佐助稲荷【鎌倉歴史ウォーキング】

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鎌倉の歴史探訪ウォーキング。最初に訪れた銭洗弁天が予想以上にツボにはまったので思わず長居してしまった。急ぎ次の目的地、「鎌倉の大仏」を目指すが、その途中にせっかくなので寄り道したいところがある。それが、「佐助稲荷」だ。
銭洗弁天から来た道を戻る途中の別れ道に小さな標識がある。それを頼りに「佐助稲荷」を示す方向に右折して、細い道を西へ向かう。古い佇まいを残す閑静な住宅街を進むと、目の前に山の上へと続く赤い鳥居が連なる道が現れる。ここが「佐助稲荷」である。

ずらりと鳥居が並ぶ神秘的な佐助稲荷の参道

佐助稲荷参道

参道はそう長くはなく、5分もあれば境内へとたどり着ける。そんな小さな稲荷ではあるが、深い森に囲まれ、古からのちに鎮守するここは、とても幻想的な雰囲気がある。一歩一歩鳥居をくぐって参道を登るにつれ、深い神秘に包まれた場所へと導かれるようだ。

たくさんの狐が誘う幽玄の世界

佐助稲荷神社

たどり着いた境内。少し怖そうな顔をした狐、そして時代を感じさる狐。幽玄な境内からはさらに山の上へと道が続いている。狐が誘う道は、山の中を大仏様へ向かうハイキングコース。しかし、本当に大仏様にたどり着けるのか。この世でないどこかに連れて行かれそうな気がする。
この佐助稲の稲荷は、源頼朝に挙兵を勧めたという言い伝えがある。確かに、この道を行けと、稲荷に勧められているような気がしてたまらない。

佐助稲荷

出張前泊のため、今はスーツ姿。ハイキングはさすがにと、稲荷の勧めを断って元来た道を戻る。稲荷の勧めた道も目指す大仏様につながっているはずなのに・・・
この辺が源頼朝公と違って、僕が大物になれないところだなぁと、ひとり苦笑い。
参道を下っていくと、突然頭上の木々を何か小さなものが動いている。よくみると、リスだ。とても小さなリスが、身軽に木の上を走りまわっていた。深い森があるとはいえ、住宅街の近くにリスが住み着いているのには驚いた。リスは餌付けされていてこの稲荷に住み着いているらしい。
小さな稲荷様たが、どこかへと誘われそうになる神秘的な場所だった。さて、神秘的な世界を抜け出したら、閑静な人の住む町を通って大仏様へと向かう。

佐助稲荷

場所:神奈川県鎌倉市佐助2-22-10
電話:0467-22-4711
参拝料:無料
交通:JR横須賀線鎌倉駅から徒歩25分
駐車場:なし

【投稿時最終訪問 2008年2月】

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