四万十川の駅カヌー館【予約不要・激安人気キャンプ場】

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「最後の清流」四万十川。自然豊かな森に包まれた四国を代表する大河は、カヌーはもちろん、サイクリングやキャンプのメッカ。流域には数多くのキャンプ場が点在する。立派なオートキャンプ場から、河原にトイレと水道だけがあるワイルドなものまで。そんな数多くのキャンプ場の中で我が家のお気に入りが「四万十川の駅 カヌー館」だ。
四国でキャンプをするならここという、我が家の四国でのイチオシキャンプ場でもある。今回はパパ友であるイラストレーターのご家族と一緒にキャンプにでかけた。パパ友一家は娘のともだちの2人の幼稚園児に親戚の中学生と小学生の3人を連れての大所帯。以前、このキャンプ場で、まっぷる特派員のオフキャンプを行ったが、その時以来の子連れキャンプ。しかも今回は、自分が子連れで行う、初のキャンプだ。

四万十川の予約不要の芝生フリーサイト

カヌー館キャンプ場

カヌー館のキャンプサイト。四万十川沿いにあり、芝生のフリーサイトだ。オートキャンプは不可だが、サイトのすぐそばに駐車場があり、荷物の出し入れはとても便利。トイレと洗面所もサイトの左右に2か所ある。四万十川の河原にもキャンプ場の端から降りる事ができ、ファイヤーサークルや遊具などもあるので子連れでも楽しめる。徒歩圏内に温泉2軒、スーパーに肉屋まである。さらにはカヌー館にも売店、食堂、シャワー室まであるので、インフラや買い物はとても充実している。豊かな自然の中とはいえ、ここは江川崎という町の中心部。平成の大合併前は江川崎町であり、中学校のすぐそばにこんな自然豊かなキャンプ場があるあたり、四万十川の美しさを実感できる。

四万十カヌー館キャンプ場

キャンプ場に到着したのはゴールデンウィーク初日、まだ昼前。さすがにGWとはいえ、まだ始まったばかりなのでサイトは十分に空きがある。さっそくテント2張りとターブ2張りを設置。お昼はカップ麺で簡単に済ます。お父さん2人はもちろん、カヌー館で仕入れたビールで至極のひとときを・・・さて、このカヌー館のキャンプ場を僕が好む理由は、予約「不可」と低料金。1泊大人350円、子供(小学生)は210円と激安。ここでは予約を一切受け入れていないので、サイト設営は早い者勝ちだ。広い芝生のサイトにも遊具が近い、ステージが近いなどいろいろロケーションがある。他にも雨が心配な時は、大きな橋の下。個人で静かになら、かまどが設置されている細まった場所など。その時の天候や気分、グループ構成によって選ぶ場所は様々だ。予約不可ではあるが、当日の天気の心配をしなくて済む。雨が降るようなら急遽中止できるのが良い。それに、我が家(松山市)からカヌー館までは車で2時間もかからない。思い立ってもすぐに行け、県外へ行く割には相当に早く到着できるキャンプ場なのだ。ゴールデンウィークやお盆などはとても込み合うが、普段はとても空いていて気持ちの良いキャンプ場。ただ、カヌー館のカヌーツアーに参加する人もいるので、駐車場がとても混みあう。混雑時は駐車できなかったり、一度車を出すと誰かに入られてしまうという心配はある。そのため、今回は車を入れたらどこにもいかず、サイトの中でまったりするスケジュールだ。

キャンプ場から徒歩で買い出しと温泉

四万十川

初日の夜はキャンプ定番のバーベキュー。お父さん2人で、酒とジュースなどの買い出しに向かう。カヌー館から西土佐大橋という大きな橋を渡れば、そこにはスーパーや肉屋、飲食店が並んでいる。キャンプ場がこんな便利なロケーションにあるのはなかなかに珍しい。橋を渡ると美しい四万十川の流れを見下ろせる。最後の清流と形容される四万十の流れはとても美しい。特にこの江川崎から河口の中村までは電車が走っておらず、川幅も広がって流れがとても緩やかになる。さらには江川崎で四万十川最大の支流である広見川が合流する。標高1000mを越える山々から水を集めた広見川と合流することで、四万十川はさらに広い川幅を得る。大きな川が何もない森の中を流れていく。四万十川を代表する風景は、この江川崎より下流部に広がる。町や鉄道がない大河の下流は、現在の日本においては稀有である。そんなありえない風景が、最後の清流と呼ばれる一因であろう。

カヌー館前の四万十川

西土佐大橋から眺める四万十川。とても広くて穏やかな眺め。川の右岸(写真左側)には江川崎の町並み。かつては町役場があった町で、JRも走っている。それだけの町がありながら、ここは自然がとても豊かだ。
江川崎の町中で広見川が四万十と合流しており、ここで一気に川幅と水量を増やしている。ここから下流までは、この規模の町は無く、小さな集落が点在する日本の原風景になっていく。このカヌー館から川を下るカヌーのツアーがあるが、四万十を代表する風景を下れる事もあってすこぶる人気だ。川の左岸(写真右側)に立つ建物は「星羅ホテル四万十」。四万十川には規模の大きなホテルは少ないが、この「星羅四万十」は四万十川沿いで温泉を楽しめる数少ないホテルのひとつだ。カヌー館のキャンプ場からも歩いて行ける距離。キャンプ中に温泉を楽しめるのもありがたい。

まったり一日中くつろげる四万十川キャンプ

バーベキュー

初日の夕食はバーベキュー。やはり育ちざかりの子供が多いと、肉メイン(笑)。しかも食べるのも早いから、大人はただひたすらに焼き続ける(泣)

