小仏城山登山【高尾山〜相模湖縦走】

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「高尾山」は世界で最も多くの登山者数を誇る山。都心からのアクセスも良く、599mというそう高くない標高ながらも豊かな自然が残り、茶屋などがある開けた山頂は多くの登山客で賑わいます。頂上の先は奥高尾の山々に続く縦走路がありす。十分な登山装備が求められますが、道はとても整備されており、初心者でも安心して歩けるコースです。今回は最も短い「小仏城山」までの縦走と、山麓の相模湖のハイキングを経て相模湖駅に向かうルートを紹介します。

高尾山からもみじ台を経て一丁平園地

もみじ台細田屋

奥高尾に入るとすぐに目にする魅惑の茶屋である「細田屋」。富士山を望みながら美味しいものが頂ける、まさに峠の茶屋。とろろそばや味噌こんにゃく、 もちろんビールもあります。今から縦走というのについついゆっくりしたくなる場所です。

高尾山頂上までの登山道

1号路

6号路

もみじ台

細田屋の前にひろがるもみじ台。 その名の通り、秋には頭上に見事な紅葉を愛でながら、雪を頂いて白くなった富士山を望めます。そんなシチュエーションでお蕎麦やおでんを頂く時間は日本人の心を癒やしてくれる最高の時間。縦走をはじめたばかりなのに、突然の魅惑の休憩スポットです。

奥高尾縦走路

縦走路は穏やかなアップダウンと整備された気持ちよい道が続きます。とても歩きやすいので、思った以上に早く進むことができます。

奥高尾縦走路

森の中を抜けるウッドデッキのような道。まるで高原を散策しているかのような気持ちの良いコースです。

富士山を一望する絶景の休憩スポット一丁平園地

一丁平園地トイレ

高尾山から35分ほどで到着する「 一丁平園地」。快適なトイレと木立の多い広場があり、ゆっくり休息ができる、ちょっとした高原リゾートのような場所です。ベンチもありますがレジャーシートなどあると、好きな場所でのんびりとできます。

一丁平園地休憩舎

一丁平園地にはウッドデッキの展望台と屋根付きの休憩舎もあります。お弁当を持ってきたなら、高尾山の喧騒を避けて、ここで気持ちよいランチを楽しむのも良いでしょう。

一丁平園地展望台

ウッドデッキの展望台からは、眼下を流れる相模川や富士山を望むことができます。奥高尾縦走路において、富士山方面の絶好の展望スポットのひとつです。

一丁平園地からの展望

残念ながら雲が多く、この日は富士山の姿を拝めませんでしたが、雲がなければ一番奥の山の稜線の上に富士山が頭を出しています。眼下にはさがみ湖リゾートプレジャーフォレストや相模川を望むことができます。

一丁平園地から城山

一丁平園地から小仏城山に向けても広くて気持ちよい道が森の間を縫うように続いていきます。

一丁平園地から小仏城山頂上へ

城山分岐路

やがて道は分岐していますが、どちらを進んでも小仏城山に行くことができます。左は小仏城山頂上へ稜線を登る道、右は小仏城山の頂上を踏まずに陣馬山へと急ぐ巻き道です。右側の巻き道も小仏城山に登る道があるので、右側に進むことにします。

小仏城山巻き道

木立の中に電線が通された小仏城山の巻き道。高い山の稜線、車が通れない道に電気が通されているのは少し不思議な光景です

小仏城山巻き道

森から抜け出して開けた場所に出ます。伐採の跡だとは思いますが、高い山の上のような様相もあり、なかなか気持ち良い眺めです。

小仏城山巻き道分岐

開けた場所に出る手前に小仏城山への分岐路があります。右は縦走路の巻き道、左が頂上への道です。

■この先陣馬山への奥高尾縦走路

小仏城山山頂で楽しむ山のグルメ三昧

小仏城山頂上山小屋

頂上への道を進むと、森の中から人の声が聞こえてきます。その先には茶屋があり、多くの登山客で賑わっています。

小仏城山頂上

標高670mの小仏城山(城山)の山頂。大きな天狗の木の彫刻がモニュメントになっています。

小仏城山からの展望

山頂からは東京・埼玉方面の展望を望めます。深い山々の向こうに首都圏の街並みが広がっています。

城山茶屋

小仏城山の広い山頂には城山茶屋と春美茶屋のふたつの茶屋があります。ここでは軽食や飲み物を購入して、たくさんあるテーブルで頂くことができます。コースも短いので万一のためのおにぎり程度の簡単な食料だけ持参して、ここで美味しいランチを頂くのも良いでしょう。

