黒川どら焼き屋 どらどら【黒川温泉の人気スイーツ】

熊本県の秘湯、黒川温泉。山の中の小さな温泉街だが、豊富な湯量と大人びた雰囲気で人気の温泉。和や古民家の趣きに統一された温泉街の散策は、静かなたたずまいと上質な時間を感じさせてくれる。そんな散策の途中、宿以外にも魅力的なお店が目につく。ついつい、ふらりと入りたくなるようなお店も多い。

いご坂の途中の雰囲気ある民芸風のお店

黒川どら焼き屋どらどら

そんなお店のひとつが「黒川どら焼き家 どらどら」だ。黒川温泉の代表的な風景である「いご坂」の途中にある。純和風の佇まいの店からは、あま~い香りが漂ってくる。急な上り坂を行く途中、ついつい立ち寄りたくなる店で、居心地がいいのか、猫も店先を離れずにくつろいでいた。
黒川温泉の女将たちが、黒川温泉の名物をつくろうと考案した和菓子を販売するのがこのお店。2009年4月にリニューアルし、現在はどら焼きをメインに販売をしている。

店内はそんなに広くは無いが、自慢の商品がずらりと並ぶ。ベンチもあるので、そこで商品を1つ買って、頂くことにする。
しかし、商品の数、かなり多く目移りする。「どらどらバーガー」「どらとらアイス」「湯あがりもち」「でかどら」など、変わり種も多く、味のバリエーションも豊富だ。これは困った。何を食べればいいんだ?
困った時は、やはりその店の「目玉」に限る。目玉はやはり「どらどらバーガー」。しかしその「どらどらバーガー」にも5つも種類がある。「阿蘇小国ジャージー」「抹茶」「カスタード」「カフェオレ」「デコポン」またまた目移りしてしまう。

どらどらバーガーは和のテイスト満載の欲張りどら焼き

どらどらバーガー

迷った挙句選んだのは、やはり目玉の「阿蘇小国ジャージー」(200円)だ。店内のどら焼きは、お店の中で実演で一品一品丁寧につくられている。丹念につくられた手作りの品。真っ赤な布を敷かれたベンチにおいてみると、黒川温泉の風景の中に融け込んで、とても上品なお菓子に見える。

どらどらバーガーの中身

さて、 この「どらどらバーガー」、普通のどら焼きと何が違うのだろうと思い、中身をのぞいてみた。なんと、どら焼きの中に大福が入っている。
実はこの大福、もっちり柔らかい皮の中にそれぞれ味の餡がたっぷりと詰まっている。かぶりつくと、餅の中からクリームがあふれ出す。
良質で日本では希少なジャージー牛をふんだんに使ったクリームは濃厚でまったりとしている。これがまた、和菓子屋として培った秘伝の黒あんと合わさると何ともいえないくらいに、味が深まる。
そして深く混じり合って混沌としそうな餡とクリームを、しっかりと受け止めて秩序をもたらしてくれるのがどら焼きの皮。1枚1枚手焼きされた柔らかい絶妙な食感と優しい甘さがまた絶妙のハーモニーを奏でてくれる。
とても美味しく、ぺろりと頂いてしまった。旅先での散策の途中、こういう美味しいお菓子に出会えると、ちょっと嬉しい気持ちになる。美味しいどら焼きには日本茶やコーヒーも合いそう。和の佇まいの中に、ちょっとした洋のアクセント。それが黒川温泉のお店の隠し味でもあるようだった。

黒川温泉の宿泊情報

黒川温泉にはたくさんの宿がありますが、どこもとても落ち着いた和のたたずまいばかり。美しい自然に囲まれて源泉かけ流しの気持ちよい湯に浸かれるとてもゆっくりとできる温泉地です。各旅館の温泉を外湯巡りをすることもでき、素敵なお店もいっぱい建ち並んでいますので、宿泊してからの散策も楽しめます。

【ネット予約できる黒川温泉の宿一覧】

黒川どら焼き家 どらどら

住所: 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺北黒川6612-2
電話: 0967-44-1055
営業時間: 9:00~18:00
休業日: 無休
交通: 湯布院インターより車で約1時間 熊本インターより約1時間
駐車場: なし(黒川温泉共同駐車場を利用・無料 徒歩3分)

【投稿時最終訪問 2010年9月】

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