愛媛県森の交流センター桜の散策

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桜の季節には、天気の具合を見ながら、ふとお花見に行きたくなることもしばしば。思い立った時、気持ち良い桜の風景の散策を楽しめる愛媛県松山市の花見スポットが「愛媛県森の交流センター」(旧愛媛県緑化センター)だ。園内は公園ではないが、視察・学習のために開放されており、春には一面に咲く桜を愛でに訪れる人も多い。センター内での花見もオススメだが、美しい桜並木と重信川の広がり、西日本最高峰の雪を頂く石鎚山を眺めながら散策できるセンター前の土手もオススメだ。

桜並木と雪山が織り成す美しい春の風景

愛媛県森の交流センターの桜

「愛媛県森の交流センター」内で見る桜も見事だが、今回はセンターの前の「重信川」の土手から桜を眺める。春にはセンターの桜が一面の桜並木となっており、土手の上はサイクリングロードにから車を気にせずゆっくり散策ができる。車はセンターの中の駐車場に置かせてもらうか、土手沿いの道の路肩に。付近には公園もあり、きれいなトイレもある。移動途中に買い込んだ花見団子をもって散策開始。
遠くには西日本最高峰の石鎚山の姿が見える。そして、「道後平野」を形作る大きな一級河川「重信川」のほとりの散策は開放感にあふれていて、とても気持ちが良い。

桜と青空と月

見上げると桜。そして青空には月が浮かぶ。どこまでも美しくて、どこまでも色鮮やか。ここにも日本の美が感じられる。

雪の石鎚山と桜の塩ヶ森

遠くに少しだけ頭をのぞかせるのが、西日本最高峰の「石鎚山」(1982m)
その横に満開の桜でピンク色に染まる山が「塩ヶ森」(524m)
この年の石鎚山は雪が少なく、もう白くはないが、それでも谷間はまだ雪が残る冬の世界。その横の塩ヶ森は桜の名所で、すでに桜が咲き乱れ、多くの人が花見で春を謳歌しているだろう。こうやって春と冬を一緒に眺められる風景が存在するのは、愛媛の予想外の一面でもある。

愛媛県森の交流センターの桜

高い山を背に咲く桜。景色を染め上げる鮮やかな色が春の訪れを感じさせてくれて、嬉しい。

愛媛県森の交流センターの花見

気持ちよく晴れ渡った青空に桜はとてもきれいに映える。深い青に桜色。春の美しい風景だ。時々、優しい風が吹き渡り、桜の花を撫でていく。その音は、寒々しい冬のものではなく、柔らかい春の音だった。

菜の花と桜が織り成す美しい春の風景

愛媛県森の交流センターの桜

緑化センターの西側の風景。前回、花見サイクリングで訪れた時、桜と菜の花がとても美しかった場所。今年は残念ながら菜の花の数が少ないが、それでも美しい。
青空・桜・菜の花と、常緑の緑のコントラストがとても眩しい。

愛媛県森の交流センターの桜

どこにでもある日本の山間の風景。ここに桜が咲くと、どこでも「日本の美しい風景」と変わる。ウグイスが鳴き、暖かな日が降り注ぐ、気持ちの良い春の風景。

愛媛県森の交流センターの桜と重信川

緑化センターの付近を行くサイクリングロード。重信川のほとりには河口から見奈良までの約20kmはサイクリングコースが整備されている。この時期に自転車を走らせると、いくつもの桜の木々の下を走り抜ける気持のよいサイクリングが楽しめる。遠くにはまだ冬の装いを残す高い山々も望める。この日も訪れた春の彩りを楽しむサイクリストが気持ちよい風となってこの道を駆け抜けていった。

愛媛県森の交流センターの桜

緑化センターから少し西に行くと広い公園がある。この公園のベンチで休憩がてら、近くにあるハタダの「お菓子館」で買い込んだ団子やお菓子でプチ花見。青空と深い山々を背に美しく咲く桜を眺めながら頂く団子はとてもおいしい。花より団子という言葉もあるが、この日は花も団子。欲張りに両方を楽しんだ。

夕日と桜が織り成す美しい春の風景

愛媛県森の交流センターの桜と皿ヶ嶺

桜越しに見る皿ヶ嶺(1270m)
3月に入っても雪景色を楽しめる皿ヶ嶺だが、さすがにもう雪は残っていない。麓から見ても、皿ヶ嶺ももう、春の支度を始めているのがわかる。この時期には杉の植林が多い皿ヶ嶺に近づくのは、花粉症の僕にとってはご法度となる。

愛媛県森の交流センターの桜並木

少し公園でゆっくりしたら、再び緑化センターの桜並木に戻ってきた。大分日も傾いてきたが、まだ過ぎ去る春の風景を求めて訪れる人も多い。

愛媛県森の交流センターの桜並木

色づいた夕陽が桜をさらに美しく染める。名前は知らないが、赤く鮮やかな木々との共演がとても美しい。

愛媛県森の交流センターの桜と重信川

夕陽の中の散歩道。寒くない夕暮れ時には春を感じる。多くの人が思い思いに、桜のあるほんのひと時を満喫している。

桜と夕日

日が傾いていくと、桜の色もまた昼間とは違ってくる。優しくもあり、それでいてどこか情熱的な感もある。
パッと咲いて、パッと散る。日本の美の象徴。いや、桜が日本の美を作ってきたと言ってもいいのかもしれない。

夕日に照らされる桜

夕日に染められていく桜並木。鮮やかに色づく桜、夕方の時間も美しい。

愛媛県森の交流センター花見

重信川を渡る春風が、桜を少しずつ散らしていく。とても言葉にできないくらい、心にしみる美しさとはかなさ。
「世の中に絶えて桜のなかりせば・・・」という和歌を思いだす一瞬。散りゆく桜は美しいと同時に短い一瞬の終わりを告げる。美の極みと終わりの儚さを同時に見せつける桜吹雪。その儚い美しさは、言葉ではどうしても綴れない、身悶えしそうなくらいの愛おしさすら感じる。それゆえに、桜なんてなかったらいいのにとすら感じた作者の気持ちもわかる。それでもやはり僕は、この一瞬の桜の美しさを毎年楽しみたいと思う。今年の桜はもう終わりだけど、春は始まったばかりだ。

愛媛県森の交流センター

場所: 愛媛県東温市田窪743
電話: 089-990-7017
営業時間: 9:00~17:00
休業日: 月曜日(休日に当たる場合はその翌日)
休日の翌日
12月27日~1月5日
交通: 松山自動車道・川内ICより約10分
料金: 無料
駐車場: 60台(無料)

【投稿時最終訪問 2009年4月】

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