城山茶屋のビール

奥高尾の登山の醍醐味のひとつは、山小屋での美味しい食事。危険箇所とアップダウンも少ないので、体力や体質に問題がなければ、山の上で美味しいビールなどのお酒も味わえます。火照った身体にキンキンに冷えたビールは最高。山の上でよく冷えていておつまみもついて至れり尽くせり。料金は500ml缶550円とやや高めですが、車も入れない山の上で美味しく頂けるなら安いものです。城山茶屋の名物はなめこ汁ですが、ビールにはおでんや味噌田楽も最高。

城山茶屋名物かき氷

城山茶屋のもうひとつの夏の名物、超巨大なかき氷。ほかの登山客が食べているのを見たら、ついついオーダーしてしまいました。こんなの食べられるか・・・と思いきや、先ほどの登りで汗が噴き出したこともあり、意外にペロリといけました。さすがにゆっくり食べないと頭が痛くなるので、ひと休憩にはもってこいです。

城山茶屋名物かき氷

写真のサイズは城山盛り(大)で600円。シロップの種類はイチゴ、メロン、レモン、ブルーハワイ、マンゴー、ピーチ、グレープ、コーラ、抹茶、みぞれがあり、自分で好きな量をかけながら食べられます。トッピングは練乳、あずきが各100円。コロナ前は400円で食べられたのに、高くなりました。それでも山の上で冷たいかき氷を楽しめるのは最高の贅沢です。

小仏城山から相模原湖方面への下り道

小仏城山芝生広場

城山頂上から西側へ、神奈川県側への下山道で相模原湖へ向けて下山を開始します。下山口付近はアジサイの花がたくさん咲いており、この付近の芝生広場でお弁当を頂いている登山者も多くいました。

小仏城山からの下山道

木々の間を抜ける、歩きやすい道でどんどんと奥高尾の稜線から標高を下げていきます。

見下ろす相模湖

下り道の途中、少し開けた場所があり、木々の間から目指す相模湖を見下ろすことが出来ます。山の間に水を湛える美しいダム湖です。相模湖が木々に邪魔されずに見られる場所はここだけ。休憩ができる場所なので、少し足を止めてくつろぎましょう。

城山登山道

杉の木立の中をどんどん標高を下げていきます。危険な場所はなく、歩きやすい山道です。

下山口で一息つける魅惑の富士見茶屋

小仏城山登山口

町がすぐ目の前に見えてくると登山道は終了。ついに下山です。登山口前にはトイレと茶屋があります。ここから相模湖駅までは相模湖、弁天橋を渡るハイキングとなるので、ここで一息入れていきましょう。

富士見茶屋

登山口にある「富士見茶屋」では下界に下りてきた嬉しさと色々と美味しそうなものがありついつい足が止まってしまいます。フレンドリーなおばちゃんが声をかけてくれます。安倍元総理も訪れたことがあるそうで、写真には登山服姿でにこやかに写っていました。

富士見茶屋の草餅

おばちゃんのオススメ、自家製の草餅を購入しました。ヨモギ味の餅の中に餡子が詰まっている餅です。山を歩いてきて疲れた体にはこの甘さがごちそうでとても美味しく感じます。

JRの駅までは相模原湖付近の心地よいハイキング

相模川弁天橋

下山すればJR相模湖駅まで歩きます。国道20号線を歩いてもかまいませんが、オススメは弁天橋と相模ダムを経由するルートです。相模川の谷底までのアップダウンはありますが距離は短く、美しい風景が楽しめるバリエーション豊かなコースで東海自然歩道にも指定されています。弁天橋は町の近くにあるとは思えないくらい豊かな自然を感じながらのハイキングを楽しめます。

相模ダム

弁天橋を渡った後は相模ダムで再び相模川を渡ります。相模ダムの頂堤は歩いて渡ることができ、相模川の深い谷とダムの高度感、そして相模湖を一望する風景を望むことが出来る絶好の展望台です。ダム施設を身近に見ることが出来るのもなかなか無いので社会見学のようにも感じます。

相模湖駅前

相模ダムを渡って少し町の中を歩けばゴールのJR相模湖駅に到着です。スタートした高尾駅の次の駅ですが、かなり長い距離があります。高尾駅から東京駅までの電車ほどの便数はありませんが、それでも日中なら30分に1本は電車があります。電車の時間を気にせずハイキングできるのはとても気分が楽です。

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