紅葉の高尾山【混雑回避の早朝登山】

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ミシュランの三ツ星を獲得し、紅葉の名所である高尾山。秋の高尾山の美しさを最大限に楽しむには、混雑が始まる前の早朝登山がオススメです。

 高尾の紅葉は、11月中旬~下旬が見頃

高尾山ケーブルの紅葉

高尾山は世界一の登山数を誇る山。紅葉の名所でもあるので尋常ならない混雑を予想し、登山口に朝8時前に到着。それでもすでに多くの人です。ケーブルカーの始発は朝8時なので、利用する方はこの時間までには到着して並んでおきましょう。遅くなればなるほど、乗車待ちの列が長くなります。
高尾山の紅葉は例年11月中旬から下旬が見頃。すでに登山口は美しい紅葉が朝日に輝き、美しい光景で登山者を出迎えています。ケーブルカーは使わず、1号路で登山を開始。ケーブル乗り場の右手への道を進みます。

早朝出発なら人は少なく自分のペースで登れる

朝の高尾山1号路

高尾山の表参道でもある1号路は大回りをしますが比較的緩やかに高度を稼いでいく道。足元は石畳やコンクリートで固められているので、登山装備が十分でない方でも安心して登れます。早朝は山上のお店のスタッフが乗る許可者が通りますので注意しましょう。

朝の高尾山登山

車道を登っていくと、途中に金毘羅台(展望台)に向かう分岐があります。1号路から離れ、階段の山道をここから登っていきます。

紅葉の金毘羅台からは美しい東京の秋の風景を一望

秋の金毘羅台

少し階段道を登ると、金毘羅台に到着します。紅葉に囲まれた素晴らしい展望スポットです。

秋の金毘羅台からの展望

関東平野を一望する金毘羅台からの眺めは最高。この日は空気も澄んでおり、スカイツリーをランドマークにした都心部はもちろん、横浜や房総半島、遠くは筑波山まで遠望できる最高の風景です。山麓の八王子市には、まるで黄色の絵の具で一筆をなぞったかのような甲州街道の銀杏並木。4.2kmに渡る長い銀杏並木道を見下ろすスポットでもあります。

高尾山からのスカイツリー

都心付近を遠望。東京タワーは高層ビルに埋もれてほとんどわかりませんが、スカイツリーはさすがにその容姿がはっきりわかります。しかし、本当に高い。この高尾山の頂上よりも高いのだから改めて驚きです。

一足早く到着したケーブルカー山頂駅付近でのんびり景色を堪能

高尾山朝の1号路

再び1号路に合流し、頂上を目指します。朝の爽やかな空気と眩しい朝日を浴びながら、既に多くの登山者が登っています。

高尾山朝のリフト乗り場

リフトの山上駅に到着。まだ人はまばら。美しい紅葉に囲まれた駅舎はとても味のある風景です。

高尾山展望レストラン

営業を開始したケーブル駅付近は、飲食店などはすでに大にぎわい。混雑が本格化する時間はどうなってしまうのかと思いつつ、ここでインスタスポットとうたっている「高尾山展望レストラン」の屋上へ登ってみます。営業時間前なのでとても静か。テラス席が屋上やデッキにずらりと並んでおり、絶景を見下ろしながら美味しい料理ややビールを楽しめます。朝早いと人はすいていますが、お店が開いてなのがもどかしいところ。

高尾山からの東京の眺め

展望台からも先ほどと同じ風景をさらに高い場所から遮るものなく楽しめます。スカイツリーもくっきり。

秋の高尾山からの展望

高尾山の山麓の紅葉と甲州街道の銀杏並木道の黄葉がとってもきれいです。

高尾山展望

標高が高くなったので、先ほど出発した高雄口駅付近も見下ろせます。また北側にある高尾山の真下を抜ける高速道路の様子もここからは望むことができます。ミニュチュアのようにループを走ってトンネルに吸い込まれていく車を見ていると楽しいですよ。

人がまだ少ない薬王院で日本の秋を愛でよう

薬王院参道

「高尾山さる園」と「たこ杉」を通りすぎ、薬王院に続く浄心門をくぐり参道を行くと道は分岐。最短距離の「階段(男坂)を登ります。

権現茶屋のごま団子

階段の先にある参道のお店が営業をはじめました。もう少し時間がたてば物を買うにも大行列になりそうなので、今のうちに名物「権現茶屋」のごま団子を購入。甘醤油のかかったもちもちの団子からはゴマの風味と優しい甘味。炭火で焼かれで出来立てで、とても美味しい逸品です。

紅葉の高尾山薬王院

美味しい団子を頂いたら、大杉と赤灯篭の立ち並ぶ参道をさらに奥に進み、薬王院の山門に到着。境内への入口は、燃えるような紅葉がとにかく美しく、日本の美の極みをもって境内に迎え入れてくれます。

