山の斜面を利用したスノーフィールドは、その規模西日本一。大山国際、豪円山、中の原、上の原の4スキーゾーンで構成され、すべてのゲレンデが各コースに隣接。多彩なコース、ロケーションで滑走できる気持ち良いスキー場だ。

除雪もバッチリ、アクセス便利なスキー場

だいせんホワイトリゾート

朝早く出発し、早めの昼食も済ませて12時前には大山のスキー場に到着。
周囲は一面の雪だらけだが、米子自動車道は雪はなく、米子ICからしっかりと除雪されてほとんど雪の無い大山観光道路を難なく登って到着した。タイヤが本格的な雪を踏んだのは駐車場だけだ。しかし、ナビの案内通り、溝口ICで降り、大山環状道路沿いにスキー場を目指したのなら、途中で相当な雪道になっている。この辺りは、何度も訪れて地形を知っている地の利が味方してくれた。
連休の初日とあってか、スキー場の駐車場に何とか入ることができた。ここが満車になれば、もう少し下にある「槇原駐車場」に車を停め、シャトルバスでスキー場に向かわねばならなかった。
駐車場の付近はもう銀世界。真っ白でフカフカな雪が出迎えてくれ、スキーの楽しみを否応なしに高めてくれる。天気予報では降雪との予想も、なんと青空が雲の合間からのぞいている。

だいせんホワイトリゾート

空には青空が広がり始めたが、相変わらず大山は分厚い雲のヴェールをまとい、その姿を見せてくれない。まるで布団をかぶり、「あと5分」と言いながら何分たっても起きてこない、休日のお父さんのようだ。
大山は日本海のすぐそばに一気に立ち上がる、標高1729mの独立峰。日本海を渡ってくる北風に運ばれる雪雲が大山に常に引っかかるので、冬場にはその姿を拝むことはほとんどできない。何度も冬の大山に出かけているが、冬場にその姿を拝めたのは殆どない。そのため、大山付近は山陰地方でも群を抜いた豪雪地帯になっている。

だいせんホワイトリゾート

青空はどんどん広がり始める。なんと素晴らしいスキー日和。山陰地方の冬でこれだけの青空を拝めるのはありがたい。たっぷり雪を乗せた宿の屋根。そして木々。純白と濃紺のコントラストには心踊らずにはいられない。
さて、スキーの道具、どこでレンタルをしようか?スキー場の中で借りれば料金は高そうなので、駐車場付近のレンタルショップで借りることにした。駐車場付近のレンタル店はスキー場の中より500円安い様子で、しかも午後からのレンタルということでショップのお兄さんが1000円も割り引いてくれた。

だいせんホワイトリゾート無料リフト

スキーを担ぎ、雪の旅館街の中を登っていくと、リフトが現れた。ここは無料のリフトで、これを登るとスキー場。
さて、久々のリフトでずっこけて大恥かかないように、リフトの前の広場でスキーを装着して、少し練習。7年ぶりのスキーとはいえ、意外に滑れたので安心してリフトに乗車。真っ白な雲がたなびく真っ青な空へ向かい、真っ白な林の中を抜けていくリフトは、とにかく気持ちがよかった。

日本海の雪がたっぷりと積もった豪雪スキー場

だいせんホワイトリゾート豪円山

無料のリフトを降りるとそこは「豪円山スキー場」
大山スキー場は「豪円山スキー場」「中の原スキー場」「上の原スキー場」「大山国際スキー場」の並んだ4つのスキー場の総称。スキー場間は滑り込み、もしくは徒歩で移動ができる。
まずは4つのスキー場共通のリフト券を買う必要がある。「慣らし」ということで、豪円山スキー場の初心者ゲレンデを滑り降り、第1リフトの乗り場でリフト券を購入。7年ぶりのスキーだが、驚いたことに初心者ゲレンデなら何の問題もなかった。思った以上に腕は落ちていない。
安心してリフトで再び、ゲレンデ上部に戻る。3連休とはいえ、初日の昼過ぎはまだ人がすいており、とても快適なゲレンデ。

だいせんホワイトリゾート豪円山

豪円山スキー場にはノーマルヒルジャンプ台がある。間近から見ると、あんな所からジャンプするなんて、とても信じられない。

だいせんホワイトリゾート

リフトから望む他の3つのスキー場。上部は中・上級者用になっている。
この「豪円山スキー場」には初心者用のゲレンデしかない。さすがに初心者用では物足りないので、リフトから降りたらすぐに他のスキー場に向かうつもりだ。

