明石海峡サンセットクルーズ

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神戸垂水区にあるアウトレットモール「マリンピア神戸」。淡路島を望み、明石海峡大橋が間近に迫る海の風景を楽しめる事もあり、買い物以外にも美しい景色を堪能できると人気のスポットです。マリンピア神戸の一角はマリーナになっており、お手軽に明石海峡の風景が楽しめるのが「神戸マリンピアクルーズ」しかも最終便は日没に合わせて出航しており、サンセットクルーズになるのです。

マリンピア神戸のヨットハーバー

マリンピア神戸マリーナ

マリンピア神戸の一角にあるマリーナ。アウトレットの南欧風の建物と相まって、まるで地中海に旅したかのように思えます。お買い物途中に散策するのもとってもいいですよ。

イルカ号

乗船するクルーザー「イルカ号」。マリーナの外郭の波止場から出航します。以前、人気テレビ番組「鉄腕ダッシュ」でTOKIOのメンバーも乗船したそうです。

明石海峡クルーズ

ライフジャケットをつけて乗船。潮風を受けながら、デッキの上から明石海峡の絶景を堪能できます。

明石海峡クルーズ

デッキの上に昇るのはきつい、座っていたい方にうってつけなのがキャビン。まるでプライベートクルーザーの豪華な船室みたいで、ちょっとしたリッチ気分を味わえます。

夕日に輝く美しい明石海峡のサンセット

明石海峡サンセットクルーズ

太陽が明石海峡大橋に近づき、美しい夕暮れの風景になると、本日の最終便、サンセットクルーズが出航です。船に橋に港に夕日。港町の美しさがたっぷり詰まった風景は出航前から美しすぎます!

海から見るアジュール舞子

ゆっくりとマリーナを出ると、すぐにビーチが見えてきます。ここは神戸に2箇所ある海水浴場のひとつ「アジュール舞子」。もうひとつの神戸の海水浴場で関西圏では有名な「須磨海岸」とは違い、こじんまりとしたビーチです。しかし、ビーチの背後にはリゾートマンションや高級マンションが建ち並び、気持ちの良いホテルが複数あり、美しい公園が整備された神戸きってのマリンリゾートなのです。

夕日の明石海峡大橋

海峡付近にはカモメがいっぱい。クルーザーが近づくとカモメが餌を求めて、後ろを追いかけて飛んできます。

明石海峡サンセット

船が明石海峡大橋が近づくと、夕日も水平線に近づきます。日没の時はまもなく。とても茜色の空のグラデーションと淡路島とそれに続く明石海峡大橋とのコントラストが美しく感動的な夕景を生み出しています。

夕日と明石海峡大橋

日の上を真っ赤に照らされて走るトラックや乗用車。橋の上は淡路島を経由して四国に向かう高速道路。どこかノスタルジックな旅情すら感じる風景です。

真下から望む巨大な明石海峡大橋

夕景の移情閣

明石海峡大橋の袂、舞子公園に建つ洋館「移情閣」。現存する最古のコンクリートブロックの建造物で、大正時代に華僑に建築した歴史ある建物。中国の革命家・孫文が来日の際、移情閣の所有者の華僑が彼を支援した関係で、今は「孫文記念館」となっています。美しいシルエットの洋館が茜色に夕日で染められる様はとても美しい風景。その背後にそびえるコンクリートの巨大な橋脚との対比もとても不思議な光景です。

明石海峡サンセットクルーズ

クルーザーはゆっくりと明石海峡大橋の真下へと近づきます。先ほどまで遠くに見えていた橋は近づいてくるにつれ、世界最長の長さを誇るその巨大な体躯を茜色に輝かせて見せつけてきます。

見上げる明石海峡大橋

ゆっくりと明石海峡大橋の下へと船は進みます。普段は見ることができない橋の真下の複雑な構造を見ることができます。
ガラス張りの施設は「舞子海上プロムナード」。巨大なコンクリートアンカーの中をエレベータで登り、橋の途中まで海上を散策できる施設です。足元がガラス張りの通路など、美しい風景と明石海峡大橋の高さを手軽に楽しめます。

見上げる明石海峡大橋

船は明石海峡大橋の真下を通過。その大きさと普段は見えない橋の下部の複雑な構造にずっと上を見上げてしまいます。橋の下にある小さな通路は、橋の管理用通路。風の影響を受けないように網目になっており、管理用車両が通行することができます。ちなみにこの網目の通路は、申込制の「明石海峡大橋ブリッジワールド」や年に2回行われる「明石海峡ウォーク」で歩くことができます。この高さ、網目の通路を歩くのはなかなかスリリングです。

船や車が行き交う美しい交通の要衝

海から見る明石市

明石海峡大橋を通り過ぎると明石市の町並みが広がります。日本標準時子午線が通る街で、写真右側のタワーはその子午線の真下に作られた明石市立天文科学館です。

夕景の明石海峡大橋

船はゆっくりとUターン。先ほど通り過ぎた明石海峡大橋に再びゆっくりと戻ります。明石海峡大橋を支える巨大なコンクリートのアンカーブリッジと移情閣がますます夕日に染められて美しくなっていきます。

夕方の明石海峡大橋と淡路島

淡路島に伸びる明石海峡大橋。海の上から望むその巨大な姿は夕日に照らされて、ますます美しくなっていきます。

舞子台場跡

船がUターンした神戸側の町並み。海沿いにマンションが立ち並びますが、実はここには「舞子台場跡」があり、残されている石垣は勝海舟が明石海峡を通過する黒船を攻撃するために作られた砲台跡です。勝海舟がわざわざ坂本龍馬を呼び寄せ、その巨大な砲台跡を見学させたそうです。

明石海峡夕景

淡路海峡大橋の下を通り抜けるのは巨大なタンカー。その大きさから比べても明石海峡大橋がどれだけ高く、長いか実感できます。

明石海峡サンセット

通り過ぎたタンカーにゆっくりと夕日が沈んでいきます。美しい光景が、今日一日が終わる瞬間。どことなく物悲しくなります。

明石海峡夕日

水平線にゆっくりと夕日が沈むと、世界は茜色から濃紺、そして漆黒へと変わり、サンセットは終わりを告げます。わずかな残照の中、ゆっくりと船はマリンピア神戸に戻ります。距離的にはわずかな距離。しかし世界の美しさを見たかのような、濃縮された美しい時間と風景。買い物がてら、食事がてら楽しめる贅沢なクルージングでした。

さて、残念ながら神戸マリンピアクルーズは現在運休中です。明石海峡のクルーズは他に神戸ハーバーランドから就航する「ルミナス神戸2」、淡路島・淡路交流の翼港から出航する「淡路夢ツアーズ」があります。美しい明石海峡のサンセット。また再び夕日のクルーズが復活する日も来るの信じています。

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