中華そば春陽軒【徳島ラーメン有名・人気店】
全国には「ご当地ラーメン」がいっぱいある。旅の途中にその土地の名物ラーメンを食べるのもとても面白い。ご当地麺類はうどんが主流の四国において、唯一ラーメンがご当地グルメとなっている徳島県。そのご当地ラーメンはその名の通り「徳島ラーメン」だ。茶色い豚骨醤油スープに中細麺が特徴で、豚バラ肉・ネギ・もやし・生卵をトッピングするのが一般的な徳島ラーメン。徳島ラーメンを代表する徳島市内のラーメン店のひとつ「春陽軒」に今回立ち寄った。
「春陽軒」は徳島ラーメンを代表する店のひとつで、徳島のお土産屋にこの店の「徳島ラーメン」が並べられているくらい有名な店だ。16時までという、短い営業時間に関わらず、県内外から訪れる客で途切れることなく繁盛している。しかも、売り切れ次第閉店するという、讃岐うどんの名店を彷彿とさせる人気ぶりだ。
場所は少しわかりにくい。県道30号線とJR高徳線の交差点を南へ、高架と並走し400mほど南下したところに、突如として店が現れる。店の前と高架の下に駐車場が12台分あるが、昼時だとすぐに満車になる。
お店に入ると、ちょうど席が空いたところですぐに座れた。ラーメンが出てくる間、ひっきりなしにお客さんか訪れ、時々店の入口で順番待ちが発生している。休日の14時前とはいえ、訪れる人はとても多い。
お店の中は、外から見るよりも明るくて清潔。一度リフォームされたようで、壁紙もテーブルも綺麗で、大型デレビが壁に掛けられていた。
さて、頼んだのは「中華そば・肉玉入り(大)」700円・。結構大きくてボリュームがある。これぞ徳島ラーメンの王道を行く盛り付け。豚バラ肉、ネギ、モヤシ、メンマ、卵。卵は贅沢に黄身のみを利用している。
まずはずっと気になっていたスープを一口。口に含んだとたん、言葉になって出た感想はこうだった。「焼き肉??」
そのスープは、まさに中華料理の甘辛い焼肉のタレのようだった。スープは濃厚で、甘辛い味付け。そのスープから肉の旨みが凄まじい存在感がある。徳島ラーメンはラーメンをおかずにご飯を食べるというが、まさにその通り。この濃厚さは、ライスと一緒に食べたくなる。それでいて濃厚なのにスープはあっさりしていて、全部飲み干してしまった。気づくと、妻も珍しくスープを全部平らげていた。
太めの麺は濃厚なスープによくあう。卵がスープにまろやかさを与え、より深い味わいを楽しめる。そして何よりもおいしいのが豚バラ肉。甘辛いスープの味が濃縮してしみ込んでいるようで、豚肉であることを忘れてしまうくらいの深い味。太い麺と一緒に口の中に放り込むと、とにかくパクパクがっついてしまうくらいおいしい。
徳島ラーメンは、初めての味のラーメンだった。特にこの春陽軒のラーメンは、濃厚な味ながらあっさりした絶妙なスープが特徴。コッテリ好きの僕も、あっさり好きの妻も全部飲み干してしまった、不思議なスープ。また、機会があれば食べてみたいと思う。今度は、ライスと一緒に・・・
徳島市の宿泊情報
徳島市には多くの川が流れ、市内のどこからでも眉山が眺められる徳島では風光明媚な景色の中での滞在が楽しめます。市内の宿泊施設はほぼシティホテルです。温泉旅館などに宿泊したい場合は車で約20分ほど、渦潮で有名な鳴門まで移動すれば、多くの温泉やリゾートホテルで海の幸を楽しむ宿泊ができます。
中華そば春陽軒
住所: 徳島県徳島市南田宮4-4
電話: 088-632-9818
休み: 月曜(祝日の場合は翌日休)
営業時間: 11:00~16:00(売り切れ次第閉店)
交通: JR高徳線佐古駅から徒歩10分
駐車場: 12台
料金: 中華そば・肉玉入・・・大700円、小650円
中華そば・卵入り・・・大600円、小550円
中華そば・肉入り・・・大650円、小600円
中華そば・・・・・・・大550円、小500円
ライス・・・小100円、中150円、大200円
【投稿時最終訪問 2008年9月】