キャンプ夜飲み

夕食を済ませ、温泉に入ったら、大人の時間。オヤジ2人、ろうそくを灯し何故かムーディーに語らう。娘が摘んでペットボトルにいけた花を飾って、即席のバーの完成。しかし、今年の夜はとても寒く、早々に撤退。今回初キャンプだった娘も、新しいシュラフの中でスヤスヤと気持ちよさそうだった。トイレは水洗ながら和式。我が家が洋式なのでどういう反応をするかと思っていたが、子どもは面白いもの。普段はしないトイレのスタイルが斬新だったのか、この時からお出かけの時に和式トイレで用を足すのが病み付きになったようだ。

四万十川の駅カヌー館キャンプ場

翌朝起きると気持ち良い快晴。中日は何もせずにまったりと過ごすことに。

キャンプ

キャンプ

イラストレーターのパパ友はipodで音楽を鳴らしながらサイトでくつろいでいる。そしておもむろにmacを取り出す。こんなところで仕事かと思いきや、パソコンで子どもたちにウルトラマンを見せている。キャンプ中に見るウルトラマン。これは発想の転換。青空の野外で見るアニメやヒーローもの。これは普段と違う面白さがあるだろう。30分や1時間くらいならアリだ。子どもをウルトラマンに任せたら、パパ友は大好きなギターを奏でる。これまた最高の野外での過ごし方だ。

カヌー館キャンプ場の四万十川

午後からは水遊び。サイトの端から四万十川の河原に下りる事ができる。

カヌー館前の四万十川

四万十川の清流。キャンプ場下の河原は浅く、流れもきつくない。遊ぶのには絶好なのだが、石は大きく、その石に藻がぎっしりついている。滑りやすい石の川は幼稚園児にはまだきついので、この日はここで遊ぶのは断念。なお、キャンプ場の対岸は流れはきつくなっており、カヌーで下るコースになっている。

四万十川あそび

本流は川藻で遊びにくいので、入り組んだ淵で遊ぶ。ここには砂が堆積していて、石も少なく遊びやすい。子どもたちは思い思いに水遊び。ちなみに四万十川には「ダバタ火振」という名物の栗焼酎があるくらい、栗の木が多い。ゴールデンウィークの時期は栗の木の香がぷ~んと、結構強烈(笑)

イラストレーターのキャンプ
キャンプでコーヒー

子どもたちが遊んでいる間、パパ友は河原の石で子どもへのプレゼントづくり。さすがプロ。絵になる(実際に像の絵になっているが・・・)何の手に職も持たない僕は、作家さんと自分の為にコーヒーをひたすら作る。火の番をしているピンクのペンギンさんは、パパ友から娘へのプレゼント。

カヌー館のキャンプ

何もするでもないサイトでだらだらした1日も子供がいればあっという間。今晩の晩御飯は、これもキャンプの定番「カレー」。普段一緒に遊んでいるので仲の良い5人は子供だけでテーブルを囲んで楽しくやっている。さて、キャンプに来ている子供たちは子どもたちはすぐに仲よくなる。特に僕たちは子供が大所帯で遊んでいるので、周りからいっぱい知らない子供がやって来て、気が付けば林間学校のようになっている。知らない子供たちともすぐに打ち解けられるあたり、子どもっていいなぁと思う。大人はいろんな世間体やしがらみがあるから、酒でもないと・・・(笑)初日から一緒に遊んでいた子供がすっかり打ち解け、夕食も一緒に食べている。

キャンプでスイカ割り

最終日も見事に晴れ。これだけ連続で晴れてくれると気持ちがいい。早朝には四万十川も見事な朝霧の風景を見せてくれた。ここは芝生のサイトなので、雨が降らなくても、朝起きれば夜露でテントのグランドシートは結構濡れる。すぐに撤収せず、テントやシュラフを干しておく。これもチェックアウト時間がない、このサイトのいいところだ。テントなどを干している間、子どもたちはスイカ割大会。楽しそうな事をしているものだから、サイトから子供が大集合。3日間のキャンプは大盛況ののち、幕を閉じた。この後、最近人気の「海洋堂ホビー館」に立ち寄り、帰路についた。幼稚園児の娘のはじめてのキャンプ。いつも遊んでいる友だちと行ったこともあり、とても楽しかったようだ。家族だけで行くキャンプも楽しいが、気の合う家族同士で出かけるキャンプもかなり楽しい。大勢になればなるほど、予約などに気を遣うキャンプだが、カヌー館は予約不要なので、その点も楽。何度も来ているが、また来たいと思えるキャンプ場だった。

カヌー館キャンプ場のバンガローに泊る

カヌー館キャンプ場すぐの温泉が気持ちよい四万十川を見下ろすお洒落ホテル

川の駅カヌー館キャンプ場

場所:高知県四万十市西土佐
電話:0880-52-2121
交通:松山自動車道松山インターから約2.5時間(西予宇和インター~三間町経由)
   JR予土線江川崎駅から徒歩15分
料金:大人350円 子供210円
予約:不可(先着順)
付帯施設:炊事場、トイレ(水洗)、テニスコート、屋根付バーベキューサイト(要予約)
     コテージ(要予約)、バンガロー(要予約)、温水シャワー(有料)
     レンタルMTB、カヌー教室・レンタルカヌー
近隣施設:スーパー・肉屋(徒歩5分)
     西土佐山村ヘルスセンター(温泉・徒歩10分、350円)
     ホテル星羅四万十(温泉・徒歩10分、1000円)
近隣観光地:岩間沈下橋、口屋内沈下橋

【投稿時最終訪問 2013年5月】

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