紅葉の薬王院

紅葉が美しい境内の中はすでに多くの人が参拝に訪れています。登山者はもちろん、御護摩祈祷もしてもらえるとあり、多くの方が参拝に訪れています。どんどん階段を登り奥の院まで到達すると、その先は再び高尾山山頂に向かう登山路となります。

紅葉の高尾山と相模湾

2階建てトイレを通りすぎると頂上へのラストスパートの坂。その途中からは横浜方面と東京湾まで展望することができます。くうきが澄んでいれば江ノ島まではっきりと見ることができます。紅葉の向こうに輝く海の煌きが絶景です。

高尾山頂上は朝早くても結構な賑わい

紅葉の高尾山山頂

高尾山についに到着。高尾山の頂上はとても広く売店もあり、すでにすごい混み様。頂上標識には写真を撮るための人が長蛇の列を作っています。山の上というより、遊園地に来ているような感じです。

高尾山からの富士山

頂上を奥まで進むと、突然真っ白な塊が。それは雪化粧した富士山の姿。雲を纏っていますが、間近に見えるその雪を頂いた姿はとても神々しく美しい。頂上まで登らないとその姿が見られないということが、さらにこの風景を感動的なものにしてくれています。

紅葉と富士山

紅葉の向こうに見える富士山。そして青空。日本人に生まれてよかったなぁと感じる瞬間です。さて、この風景を楽しみながら少し早めののお弁当をと思いましたが、あまりにも人が多すぎます。この先にある「紅陽台」という場所でお弁当を楽しむため、頂上から先に進みます。

紅葉の峠の茶屋で富士山を眺めながら蕎麦を頂こう!

高尾山紅葉台

頂上から階段を西側に下ると奥高尾の入口。人はまだ多いが今までの雑踏に比べればとても静か。この先すぐのところに紅葉台という場所があり、その名の通り、紅葉が美しい場所。ここを折り返し地点にして歩を進める。 少し道を登っていくとすぐに美しい紅葉が山を覆いはじめます。紅陽台にはすぐにつきそうですが、目の前にとても魅力的なお店が。赤ちょうちんにおでんと書かれています。ふらふら~と吸い寄せられます。

高尾山紅葉台

お店に近づくと、頭上の紅葉が炎のように真っ赤に色づいています。青空の青、紅葉の赤。鮮やかな色が降り注いで、とっても美しい場所です。

高尾山紅葉台細田屋

そんな美しい紅葉の森の下に、まるで江戸時代にタイムスリップしたような「細田屋」は紅葉の森の下にあります。まだ早いので席もあります。ここは茶屋を堪能しない手はありません。

高尾山紅葉台の茶屋

細田屋の席にこしかけると、美しい紅葉と遠くの山々が一望できます。まるで江戸時代の峠越えのような風景が広がっています。

紅葉台からの富士山

紅葉台からも富士山の美しい姿を望むことができます。少し雲が出てきたのが残念です。

高尾山細田屋の味噌こんにゃく

細田屋にはなめこ汁やとろろそばもありますが、やっぱりここはおでんとビール。おでんは味噌こんにゃく。高尾山は電車で気軽にアクセスできて、比較的安全な登山道なのでこういう一杯が気楽にできます。

高尾山細田屋

ビールを片手におでんを食べながらこの絶景を堪能。まさにお花見ならぬ「紅葉見」です。紅葉と遠くの山々を眺めながら頂く料理はまさに極楽。なんだか峠越えをしている江戸時代の旅人のような気分です。

秋の高尾山紅葉台

青空、紅葉、降り注ぐ光。美しすぎる秋の風景。いつまでもここでお酒を飲んでいたい気分になります。この高尾山登山で一番素晴らしい場所で、長居してしまいました。お昼時が近づくとお店は大混雑必死なので、のんびりとこの風景の中で食事を楽しみたいときは10時台にはたどりつきましょう。

早めの下山で登山渋滞を華麗に回避!

高尾山稲荷山コース

美しい「紅葉見」を楽しんだら混まないうちに下山開始。下山は「稲荷山コース」。尾根道でゆっくりと下るルートです。尾根を下る道は整備されており危険場所も皆無。ただ人が多く、どんどん人が登ってきます。小さなよちよち歩きの子供からお年寄り。外国人からおおよそ登山をするとは思えない格好の人まで。まさに上高地の河童橋から明神のそれを思わせます。時々細い所があるので、すれ違いには注意しよう。

秋の高尾山の渋滞

12時ちょうどに下山するとビックリ!ケーブル乗り場には長蛇の列。駅に続く道は人がぎっしり。まさにディズニーランド並の賑わいです。
紅葉と絶景の高尾山、美しい風景を見に多くの人が訪れます。できれば朝8時までにはこの登山口に訪れたいですね。まだ色づいていないモミジもたくさんあるので、高尾山の紅葉の見頃は11月末から12月頭までは楽しめそうでした。

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