鷲羽山展望台【瀬戸大橋の絶景展望台】
本州と四国を結ぶ3つの橋のうちのひとつ、瀬戸大橋。海に浮かぶ数多の島をまたぎ、延々と巨大な橋が続く風景はさながら人と自然が作り出した アートで、瀬戸内の代表的な風景のひとつです。そんな長くて巨大な瀬戸大橋の全貌を眺められる絶景展望台として人気なのが、岡山県倉敷市にある「鷲羽山展望台」です。
車ですぐにアクセスできる鷲羽山第二展望台
鷲羽山展望台は車で訪れるのが便利。駐車場は300台以上あり、無料なので気兼ねなく利用できます。
駐車場からすぐの場所にあるのが「鷲羽山第二展望台」です。歩けばこの展望台よりも山の上にさらなる絶景の第一展望台と絶景の鷲羽山山頂がありますが、時間がない、高いところまで登るのが大変という場合でもこの展望台からもかなりの瀬戸大橋や瀬戸内海に浮かぶ島々の素晴らしい風景を見ることが出来ます。
第二展望台から望む、四国へ続く瀬戸大橋。全長12kmを越える長大な橋ですが、ここからはその全貌を眺めることができます。これだけ見事に瀬戸大橋の姿全てを見られる場所は限られており、まさに鷲羽山は瀬戸大橋展望のベストスポットと言えます。
瀬戸大橋の全景。瀬戸内海は日本初の国立公園に指定された場所で、海の青さと島の緑、空のスカイブルーが目の前に絡み合いながらどこまでも広がる風景は多くの人が生活をする場所ながら、とても美しい自然に包まれています。また瀬戸大橋は環境に配慮されたデザインがとられており、瀬戸内海の多島美に見事に溶け込んでいます。
鷲羽山には砂岩が剥き出しになったような場所が多く見られます。第二展望台付近にもそのような地形が広がっており、独特の地形の山と島をちりばめた独特の海が織り成す風景は鷲羽山の眺めの美しさになっています。
瀬戸内海の絶景を見下ろすゲストハウス
第二展望台の近くにレストハウスがあります。瀬戸内海や瀬戸大橋の景色を見ながら瀬戸内の味覚が味わえるレストランやテイクアウト、土産コーナーなどが充実しており、観光客に人気です。
鷲羽山レストハウスのデッキからも見事な展望が望めます。少しだけ第二展望台より高い場所にあるのでこちらからの風景も忘れずに堪能しましょう。
西方向に見える美しい吊り橋の下津井瀬戸大橋。 上部は高速道路、橋の骨組みの中にJRが走ります。時折電車が海の上を渡る風景は瀬戸大橋ならではです。ギネスにも認定されている世界一長い鉄道道路併用橋です。
レストハウスからの眺望はまさに絶景。軽食コーナーでは岡山名物デミカツ丼やソフトクリームも用意されており、ついつい長居してしまう場所です。
鷲羽山レストハウスは瀬戸内海と瀬戸大橋の絶景を眺めながら一息つけます。売店で飲み物などを買って、窓際に並べられたテーブルやカウンターに腰かけての休憩は至極の贅沢。オススメは、白桃ソフトクリーム。岡山名物の桃の香りがたまらない逸品で、瀬戸内海を見下ろしながら頂くのは贅沢の極みです。
頂上へ続く絶景の遊歩道
第二展望台からはさらに上へ登る道があります。一般車が通れない車道なら第一展望台のあるビジターハウスまでは歩いて8分、絶景の山頂までは10分ほどで行くことができます。少し遠回りになりますが、瀬戸大橋の絶景を見ながら歩くなら、遊歩道で登る方がオススメです。今回は登りは遊歩道で進みます。
遊歩道の途中、海に突き出すような尾根の突端にベンチが設置されている展望所があります。展望の良い場所なので一息着いてから先に進みましょう。
さらに高いこの場所から眺望は第一展望台に比べると格段上がります。四国まで続く瀬戸内海の姿を全貌をよりはっきりと眺めることが出来ます。瀬戸大橋という名前の橋は無く、5つの島に橋脚を下ろす10の橋の総称が瀬戸大橋。四国と本州が最も迫った海域とはいえ、12kmにも及ぶ距離を一直線に数多の橋が水平線に浮かぶ陸地まで続いていく風景は圧巻です。
