ホテル鞠水亭【浜名湖 かんざんじ温泉・湖を一望する温泉】
チャイルドシートでくずる娘をなだめながら、大急ぎで向かう本日の宿は浜名湖・舘山寺温泉の「鞠水亭」。
仕事と子育て、日ごろの疲れを癒そうと、奮発していい宿をとった。1人プラス3000円で、グレードの高い「西館特別室」をとれるということだったので、くつろぎを求めてさらに奮発した。
夕日の時間にくつろぎたい浜名湖一望のロビー
宿に着いたら、夕食ギリギリの到着だったにも関わらず、係の人は暖かく迎えてくれた。この掬水亭では部屋へのお茶出しのサービスはしていない。そのかわりに、到着したら、自慢のラウンジでコーヒーなどのウェルカムドリンクサービスがある。ラウンジの営業時間は過ぎてしまったが、アイスコーヒーでくつろがせてもらった。
ゆったりとしたシートに座り、大きな窓のむこうに広がる浜名湖に落ちていく夕日を見ながら飲むコーヒー。長距離ドライブの疲れも癒される、素晴らしい時間だった。
さて、浜名湖の美しい風景を展望しながらの休憩を満喫したらお待ちかねの部屋に向かう。
掬水亭のロビーはとても広く、先ほどのラウンジや吹き抜けと一体になって、解放感がとてもある。夜はここで湯上りのコンサートなどもあり、なかなか面白い。ただ、残念なことに宿泊者用のエレベーターは2階からしかない。登り専用エスカレーターで2階まで行き、そこからエレベーターである。荷物はスタッフが持ってくれるが、ベビーカーで赤ちゃん連れだと、チェックアウトの時などは不便を感じる。車いすなどの移動の際はスタッフが介添し、エスカレーターを下りに入れ替えるなどの配慮はある。
浜名湖を一望する広々とした客室
部屋は12畳でとても広い。内装もなかなか凝っていて落ち着く。とにかく広いので、娘がはいはいしてもぶつかるものもないので一安心だ。
窓の外には浜名湖と「遊園地浜名湖パルパル」の風景が一望できる。
広い広縁からは浜名湖を一望でき、ミニバーもあってゆっくりとくつろげる。冷蔵庫の中身は空で飲み物も持参可能だ。
広縁の奥にはもうひとつ、4.5畳の和室がある。この部屋にはテーブルや化粧台などもあり、とても使い勝手が良かった。荷物置き場には重宝した部屋だった。
部屋の入口。4畳間の踏込になっている。靴置き場もとても広く、ベビーカーをそのまま置いておけるのはありがたい。ここが娘のオムツ替え部屋になった。ちなみに何故だかトイレが2つもある。
入口から見た部屋の内部。真正面の部屋が4.5畳の次の間。右側に12畳のメインの間がある。洗面所と浴室も広く、まだ大浴場に連れていけない娘のシャワーには助かった。
ゆっくりと部屋で楽しむ夕食
夕食は部屋食。釜飯や鰻の焼き物、お刺身などが並ぶ。ただ、残念ながらネットの口コミでもあったが、夕食のグレードは部屋のそれに比べて低い。美味しいのだが、少し物足りない。特に鰻の焼き物は期待していたのに、スーパーで売られている程度の思っていたほどのレベルのものではなかった。
ただし、「こんな広い部屋に、部屋食付きで、この値段でゴールデンウィークに泊まれるの?」というほど宿泊料金は格安だった。その分、食事のグレードはやや値段を抑えているようだった。
※食事が改善されたようです(公式HPより)
昨今の当宿のお料理に関するアンケートの評価やお客様の声から、当宿のお料理を根本的に見直すことにいたしまして、お料理メニューを大幅に変更することといたしました。
これまでもリピーターとしてご利用いただいているお客様もたくさんいらっしゃいますが、お料理のアンケート評価が下がり、私どもスタッフ一同が納得して、自信をもってご提供できる料理でないことを懸念しておりました。
これまでの旅館は、宴会向けに仕様された品数だけの料理、見た目だけの美味しくない既製品を綺麗に盛り付け、お刺身、煮物、揚げ物とボリュームばかり多い定番化した料理を提供しておりました。
