恋人岬【日和佐大浜海岸】

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徳島県南部、太平洋に面する美波町。その中心となるのが旧日和佐町で、南国を思わせる美しい青い海とウミガメの全国的な産卵地であることで名を知られています。そんな日和佐を代表する美しい風景、ウミガメが産卵する大浜海岸とその前に広がる青い太平洋を一望できる場所が「恋人岬」です。

旅立つ恋人を見送った見晴らし台

恋人岬

恋人岬という名前ですが、地図で見ても岬ではなく湾の中にあります。しかし大浜海岸の砂浜の中に飛び出した高台になっており、海を一望することができる場所です。
かつて日和佐は海上交通が発達しており、、明治・大正時代には、大浜海岸から沖合に停泊する船に乗り込んで徳島や阪神方面に汽船で向かったそうです。この岬は出航する船や人を見送る絶好の場所であり、別れを惜しむ恋人たちもこの場所と船の上から手を振りあったといわれています。そのためこの場所が恋人岬と呼ばれるようになったそうです。

日和佐恋人岬

恋人岬には東屋があり、簡易なベンチとテーブルがあります。今はこの浜から船は出なくなりましたが、青く美しい太平洋の眺めを展望することができます。この岬には波切不動尊が祀られています。かつては恋人たちは旅の無事をお参りし、再会を祈っていたそうです。そのため、今もお参りすると恋愛が成就するご利益があるといわれています。「恋人の聖地」には認定されていませんが、そのような逸話が残る場所で美しい風景を眺めていると、恋人たちの距離は確実に狭まりそうな場所だと思います。もちろん、家族連れでも一人旅でも、その風景の美しさには感動する場所であることは間違いありません。

ウミガメの産卵で有名な大浜海岸を一望

大浜海岸

恋人岬からは大浜海岸の美しい光景を一望することができます。
大浜海岸は約500mの白砂の海岸で、エメラルドグリーンの美しい日和佐の海と相まって南国情緒あふれる風景を作り出しています。また大浜海岸はウミガメの産卵地として全国的に知られており、毎年5月~8月にかけて、多くのウミガメが上陸し、産卵します。国の天然記念物と日本の渚百選に選定されている貴重で美しい海岸です。

日和佐大浜海岸

エメラルドグリーンの波が打ち寄せる大浜海岸。広い海岸はウミガメの産卵季節以外ならゆっくりと散策することもできます。美しい砂浜と青い海に直接触れることができる素晴らしいビーチです。

日和佐大浜海岸

大浜海岸を見下ろす標高70mの丘の上に建つ日和佐城。ほとんど城としての遺構も残っておらず、模擬天守が建つだけですが、日和佐の町から見上げられる城はシンボルのように思えます。天守閣からは大浜海岸とその向こうに広がる太平洋を一望することができる最高の展望台になっています。
また、大浜海岸に隣接して「うみがめ博物館カレッタ」があります。ウミガメのはく製やウミガメに関する学習や展示のほか、飼育しているウミガメを水族館のように観察することができます。

リアス式海岸と青い海の美しい風景

日和佐の海

大浜海岸の東端には「ホテル白い灯台」が建っています。その下には海食洞がぽっかりと穴をあけていて、とても不思議な光景です。
徳島県南部にはリアス式海岸が多く、波に穿たれた岩穴が多く残る複雑な岩礁地形の中、穏やかな砂浜が広がる大浜海岸は独特な美しさを南国の海に浮かび上がらせています。

恵比須洞

数多の岩礁・奇岩の中でも目を引くのが、大浜海岸の東側にある「恵比須洞」
恋人岬からは見えませんが、突き出した岬の先端近くには、岩肌に海食洞が穿たれて、内側と外側が貫通してつながっています。遊歩道もあり内側の洞窟の入口から見下ろすと、岩に囲まれた青い海が見える神秘的な光景を見ることができます。

恋人岬駐車場

恋人岬へは、美波町役場の前の道(県道25号線)を日和佐うみがめ博物館の前を左に入り、少し進んだところにあります。駐車場はないですが、路肩に3台ほど駐車が可能です。車で日和佐を観光・ドライブをするなら、その景色の良さは抜群なのでぜひ立ち寄りたいスポットです。

恋人岬

住所: 徳島県海部郡美波町日和佐浦
休み: 対象外
営業時間: 24時間
交通: 日和佐道路・日和佐ICより約5分
駐車場: あり(3台)
料金: 無料

【投稿時最終訪問 2020年4月】

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