鷲羽山の山麓には下津井の港町が広がります。アニメ映画「ひるね姫」の舞台となった長閑な港町で、瀬戸大橋とのアクセントも美しい風景です。
のんびり絶景を楽しめる鷲羽山ビジターセンター
遊歩道を進むと、山の中腹上部にに見えていた「鷲羽山ビジターセンター」にたどり着きます。入館は無料なので、頂上まではもうすぐですが休憩がてら立ち寄りましょう。
鷲羽山ビジターセンターのテラスは鷲羽山第一展望台になっています。広いテラスからは四国まで続く瀬戸大橋の景色が一望できます。遊歩道では少し時間がかかりましたが、ビジターセンターへは車道で10分弱で到達します。第二展望台より良い風景を気軽に見るなら、ここビジターセンターに舗装された道で登りましょう。
鷲羽山ビジターセンターには鷲羽山の自然や瀬戸大橋についてパネルや模型が展示されています。館内ではテーブルやイスもあるので、絶景を見ながら休憩するのにもってこいの場所です。
鷲羽山頂上からは最も美しい瀬戸内海の眺望
鷲羽山ビジターセンターの脇からさらに進むと5分もかからずに海抜133mの鷲羽山山頂に到着します。頂上からの展望台は、今まで何度も見てきた瀬戸内海の風景ですが、感嘆の声をあげたくなるほどさらに美しく、広い範囲を見渡すことが出来ます。山頂は切り立った岩場の上にあるので広くないのが残念です。
瀬戸内海に面した鷲羽山は、瀬戸大橋全景はもちろん、岡山と高松の間に浮かぶ塩飽諸島の多島美を望める展望が素晴らしく、瀬戸内海を望む展望スポットでも人気の場所です。鷲羽山の名前は、山容があたかも鷲が羽を広げて海に羽ばたく姿に見えることから名付けられたそうです。
頂上から見下ろす瀬戸大橋の全容いくつもの島が浮かぶ瀬戸内海を貫き、それらの島を足掛けにしてはるか先にある四国まで瀬戸大橋は続いています。手前から堰石島、岩黒島、羽佐島、与島、三つ子島の5つの島に橋脚が建ち、10の橋が連続しているのですが、さながら1本の橋が遥かかなたまで伸びていくように見えます。まさに瀬戸大橋という名にふさわしい、長大な橋の風景です。
鷲羽山すぐ下の海に浮かぶ「松島」は東西414m、南北210m、周囲950mの約300人の島民が暮らしている島です。ここには小学校と中学校を兼ねた分校があり、まるで映画の舞台のような瀬戸内海らしい暮らしを海の上から垣間見ることができます。
北側には瀬戸大橋がかかる南側とは全く違う瀬戸内海に児島の町並みが広がります。国産ジーンズのメッカとして知られた町で、児島ジーンズストリートなどの観光施設が人気です。瀬戸大橋やその付近の島々をめぐる観光船も、児島港から出航しています。
児島方面を見下ろしながらの下山
頂上のすぐ下には、第一展望台のある鷲羽山ビジターセンターがあります。ここが最も展望の良い場所ですが、ビジターセンターも海の上にそびえる山の上にあり、最高の展望が望める場所です。
下山は舗装された車道(一般車進入不可)で下ります。登りの歩道では見られなかった北、東側の瀬戸内海のまた違った風景を見下ろしながら下る道はとても気持ちがいい散策です。
鷲羽山展望台
場所: 倉敷市下津井田之浦
電話: 086-479-8660(鷲羽山ビジターセンター)
時間: ビジターセンター 9:00~17:00(10月~3月は~16:00)
レストラン 11:00~15:30(平日~14:30)
売店 9:00~17:30
休日: 無休(ビジターセンターは12月29日~1月3日)
料金: 無料
駐車場: 366台(無料)
施設: 展望台(2ケ所)、ゲストハウス(レストラン、売店)、ビジターセンター
交通: 瀬戸中央自動車道・児島ICから約10分
【投稿時最終訪問 2017年5月】