鳴門海峡【歩いて巡る無料展望台と鳴門の渦潮】

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四国と淡路島の間のにある鳴門海峡。鳴門の渦潮で有名な海峡で、世界三大潮流にも数えられる川のように流れる激しい潮流を見ることができます。鳴門海峡の四国側の鳴門市には多くの観光施設があり、様々な角度から鳴門の渦潮やそこにかかる鳴門大橋を望むことが出来ます。今回は鳴門の展望スポットを徒歩で巡り、ダイナミックな鳴門海峡の絶景を楽しむウォーキングを紹介します。

鳴門の自然を体感できる鳴門公園お茶園遊歩道

鳴門公園お茶園遊歩道

千鳥ケ浜海岸をスタートして鳴門の海を眺めながら森の中を進む「鳴門公園お茶園遊歩道」から今回の鳴門海峡ウォーキングはスタートです。車で訪れる場合はここから歩いて10分ほどの場所にある網干駐車場を利用します。

千鳥ヶ浜

鳴門公園お茶園遊歩道を歩き始めてすぐに見える海岸は「千鳥ヶ浜」。鳴門の白い砂浜の所々に岩が露出して美しいアクセントを景色の中に描き出しています。

鳴門千鳥ヶ浜

遊歩道から見下ろす千鳥ヶ浜。海に隆起した地層が波に浸食された特異ながらも美しい風景です。

鳴門温泉街

お茶園遊歩道から振り返る眺め。この付近は鳴門の温泉旅館やリゾートホテルが建ち並ぶエリア。鳴門の海を眺めながら浸かる温泉と、その海の激流で育ったプリプリの海の幸は最高の贅沢。夏は海水浴も楽しめるリゾート地です。

鳴門公園お茶園遊歩道からの大鳴門橋

巨大な大鳴門橋がまだ遠くに見えます。あの橋下をくぐって向こう側でまで歩いて行きますが、連続する風光明媚かつダイナミックな鳴門の景色は何度も歩みを止めさせます。内容充実のウォーキングはあっという間です。

鳴門公園お茶園遊歩道

海沿いの森の中を進む遊歩道。流れる海の潮騒と木々のざわめき、小鳥のさえずりが響く心地よい空間です。

鳴門公園お茶園遊歩道からの大塚国際美術館

途中、大塚国際美術館の脇を通ります。世界中の名画をレプリカの陶板絵画で展示するとても見応えのある美術館です。その佇まいも見事です。

鳴門公園お茶園遊歩道

やがて森が開けた場所に出ます。遊歩道の途中では、ここが唯一の海を眺められる場所。大鳴門橋は見えませんが、鳴門海峡の潮流の中に浮かぶ「飛島」を目の前に望むレアな展望を楽しめます。ここから展望台まではあと少しです。

鳴門海峡の飛島

鳴門海峡の激しい潮流の中に浮かぶ飛島。それはまるで海峡を進む巨大戦のように力強く、海の中に美しい緑を添える美しさも備えています。

殿様も愛でた鳴門のの絶景、お茶園展望台

お茶屋展望台

遊歩道を進むと、「お茶屋展望台」に到着します。鳴門海峡を見下ろす高台にある屋根付きの展望台で、中にはベンチもあるので散策途中の休憩にももってこいの場所です。大鳴門橋を南側から眺める唯一の展望台になっています。少し変わった名前は、かつて阿波藩の藩主がここに茶屋を設けて鳴門の渦潮を鑑賞したことに由来しているそうです。

お茶屋展望台からの鳴門海峡展望

展望台の中から眺める大鳴門橋と鳴門の渦潮の眺め。まるで1枚の絵画のように展望台の窓が切り取る鳴門海峡は絶景です。かつてはこの場所に阿波藩主が茶屋を建てて鳴門の渦潮を眺めていたそうで、お茶屋展望台の名前の由来になっています。

お茶屋展望台屋上展望台

展望台の建物の屋上にも展望デッキがあります。頭上で遮るものなく一体となった空と海と巨大な橋が織りなす風景は感動的です。

お茶屋展望台

展望台には双眼鏡が備えられていて、大鳴門橋を間近に望むことができます。

お茶屋展望台から望む鳴門の渦潮

まるで川のように海が流れる鳴門海峡。有名な渦潮ができるのは、潮流の速度がマックスに達する1日でもわずかな時間のみ。それでも海そのものが音を立てて流れる世界有数の光景には、大自然のパワーを感じされられます。