だいせんホワイトリゾートからの風景

相変わらず大山は分厚い雲の中から出てきてくれない。しかし、遠くには「甲ケ山」の美しい真っ白な姿が見える。
相当高い山のように見えるが、標高はわずかに1338m。大山付近の雪深さがよくわかる。

海を見下ろしながら滑れる絶景のスキー場

だいせんホワイトリゾート

さて、連絡用道路を歩き(夏季は結構立派な県道)リフトを乗り継ぎ、中の原スキー場の最上部までやってきた。ここから見下ろすゲレンデは高度感がありとても気持ちがいい。
この日は天気も良く、冬場の空気は澄んでいるので遠くまで見える。遠くは弓ヶ浜や美保関まで見渡すことができる。日本海に向かって滑り込むのは本当に気持ちがいい。
ちなみにここは上の原スキー場の最上部でもある。上の原スキー場のリフトなら、ゲレンデ最下部まで滑っても乗り継ぎなしでここまで戻ってこれるので、ここからは上の原スキー場へと滑り降りる。ゲレンデ頂上付近は上級者ゲレンデになり、多少コブらしきものはあるが、僕のような中級レベルの人間でもゆっくりなら問題なく滑り降りられた。

だいせんホワイトリゾート中の原

中の原スキー場のゲレンデを途中から振り返る。一番上部が上級者、この付近が中級者ゲレンデ。まだ人も少なく、雪質も最高でアイスバーンもなく、とにかく気持ちがいい。気持ちよく滑って行く。しかし、調子に乗ってスピードを出しすぎて大転倒(笑)
さて、何本も滑っていると、上級者ゲレンデのコブを乗り越えられなくなってきた。普段不摂生をしている証拠で、足に力が入らなくなってきている。ひと休憩をして、今度は大山国際スキー場に移動する。
この移動が距離が長く、なかなか大変だったが、4つのスキー場の中では一番長い距離を滑ることができる場所。ここを楽しまない手はない。

だいせんホワイトリゾート大山国際

フード付き高速リフト「センター4」に乗り、一気に大山国際スキー場のトップへ到着。ここから下ろす風景も絶景で、先ほどの中の原スキー場よりのトップよりも高い場所にある。
しかし、この場所に来てちょっと後悔。ここから下るコースは3つあるが、どれも上級者用で結構激しいコブがある。苦労しながら1つ1つ慎重に乗り越え、ゆっくりと降りていく。ただし、ここも頂上部のコブ地帯を乗り越えれば中級者ゲレンデになる。そこからは快適にロングコースを滑り降りる。

だいせんホワイトリゾート

明日はスノーシューがあるので早めに切り上げよう。そう言っていたのに、結局リフト券が終了する17時間際まで遊んでしまった。
夕日に照らされるゲレンデがとても気持ちがいい。見えているゲレンデは大山国際スキー場のリーゼンコース。あの頂上部からこの付近まで、一気に下り降りるダウンヒルはとても気持ちがよかった。

だいせんホワイトリゾートからの大山

夕暮れ時、少しだけ大山が顔を出した。しかし、6合目から上はまだ雲の中だ。
大山は標高約1300mの6合目を境に森林限界を超える。北アルプスなら2500m付近にある森林限界がこの大山ではその半分。いかに日本海から直接極寒の北風と雪雲がぶち当たる大山の頂上付近は厳しい場所かを改めて感じる。
結局この後も翌日も大山の頂上は姿を現すことはなかった。しかし、美しく幻想的な夕日に照らされた大山を見ながらスキーのラストランを楽しむ。一番最初に使った無料のリフト。これを使わずに雪に埋もれた県道をスキーで下っていく。スキーで滑り降りていくと、そのままスキーを借りたショップのある旅館街。ショップの前まで滑り下り、ここでスキーを返却。
久々のスキーはとても楽しかった。
意外に大山のスキー場は関西や四国からも近く、土曜日は連休初日なら混まないことがわかった。また次にスキーに行きたいと思ったら、ここまで足を伸ばしたい。

だいせんホワイトリゾート隣接のホテル

だいせんホワイトリゾート

場所:鳥取県西伯郡大山町大山96
電話:0859-52-2315
料金:1日券大人4900円、小学生3500円
   2日券大人8600円、小学生6500円
   5時間券大人3700円、小学生2200円
期間:12月中旬~3月中旬
休み:シーズン中無休
時間:8:00~17:00 (平日8:30~)
駐車場:1日1000円・約2600台
交通:米子自動車道米子ICから車で約20分

【投稿時最終訪問 2010年1月】

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