鍵掛峠【大山・紅葉の名所】

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山陰地方最高峰であり、唯一の日本百名山である大山。その南側には日本最大級の広大なブナ原生林が広がっており、秋には美しく色づいて見事な紅葉の山岳風景を見せてくれます。そんな大山の紅葉を眺められる一番の絶景ポイントが標高約910mに位置する「鍵掛峠」です。真っ赤なブナ林の絨毯が広がり、その奥に壁のように立ちはだかる大山の眺めは、山陰地方の屈指の紅葉絶景ポイントとして人気を集めています。

感動するくらいに美しい紅葉の鍵掛峠

紅葉の鍵掛峠

鍵掛峠は大山のベストビュースポットと言ってもよく、素晴らしい大山の風景が眺められます。特に裾野に一面広がるブナの原生林が紅葉する10月末から11月中旬は1年で最も美しい風景になります。11月中頃には晩秋となり紅葉の色鮮やかさは少なくなりますが、大山が雪を頂き、紅葉に真っ白なコントラストが加わりまた違った美しい眺めが楽しめます。

紅葉の鍵掛峠と大山

大山は標高1729mで中国地方の最高峰。森林限界を超える高さではありませんが脆い地形と冬の大雪のため、その姿は日本アルプスやカナディアンロッキーの山々さえも彷彿とさるアルペン的な風貌を見せてくれます。裾野には日本最大級のブナの原生林が広がっており、一面に真っ赤に染まる秋の風景は感動的です。

紅葉の大山南壁

紅葉に染まる広大で色鮮やかな原生林の裾野の上には、鋭い鋸刃のように見える白い岩綾がそびえます。荒々しい岩肌とやさしい原生林の織りなす風景はまさに芸術。一面の森には人工物は皆無で、原始の姿のままの燃えるように紅葉するブナ林がとにかく美しいのです。

鍵掛峠駐車場

美しい紅葉風景を求めて、紅葉の時期には多くの観光客が大山に訪れます。鍵掛峠の駐車場は常に満車です。お店や散策ルートが無く、景色を堪能したらすぐに出発するので車の回転は速いのですが、シーズンには入場待ちの車の列ができるほどです。

大山環状道路で紅葉の升水高原へ

大山環状道路一の沢

鍵掛峠から大山環状道路で大山を回り込むように北へ向かいます。途中道路は三の沢、二の沢、一の沢を通過します。沢に橋が架かっているのではなく、堰堤の上を道が走るというワイルドな風景です。脆い地質で崩れていく大山の通り道はとても荒々しく、上に向かっていくつもの堰堤が立ちふさがって大山をその場に押しとどめているように見えます。天気が大荒れの時は、この堰堤から水があふれ出して道路の上を流れていくのでしょう。

紅葉の升水高原

鍵掛峠から大山環状道路を10分ほど走ると、大山西側に広がる「桝水高原」に出ます。ここには広大な大山ますみずスノーパークというスキー場が広がっていて、牧歌的な大山の風景を楽しむことができます。先ほどのアルペン的な風貌とは違い、ここからは「伯耆富士」と呼ばれる大山の富士山らしい姿を望むことが出来ます。大山は三角錐の形になっており、先ほどの鍵掛峠は三角錐の横側、ここ升水高原からは三角錐の正面から見た形になります。升水高原から眺める紅葉の大山も息をのむような美しさ。特に夕方に訪れると、夕日を浴びて紅葉に染まる伯耆富士はさらに燃えるような色鮮やかになります。1日の最後にふさわしい感動的な風景です。

また、大山環状道路を走るなら一緒に立ち寄っておきたいスポットが「鬼女台」です。蒜山ICから蒜山大山スカイラインを走り大山環状道路に入る途中にある展望台です。ここからは大山と蒜山、両方の紅葉の絶景を見ることが出来ます。この鬼女台も鍵掛峠と同様、紅葉の時期には入場待ちの渋滞ができます。それでもぜひ眺めたい美しい紅葉の展望台です。

鍵掛峠

場所:江府町大字大河原字鍵掛1531-29
電話:0859-75-6007(江府町観光協会)
期間:4月上旬~12月中旬(紅葉は10月末~11月中旬)
料金:無料
駐車場:15台
交通:中国横断自動車道・蒜山ICより約30分
付帯施設:展望台・トイレ

【投稿時最終訪問 2020年11月】

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