夜の日テレ大時計【宮崎駿監督デザインのジブリ時計】

最終更新日

Comments: 0

スタジオジブリの宮崎駿監督がデザインした「日テレ大時計」は、まるでジブリ映画のハウルの動く城のような独特のデザインで、時間になると時計の中に住む住人が楽しい世界を見せてくれるカラクリ時計。
日テレ大時計は日本テレビのオープンスタジオである「マイスタ」の上にある。一日に複数回カラクリが稼働するが、夜のライトアップが美しい夕方6時に訪れた。

ライトアップされた美しい夜の日テレ大時計

夜の日テレ大時計

マイスタ上に堂々とそびえる巨大なからくり時計。マイスタを跨ぐように、2本足で立ちあがっている。まるで「ハウルの動く城」のようなデザインの大時計はその姿を見るだけで感動ものだ。
大時計の足元にあるスタジオでは、日本テレビの朝番組などががよく生放送されている。

夜の日テレ大時計

下から見上げた大時計。汐留の近代的なビル群の中にたたずむ、近世の産業の遺産の様相。とても不思議な光景だ。

大時計の中に住む職人が演出する幻想的なジブリの世界

夜の日テレ大時計

近代的な汐留の夜景を背に、今も歯車で時を刻む大時計。この中には「時計職人」が住み着いているらしい。誰も姿を見たことはないそうだが・・・

夜の日テレ大時計

時計の左側には音を司る「鐘一族」が住んでいる。父母や兄など、家族を表す人形が力を合わせて美しい音を奏でるのが仕事。

夜の日テレ大時計

時計の右側には仕事を司る「鍛冶屋一族」が仕事をしている。親方や兄弟子など、職場を表す人形が力を合わせて大時計の動力を作り出すのが仕事。

夜の日テレ大時計

さあ、ついに時間になった。
左の鐘一族、右の鍛冶屋一族が一斉に作業を始める。激しく人形が動き、その間を様々な機械が動き部品が行きかう。すると大時計からは鐘一族が奏でる美しい音楽が流れ出す。それと同時に、オブジェだった大時計がまるで生きているかの様に動き出す。
大時計は前足を大きく動かし、ずっと握っていた玉を開いてこちらに見せてくれる。球の中にはそれぞれ鐘一族と鍛冶屋一族の「宝物」が入っている。
その動きはとても楽しく、見ていると不思議な世界に引き込まれていく。まるで宮崎駿氏のアニメの世界が、現実の世界に現れたかの様だった。
楽しい時間はあっという間だった。人形たちの作業が終わると、あたりは何事もなかったかのように再び平穏を取り戻した。とても楽しい時間だった。しかし、その美しく刻む時間は家族の協力と職場の立派な職人気質が組み合わさって生み出された。なんだか美しい人間の社会に対する、宮崎駿氏のメッセージが込められているのではないかと感じた。

日テレ大時計

場所:東京都港区東新橋1-6-1 日本テレビタワー
交通:都営地下鉄大江戸線汐留駅より徒歩2分
料金:無料
時間:月~金:12時、15時、18時、20時
    土日:10時、12時、15時、18時、20時

【投稿時最終訪問 2007月12月】

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください