細田屋【紅葉と富士山を眺める静かな高尾山の茶屋】
都内の登山の人気の山、高尾山。その頂は登山というより観光地といわんばかりの人であふれています。飲食ができる茶屋も頂上に3軒ありますが、どこも大にぎわい。そんな山頂から10分ほど歩いたところに、まるで時代劇に出てくるような趣がある茶屋が「細田屋」です。頂上から少し歩いただけなのに嘘のような静かな山域。そして秋は真っ赤な紅葉の下で、白くなった富士山を眺めながら、とろろそばやなめこ汁、おでんなどを味わい、ビールを飲むことができます。高尾山の頂上で名物のそばやとろろ汁を味わうなら、絶対にオススメの茶屋なのです。
頂上すぐながらも静かな時代劇のような茶屋
高尾山頂上から奥高尾縦走路に入ったとたん、世界はガラリと変わります。人は少なくなり、歩く人も本格的な登山装備をしています。まさにここから登山の世界。しかし、これより奥高尾という注意を促す看板からわずか3分ほどのところにある、趣があり静かな茶屋が「細田屋」です。
高尾山頂上からわずか10分で到着する味のある雰囲気の細田屋。先ほどまでの頂上の雑踏が嘘のように、静かななお店でゆっくりとすることができます。店舗の窓口で注文と返却をするセルフスタイルです。
床几や縁台などと呼ばれる広い椅子がずらりと並べられています。腰掛けながら、脇に食事を置いていただくまさに時代劇の茶屋スタイル。これで赤い布などがかけられていたら完璧です。その代わりに、秋には頭上に赤い布を青空に広げたかのような美しい紅葉を楽しむことができます。
秋は紅葉を眺めながら食事ができる茶屋
もみじ台という地名に細田屋はあるので紅葉の時期はそれは見事な光景。青空、紅葉、降り注ぐ光。美しすぎる秋の風景。いつまでもここでお酒を飲んでいたい気分になります。この高尾山登山で一番素晴らしい場所で、長居してしまいました。お昼時が近づくとお店は大混雑必死なので、のんびりとこの風景の中で食事を楽しみたいときは10時台にはたどりつきましょう。
細田屋の席にこしかけると、美しい紅葉と遠くの山々が一望できます。まるで江戸時代の峠越えのような風景が広がっています。ビールを片手におでんを食べながらこの絶景を堪能。まさにお花見ならぬ「紅葉見」です。紅葉と遠くの山々を眺めながら頂く料理はまさに極楽。なんだか峠越えをしている江戸時代の旅人のような気分です。
冬は真っ白な富士山の眺めが最高
紅葉の時期も素晴らしいですが、冬の細田屋も美しい風情を楽しめます。木々が葉を落とした森の向こうには真っ白になった富士山が見事に見えます。冬になり空気が澄んでいるので、その姿もくっきりとしています。
やまやまの向こうに富士山を望みながら、お蕎麦の幟や暖簾が揺れる風景は峠の茶屋そのもの。まるでの江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が一段と高まります。
紅葉が終わり、登山客が少なくなっているので、とても静かなもみじ台。この時期は週末にも滅多に大混雑することはありません。富士山を眺めながらすする暖かいお蕎麦は格別です。
山の上で頂ける美味しい細田屋の食事
高尾山周辺の茶屋で必ずある人気メニューがお蕎麦。細田屋のそばで人気の「とろろそば」を頂きます。
コシのしっかりした自然薯を使っていて、仄かな甘さを感じる暖かなツユの中でもトロロの味と食感をしっかりと感じさせてくれます。
富士山を眺めながらいただく茶屋のお蕎麦。いやもう、これ、時代劇の中に出てくるワンシーンのようです。冬だととても体が温まります。他にもなめこ汁は絶品と人気。細田屋のなめこ汁は味噌仕立て。奥高尾縦走で次の茶屋である小仏城山の城山茶屋のなめこ汁は醤油仕立て。山を歩きながら名物なめこ汁の食べ比べも良いかもしれません。
山の上でいただくおでんはとっても美味。中でも細田屋の味噌こんにゃくは人気のメニュー。ビールとの相性はバッチリです。高尾山は電車で気軽にアクセスでき、比較的安全な登山道なので、山の上で美味しいお酒を楽しむことができます。山の上で紅葉や富士山を眺めながらの一杯は、なんとも至極の時間を味わえます。
細田屋
住所: 東京都八王子市南浅川町4225
電話: 042-659-2646
時間: 平日 10:00~15:00
土・日・祝日 9:30~16:00
定休日: 不定休・荒天時
席数: 100席
アクセス:高尾山頂上より徒歩10分
メニュー(一例)
とろろそば(温・冷) 1000円
山菜そば(温・冷) 900円
かけそば 800円
ざるそば 800円
おでん 650円
みそおでん 450円
なめこ汁 400円
ホットコーヒー 350円
缶ビール500ml 650円
缶ビール350ml 450円
缶ジュース各種 400円
【投稿時最終訪問 2019年5月】