塩ヶ森ふるさと公園【展望抜群の桜の名所】
標高520m。頂上に電波塔を頂くその山は、松山から桜三里を抜けて高松方面に向かう際には、否応なしに目につく。その山は「塩ヶ森」。西日本最高峰の石鎚山から派生する「東温アルプス」から道後平野に押し出されるような形でそびえる山。春には800本桜に包まれ、頂上付近が一面淡いピンク色に染まり、まだ雪を頂いた石鎚山とのコラボがとても美しい。
遊具のような展望台は眺めは秀逸!
塩ヶ森の頂上付近までは車で登る事が出来る。1車線の山道だが、桜などの花の時期意外はとても静かで対向車も少ない。また、松山市のある道後平野や瀬戸内海を一望することができ、夜景や夕景のスポットとしても人気が高い。
今回塩ヶ森ふるさと公園に訪れたのはまだ寒い2月の夕方。人は誰もおらず、訪れたのは僕たちだけ。貸切状態だ。
管理棟がある駐車場に車を停めて、車道を歩いて登っていく。少し行くと、右手へ椿に囲まれた遊歩道があるので、そちらへと進む。尾根沿いを行く道を行けば、出会うのは大きな木の形をした展望塔。さっそくこの展望塔に登ってみる。
展望塔から望めるのは、西日本最高峰の「石鎚山」(1982m)の雄姿。冬場に見える真っ白な雪に包まれた山はとても美しく、比較的温暖な愛媛の瀬戸内海沿いの町からこんな風景が見ることが出来るのには、本当に驚きだ。これだけ間近に石鎚山を感じられる場所は、松山付近でも少なく、塩ヶ森は絶好の石鎚山展望の場所とも言える。
木の展望塔の内部はネットが張られた遊具のようにもなっている。これは子供にも人気がありそうだ。窓から差し込む斜光が、どこか物悲しげで美しい。
塩ヶ森頂上までプチ登山を楽しもう
塩ヶ森にはキャンプ場もある。炊事棟に木造のデッキと、施設は少し古め。ただ、東温市役所に事前に予約しておけば、無料で使えるようだ。
森の中に作られた階段をひたすら登っていく。付近にはシャクナゲやツツジ、アジサイがいっぱい植えられている。5月はシャクナゲとツツジ、6月はアジサイが目を楽しませてくれるだろう。
やがて標高525mの頂上に到着する。頂上には大きな電波塔と小さな祠がある。木々に囲まれていてそんなに展望は良くないが、冬場は葉が落ちているので射し込んでくる斜光がとても清々しい。
頂上の木々の間から垣間見る高速道路。四国の大動脈である松山自動車道で、僕もよくここを走る。大きなトラックもバスもまるで豆粒のようにゆっくりと動いている。
先ほど登った展望塔もはるか足元。展望塔の右側には、車で塩ヶ森に登る道。細い道路だが、離合する場所は多く、走りやすい。
展望デッキは下界を見下ろしながらお弁当が楽しめる
下山途中、「展望デッキ」に立ち寄る。その名の通り、道後平野の町並みを見下ろせるウッドデッキが斜面に組まれている。屋根もあり、ベンチもある。これはいい。季節がいい頃には、子供を連れてお弁当持ってくるのもいい。今回は立ち寄らなかったが、「子供広場」もあり、全長40mのローラー滑り台やちょっとしたアスレチックのような遊具もある。
展望デッキの全貌。ここまでは駐車場からベビーカーを押して来る事が出来る。隣にはトイレもあるが、オムツをかえられるような特段子供連れに便利な設備は無かった。
美しい風景を一望できる、お気に入りの場所の発見だった。
道後温泉の観光と宿泊情報
塩ヶ森から車で約40分、日本最古の温泉とされる道後温泉には、数多くの宿があります。どの宿にも趣向をこらした温泉を楽しめ、さらには湯篭をもって浴衣姿で道後温泉本館や椿の湯といった外湯巡りも楽しめます。道後温泉から伊予鉄道の駅に続く商店街「道後ハイカラ通り」にはたくさんの店が並んでおり、各ホテルの軒先には無料の足湯があり、道後温泉は散策するにはもってこい。海にも近く美味しい魚を食べられる店も多数。毎時0分に稼働するからくり時計も見応えがあって楽しく、ゆっくりと宿をとって道後温泉を楽しみたいですね。
塩ヶ森ふるさと公園
場所: 愛媛県東温市南方2987
電話: 089-964-4412 (東温市まちづくり課)
トイレ: 3箇所
交通: 松山自動車道 川内ICより約15分
料金: 無料
駐車場: 70台(無料・3箇所にあり)
【投稿時最終訪問 2010年2月】