ケンとメリーの木【美瑛の人気観光スポット】

北海道を代表する人気観光地である、美瑛。人気を博しているのは特に美瑛の丘の風景。
「パッチワーク」と称される、布を継ぎ合わせたように色合いが違う畑がモザイク状に広がる丘。そして、その丘に立つ、名前を付けられた美しい巨木たち。それらは北海道の代名詞的な風景。その風景をゆっくりと楽しみながら丘めぐりをするのが、美瑛の楽しみだ。有名スポット以外にも美しい風景はいくつもあり、自分の好きな風景をゆっくりと探すのも良い。
美瑛は本当なら、サイクリングなどで、連泊をしてじっくりと時間をかけて回りたい場所。だが、今回は時間は半日もなく、小さな子供連れ。2歳の娘が丘や木を見て、きれいと感動するのかも疑問だ。残念ながら、今回はメジャーなスポットを車でいくつかまわって、北海道気分を満喫する事に徹した。

ケンとメリーの木

まず訪れたのは「ケンとメリーの木」。美瑛の美しい丘陵風景の中にたたずむ、1本のポプラの巨木だ。
美瑛の風景はよくCMに使われており、その時に登場した木や丘が、そのCMの商品の名前で呼ばれることが多い。ケンとメリーの木もそのひとつ。使われた商品は日産の車「スカイライン」。1972年に放映されたCMで、ケンとメリーが乗ったスカイラインがこの木の前で撮影された。4代目のスカイラインは通称「ケンメリ」と呼ばれているが、その名は「ケンとメリー」のCMにちなんだもの。僕はそのCMは見たことがないが、この風景を車の中で駆け抜けいていく爽快感は、間違いなく見るものをも魅了するはずだ。
何も遮るもののない丘の上に立つその姿はとても美しく、印象的。旭川に向かう飛行機が高度を下げながら、ケンとメリーの木の向こうの丘へと消えていく。その桁外れの風景の広がりと、美しさはまさに北海道。1本の巨木は何も語らずとも、多くのロマンを紡いでくれているようにも思えた。

ケンとメリーの木

で、肝心の娘はやはり木や風景はそっちのけ。慣れないレンタカーのチャイルドシートから解放された喜びで、道路を縦横無尽に走りまくっている・・・もしかすると、この開放的な風景を本能的に感じてテンションが上がっているのかもしれないが、とても悪い見本だ。
ケンとメリーの木の横には道路がある。美瑛の丘陵を一直線に走り抜ける気持ちの良い道で、通行する車もやはり多い。ただ、写真を撮る観光客がとにかく多いので、必然的に車もゆっくり走ってくれる。それでも制御不能中の娘がいるとひやひやする。
ケンとメリーの木のすぐそばには広い駐車場がある。木の前にカフェがあるだけで、その他には付帯施設はない。木の周りに広場などはなく、すべて道。観光する時は、車などに注意したい。そのためか、観光バスなどは、この木はゆっくり車窓見学してから走り去っていく。
ゆっくりといろんな角度や場所からこの木の写真を撮ってみたかったが、車の往来が激しい場所、娘から目が離せない。残念だが、ベタな角度からだけを撮って、次の木に向かうことにした。
さて、美瑛の丘を巡っていると、これでもかと立札がたっている。
「畑には入らないでください」
確かに美瑛の丘は観光地以前に、農家が開拓して丹精込めて作物を育てている畑だ。それを勝手に観光客に踏み荒らされては迷惑以外、何物でもない。観光客が増えたためかもしれないが、こんな立札が乱立するのは悲しいだけ。畑の中には絶対に入らないようにしたい。

美瑛・富良野の宿泊情報

美瑛と隣接する富良野にはプチホテル・ペンションをはじめリゾートホテルが多くあります。 美しい丘をはじめとする北海道らしい風景の中にあり、美瑛や富良野の特産物を使った美味しい食事が自慢のホテルも多数。
このエリアには見どころが多いので、ぜひ宿泊してゆっくり美しい風景を満喫したいですね。

【じゃらん】美瑛・富良野のホテル

ケンとメリーの木

住所: 北海道上川郡美瑛町大久保協生
電話: 0166-92-4378
交通: JR美瑛駅より車で約5分
料金: 無料(見学自由)
駐車場: 約50台(無料)

【投稿時最終訪問 2018年3月】

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