松山城【愛媛の人気花見スポット】

江戸時代の天守閣が今も残る、現存12天守の一つである愛媛県の松山城。山の上にある本丸は瀬戸内海や石鎚山を桜越しに望める絶景花見スポットだ。

日本の風景で花開く美しい桜

松山城の坂

松山城は標高は132mの山の上にそびえたつ。市街地のど真ん中にそびえ立つ松山城は、松山市のどこからでも見えるように町づくりがされているだけあって、松山のシンボルである。自然がそのまま残る山の中の登城口を登っていくと、満開の桜に包まれた立派な城が出迎えてくれた。
この坂道を登り、城の内部へと入っていく。ここはNHKで3年に渡り放映された司馬遼太郎氏原作のドラマ「坂の上の雲」の「坂」はここで撮られたものだ。この日の坂の上には一朶の雲もなく、突き抜けるほどの快晴だ。

松山城の桜

重要文化財の「戸無門」と呼ばれる、その名の通り戸の付けられたことのない門をくぐると、松山城の立派な石垣の上に出る。もう城内はほぼ山頂と言ってもよい。ここからは松山の町が一望できる。遠くは瀬戸内海から、西日本一の標高を誇る石鎚山まで。そんな美しい風光明媚な光景に、桜が見事な花を添えてくれる。

桜の松山城からの眺望

桜の花の向こうには松山の市街地が広がる。すぐそこにある観覧車「くるりん」は、松山の中心である伊予鉄道「松山市駅」の上に立つ。松山の自然の豊かさ、住みやすさが実感できる風景である。

桜の松山城

市街地の頭上、ビルや他の山はもうない。一面真っ青な空色のキャンパスに広がるのは満開の桜と立派な城の櫓。まさに日本の美。古から続く日本の風景だ。

松山城の桜

本丸の守りの要である「太鼓門」。進入する敵を食い止めるという、今では考えられない役目を担った建造物。平和な平成の世では、美しい桜に彩られ、そんな動乱の時代から脈々と続く日本の美を演じてくれている。

松山城の桜

本丸へと続く「太鼓門」をくぐる。平和な今の世は誰でもこの門の中へ迎え入れてくれる。門には「葵の御紋」が飾られいてる。この家紋は徳川家にゆかりのあるもの。松山城は徳川家にゆかりのある「久松家」が「松平」の姓を賜り、治めていた。それゆえに、この家紋を使うことが許されており、現存する江戸時代以前の12天守の中で唯一、葵の御紋が付けられた城郭になっている。

城と瀬戸内海と西日本最高峰を一望する絶景花見

春の松山城本丸

松山城は愛媛の桜の名所。本丸は広い公園になっており、たくさんの桜の木がある。春になると、ここでは大勢の花見客で賑わう。とはいえ、早朝は放射冷却の冷え込みも激しい。まだ花見をする人はほとんどいない。

松山城からの眺望

本丸から見る天守閣と松山の町。松山城は町の中心部にそびえる単独峰の頂上に鎮座する。360度、城からは町の眺め。遠くには風光明媚な瀬戸内海と、そこ浮かぶ島々の姿をも見渡せる。昔の殿様も、景色は違えど松山の町をこのように見下ろしていたのだろう。

桜の松山城

松山城天守閣。松山城の天守閣は日本に12か所しか現存しない、江戸時代以前に造られた天守の一つである。桜と城。日本の美。日本の春を謳歌する。

桜の松山城

天守閣を違う角度から見上げる。町の風景はずいぶん変われども、この風景は江戸の時代から何も変わっていないのだろう。日本の伝統の風景がとにかく心にしみる。

桜の松山城

久々に一眼レフにPLフィルターをつけての撮影。少しの時間ではあるが、美しい日本の風景を思うままに切り取っていく。
この季節、やはり一眼レフを持った人がこんなに朝早くなのに多く訪れている。いや、花見客が訪れる前のこの時間だからこそか。他の人がどんな角度で写真を撮っているのか、どんなレンズで撮っているのか見ているのもなかなか楽しくて勉強になる。

松山城と桜

これぞ日本の美。どんなに尽くせど、言葉は足りない美しさ。

松山城花見

松山城の本丸。今はベンチなどが整備され、市民の憩いの場でもある。松山の町と、瀬戸内海。そしてその背後にそびえる標高2000m近い石鎚山系。素晴らしい風景を手に取るように眺めながらの花見を楽しめる、とても素晴らしい場所だ。

松山城本丸の桜

本丸の桜。美しい花を咲き誇らせるその風景には、日本の伝統美を感じられる。

松山城葵の御紋と桜

葵の紋所と桜。そよぐ春の風が桜とゆらめかせる。光と影が交錯する風景は、過去と現在、そして季節を複雑に紡ぐ。

春の松山城

桜を楽しんだら帰路につく。まだリフトが動いていない松山城へのアクセスは自分の足で山を登る必要があるが、その分人がとても少なく美しい桜を堪能できる。

春の松山城

見上げる石垣と桜。松山城の石垣は巨大で、なおかつとても美しい。荒くなくきっちりと揃えられた石。そびえ立つその高さ。ここを登って城内に侵入しようとする敵を防ぐ軍事目的の機能の高さはもちろん、芸術としての美しさとしても目を引く。こんな石垣が松山城には方々に残る。また、敵が城のある山にすら登れないようにするため、山を囲むように立派な「登り石垣」が松山城には造られていた。現在、南側の登り石垣はほぼ完全な形で残っていて、「県庁裏登山道」を行くと、その姿を見る事ができる。

松山城山麓の城山公園や堀端も花見の人気スポット

桜の松山城

下りは県庁裏登城道で松山城から下山した。この道は車も走れる現代の世の道だ(一般車通行禁止)城山に登る前はまだ日が差し込まなかった麓の桜も、今は見事に日に照らされて美しく輝いている。ここから見上げる松山城の風景もまた美しい。

城山公園

松山城の麓は今は「城山公園」として整備されている。とても広い芝生広場。歩き始めたばかりの子供が両親と一緒に遊んでいる。写真右奥に見える、丸いドーム屋根を乗せた建物は愛媛県庁。とてもレトロな建物は、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で長澤まさみ演じるアキが入院した病院のロケに使われた。
「セカチュー」のロケ地の記事
普段我が家からも見える松山城。こんなに近くにあるのに、めったに登ることはない。でもそこには、美しい自然と日本の美が見事に織りなされた場所。まさに松山の天空の城。今度は家族でゆっくりと訪れてみたい。

松山の観光と宿泊情報

松山の宿泊といえばやはり道後温泉ですね。四国を代表する温泉街で、老舗からモダンな旅館まで多くの宿があり、歴史ある温泉風情を楽しめます。また、松山にはシティホテルが多くあります。中には温泉を引いている場所もいくつかあります。予算や目的によって豊富な宿が選択できる松山の宿泊は、愛媛の旅にはオススメです。

松山城目の前のホテル

【道後温泉・松山の宿一覧】

松山城

場所: 愛媛県松山市丸之内
電話: 089-921-4873
交通: 松山市電大街道電停から徒歩5分、ロープウェイまたはリフト有り(往復500円)
   松山自動車道・松山ICより25分
駐車場: なし(近隣の有料パーキングを利用)
料金: 無料(天守閣入場は500円)
営業時間: 9時~16時30分(天守閣・季節により異なる)
休業日: 無休(12月29日のみ休城)

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