このたび私たちは、既存の形やルール、固定概念にとらわれず、本当に美味しいものを手造りでご用意し、お腹いっぱいの満腹ではなく、心からご満足いただけるお料理コースを召しあがっていただくことを第一に考えました。ご縁あって九州は大分県、ゆふいんの料理研究会で名を馳せる料理人新江憲一氏のご指導、監修のもと、旬の野菜を中心とした心にやさしい、身体にうれしい、素材を大切にしたお料理づくりを目指しております。
中規模、大規模な旅館によくある既製品や格安旅館の何でもよいボリューム勝負の料理ではなく、お手頃ながらしっかりと心をこめて、一品一品手造りで仕上げたお料理です。
夜になると、ライトアップされたパルパルの観覧車がとても美しい夜景を演出してくれる。
和のテイストと一望する浜名湖が気持ち良い湖の湯
さて、夕食の後になってしまったが、鞠水亭自慢の温泉を楽しむ。温泉は2つあり、朝と夜で男女入替。朝風呂に入れば、両方の温泉を楽しめる。
まず夜に入ったのは、「湖(うみ)の湯」。ホテル最上階にあり、浜名湖を一望しながら入れる自慢の温泉。残念ながら夜は浜名湖の風景はあまり見えないが、僅かな湖畔の灯りを映す湖面を見ながら浸かる湯はとても幻想的な雰囲気。泉質はさらっとしていて無色無臭。まさに湖の中に浸かっているような感じだ。
「湖(うみ)の湯」の外には露天風呂「碧(みどり)のやわらぎ」がある。まるで能の舞台を思わせる和のテイスト満点の露天風呂。窓の向こうには浜名湖を一望できる。浜名湖に対しての解放感は少なめなので、朝の明るい時でも女性はゆっくり入れそうだ。
和のテイストの中、星空を眺めながら入る露天風呂はとても気持ちが良い。やや塩素の臭いが感じられるのは残念だが、それでもとても落ち着く。今日一日の疲れが癒されていく感じがする。
朝の浜名湖を一望する鞠の湯と露天風呂・星のせせらぎ
温泉とビールと600kmの運転の疲れは、気絶のように眠りに誘った。朝、目覚めると、快晴の下、朝日に照らされた浜名湖の絶景が窓の外にあった。
さて、早起きして向かうのは、やはり朝風呂。朝は「鞠の湯」を楽しむ。
昨晩はわからなかったが、ホテルの最上階にあり「展望風呂」と名付けらているだけあって、浴槽からの眺めは見事。
湯につかりながら見下ろす、舘山寺の風景。
お風呂と湖が一体化したよう。まさに浜名湖に浸かっている気分を味わえる。
鞠水亭の目玉、鞠の湯の露天風呂の「星のせせらぎ」
浜名湖を一望しながら温泉に入れる、最高の解放感を味わえる露天風呂だ。朝の静かな湖面を見下ろしながら浸かる湯は最高。浜名湖パルパルや舘山寺ロープウェイを湯の中から楽しむのもなかなか面白い。
美味しい朝食と浜名湖散策を楽しめる朝
温泉の後は朝ごはん。宴会場でバイキング形式。珍しく、朝ごはんのわりにはコッテリした料理が多く、品数も多い。思わず朝から「メタボ」な品ぞろえを楽しんでしまう。なぜか、チョコレートの噴水にデザートを浸して楽しむコーナーまであり、子供に大人気だった。
ゆっくり朝からくつろいげた。気づくと、舘山寺ロープウェィが動き出していた。浜名湖の1日が動き出したように感じる。
朝のラウンジ。開放的な窓から望む浜名湖の風景がとても良く、ソファーも洒落たものが使われていてとても気持ちの良い空間。出発前に少し、休憩させてもらった。
鞠水亭の建物。横長の大きな旅館で、全景はカメラに入りきらない。駐車場の数は少ないが、50mほど離れた所に広い第2駐車場がある。もちろん、第2駐車場からの車の入出庫はスタッフがしてれる。
宿泊した西館。最上階の大きな窓が、自慢の温泉。窓がぽっかりと空いているところが、晩に入った露天風呂「碧(みどり)のやわらぎ」だ。その下が西館特別室で、各部屋の窓は2つある、広くて贅沢なつくりだった。
日ごろの疲れを癒し、日常を忘れられる、素敵な時間をすごせた。
浜名湖かんざんじ温泉 ホテル鞠水亭
場所: 静岡県浜松市舘山寺町398
電話: 053-487-0531
アクセス: 東名高速道路・浜松西ICより車で約15分
部屋数: 50室
温泉: 男女別内湯・露天(朝晩入替)、貸切風呂3
駐車場: あり(無料)
アメニティ: タオル、バスタオル、ドライヤー、歯ブラシ、クシ、ひげそり、浴衣
シャワーキャップ、ボディソープ、シャンプー、リンス
【投稿時最終訪問 2010年5月】