鶴岡八幡宮【見どころいっぱいの鎌倉を代表する神社】

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日本初の武家政権が誕生した鎌倉。その中心となり、武士の信仰を拠り所となったのが「鶴岡八幡宮」(つるがおかはちまんぐう)です。その起源は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が京都の石清水八幡宮を勧請して建立。以後、鶴岡八幡宮を中心に鎌倉の町が開かれ、江戸時代に渡るまで政権を握った多くの武士の信仰を集めました。現在では石清水・宇佐と並んだ三大八幡宮とされ、多くの観光客が参拝に訪れる鎌倉を代表する観光スポットとなっています。

一直線に街中を貫く若宮大路の参道

鶴岡八幡宮二の鳥居

JR鎌倉駅前から鶴岡八幡宮に続く若宮大路。巨大な二の鳥居からは道路の真ん中に参拝用の歩道がある珍しいつくりとなっています。これは源頼朝が京都の朱雀大路を模して由比ヶ浜海岸まで2kmにわたる一直線の道を造ったことが始まりで、鎌倉発展の中心となったそうです。鶴岡八幡宮の境内まで約500mを一直線に続く参道は石垣で一段高くなっており、付近に立ち並ぶ店舗とは完全に切り離されてた参拝に集中する俗世から切り離されたルートです。厳かに参拝するならこの鳥居をくぐり、いろいろとお土産屋やお店を見たいなら鳥居をくぐらずに進みましょう。
なお、並走して西側に「小町通り」があり、ずらりと飲食店やショップが並ぶ門前通りになっています。鎌倉を代表する人気の観光スポットですので、参拝後に駅へ戻る際にはゆっくりとショッピングを楽しみたいですね。鎌倉銘菓の鳩サブレーを販売する豊島屋本店はこの二の鳥居左側の道を少し八幡宮へと進んだところ。なお、途中参道から抜け出せる場所は限られているので、二の鳥居をくぐる前、くぐった後に少し八幡宮側に戻って立ち寄るのも良いかもしれません。

鶴岡八幡宮三の鳥居

若宮大路の突き当りは鶴岡八幡宮の境内の入口となっており、巨大な三の鳥居が目を引きます。その奥には本宮が鎮座しており、鳥居をくぐってからもまだ一直線に参道が続いています。

本宮を目の前にしながら進む厳かな参道

鶴岡八幡宮太鼓橋

三の鳥居をくぐると、源平池という池が参道の行く手を阻むようにあります。石造りのような立派な「太鼓橋」が架けられており、そのまま真っすぐ参道が続いています。1182年に源平池が造営された時に太鼓橋も架けられたとされており、鎌倉幕府の将軍家が鶴岡八幡宮を参拝すると際にはこの橋で輿から降りたそうです。今の太鼓橋は鉄筋コンクリート造りで昭和2年に再建されたもの。かつての太鼓橋は大正時代の関東大震災で崩落したそうです。

鶴岡八幡宮本宮と太鼓橋

源平池を渡る太鼓橋の向こうに見える鶴岡八幡宮の本宮。それはとても神秘的な風景で、神の元に詣でる神々しい参道に感じます。残念ながら、太鼓橋は渡ることはできません。太鼓橋の脇に架けられた橋を渡って先に進みます。昭和時代には太鼓橋は渡れたそうですが、あまりにも急斜面のため、転倒したり、途中で橋を登り切れなくなる人が多かったそうです。

鶴岡八幡宮本宮と舞殿

本宮へ登る階段の前にある広場には、その真ん中に「舞殿」(下拝殿)と脇に「若宮」(下宮)が建っています。
舞殿は静御前が義経を想ってて舞った若宮廻廊跡にあります。神事はもちろん、神の御前で結婚式が執り行われます。下宮には仁徳天皇、履中天皇、仲媛命、磐之媛命の四柱の神が祀られています。

神前で行われる鶴岡八幡宮の厳かな挙式

鶴岡八幡宮結婚式

参拝に訪れた際、ちょうど結婚式が執り行われていました。舞殿の中心に和装の新郎新婦。その横に神主が寄り添い、脇に親族が座る、厳かな神前式です。歴史情緒溢れる御社殿を舞台に奏でられる美しい雅楽の音色と巫女の舞。参拝者が舞展を迂回するように進みながらも、その神秘的な儀式にうっとりとしながら祝福しています。また、夜には闇に灯る篝火の中で厳かに幻想的な挙式も行われます。

鶴岡八幡宮舞殿

本殿には長い階段を登って参拝します。結婚式の最中は主神と舞展の途中に人が入らないよう、階段の真ん中を歩かないよう誘導されます。まさに本日の鶴岡八幡宮の主役で、神との対話が許されたカップル。多くの参拝者と神様に祝福される鶴岡八幡宮でのメモリアルな結婚式です。

鳩の姿を形どった美しい八幡宮

鶴岡八幡宮本宮

参道の最も奥、高台にすべてを見下ろすように建つ朱色がまぶしい「本宮」(上宮)
国の重要文化財にして対されており、応神天皇・比売神・神功皇后の三神を祀る、鶴岡八幡宮の本殿です。源氏の氏神であり、「武運の神」として深く信仰されています。馬で書けながら弓矢を放つ「流鏑馬」(やぶさめ)はここ鶴岡八幡宮で鎌倉時代に始まったとされ、鶴岡八幡宮の破魔矢は強力なご利益があるとされています。また、鶴岡八幡宮の「八」の字は向かい合った鳩を形どって額に書かれています。八幡宮が勧請されて別の地に赴く際、鳩が道案内したという言い伝えがあり、神聖な神々の使いとして鶴岡八幡宮で扱われています。鎌倉銘菓鳩サブレーも、この鳩の伝説に基づいて生まれたそうです。

■鶴岡八幡宮から歩いてすぐのホテル

鶴岡八幡宮

場所: 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話: 0467-22-0315
営業時間: 10~3月 6:00~21:00
        4~9月 5:00~21:00
休業日: 無休
料金: 参拝無料
交通: JR・江ノ電 鎌倉駅から徒歩10分
駐車場: 合計約40台 (1時間600円/以降30分毎300円)

【投稿時最終訪問 2018年11月】

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