お茶屋展望台からの鳴門海岸

鳴門海峡の南側に広がる透明で青い海。絶えず流れる海とその流れが削り取った白い砂浜が織りなす、激しい潮流とはまた違った鳴門の美しい風景です。

大鳴門橋と潮流

巨大な船が激しい潮流をものともせず、航行していきます。その眺めは圧巻です。かつて船に動力のなかった時代にはこの潮の流れに乗って一方通行での船旅でした。潮の流れが変わるのを待つための潮待ちの港がこの鳴門にもあります。紀貫之の土佐日記にもある土佐泊はこの鳴門の潮待ちの港なのです。世界有数の海の難所に挑む前の停泊だけに、紀貫之の心にも大きく残っていたのでしょう。

お茶屋展望台

展望台には売店やお食事処もあります。この絶景を眺めながらの食事は、まさに殿様気分を味わえる格別なものです。

広くてお店も充実、千畳敷展望台

渦の道入口

お茶屋展望台から大鳴門橋を渡る高速道路をくぐる道をさらに進むと、橋の袂にたどり着きます。ここには大鳴門橋を渡る有料の遊歩道「渦の道」があり、橋の真上から渦潮を望むことができます。

千畳敷展望台

渦の道のすぐ近くにあるのが「千畳敷展望台」。その名の通り、展望台と名のつく施設としてはかなりの広さです。周辺には食事処や鳴門名物みやげ店が並んでおり、テイクアウトを片手にベンチに座り、大鳴門橋を眺めながらまったりとできるスポットです。

千畳敷展望台

鳴門海峡の展望台の中で最も規模が大きく、多くの観光客が訪れ、お店も多い千畳敷展望台。先程訪れたお茶園展望台が大鳴門橋を橋の東側から眺めるのに対し、千畳敷展望台は西側からの眺めになります。

千畳敷展望台からの大鳴門橋

大鳴門橋を間近に望むことができる千畳敷展望台。四鳴門から全長1629mもの吊り橋が一直線に淡路島に向かって架かっている様子が最も堪能できる場所です。その橋の下には川のように海が丸ごと流れている大迫力の自然現象を目の当たりにできます。

大鳴門橋の下を流れる潮流

千畳敷展望台からは大鳴門橋を支える橋脚が激しく流れる海に建つ様子もよくわかります。

千畳敷展望台階段

展望台には下の階へと続く階段があります。

千畳敷展望台地下階

屋根付きの休憩所といった雰囲気の展望台の地階。木々が目の前にあるため、鳴門海峡の眺めは見えにくくなります。ここから海岸に下り、激しく流れる鳴門海峡の海に足を浸すことができます。

千畳敷展望台から相ヶ浜への階段

千畳敷展望台からは相ヶ浜に下りる階段が続いています。

鳴門の潮流に触れる相ヶ浜

相ヶ浜遊歩道

階段を下りると海辺の遊歩道に出ます。ここからは見上げる大鳴門橋と流れる鳴門の潮流が間近に見られる大迫力の展望です。

鳴門相ヶ浜

海辺の遊歩道からは相ヶ浜に降りることができます。相ヶ浜は鳴門海峡の潮流が流れるに面する唯一のビーチです。

相ヶ浜から見上げる大鳴門橋

目の前の海は鳴門海峡。海が音を立てて川のように流れています。背が立つ浅瀬も川のように激しくながれており、素人目にも説明なしでも絶対に泳いではいけないとわかる場所です。

鳴門海峡に突き出した穴場、孫岬展望台

孫岬展望台への入口

孫岬展望台は、ベイリゾートホテル鳴門海月の脇、というより駐車場奥から続く遊歩道でアプローチします。

孫岬展望台遊歩道

遊歩道の入口。海沿いの森の中を歩く心地よいプロムナードです。

孫岬灯台

森が開けると目の前に孫崎灯台が現れます。小さいながらも青空と鳴門の青い海に美しく映える白亜の灯台です。

孫岬展望台

孫崎灯台の前が「孫崎展望台」になっています。展望台としては狭いですが、訪れる人が少ない穴場。鳴門海峡に突き出して鳴門の潮流を速めている場所で、無料展望台の中では、最も渦潮を間近に見ることができます。

孫岬展望台からの大鳴門橋

海峡の中に突き出した孫崎展望台からは、真横に近い角度で大鳴門橋を望むことができます。

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