おらが茶屋【六甲山系絶景カフェ】

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山陽電鉄須磨浦公園駅から阪急宝塚駅まで、六甲山系の稜線をつなぐ56kmのロングトレイルが六甲山全山縦走路。その途中には登山者の助けとなる茶屋がいくつもあります。そんな茶屋の中でも冷暖房完備な落ち着いた店内で、絶景絶景を見下ろしながらゆっくりと休憩できると人気の茶屋が「おらが茶屋」です。

登山途中に一息つける絶景のおらが山

おらが山

山小屋風の雰囲気ある他の茶屋と違い、開けた場所にある、鉄筋コンクリート造の近代的なレストハウス。1階はトイレと自販機コーナー、2階がおらが茶屋、屋上は展望台になっています。関係車両は入れますが、一般客は山を歩いて登るしか、この場所にたどり着くことができません。六甲全山縦走をするなら、スタートの須磨浦公園から約1時間。稜線まではロープウェイと日本一乗り心地の悪いカーレーターで登ることもできます。まだまたゴールの宝塚は先ですが、途中でエスケープする場所がいくつもあるのが六甲山。区切り打ちもできますので、この絶景茶屋に立ち寄ってゆっくりと歩きたいですね。
また、高倉台からも階段や坂道でおらが山に登ることができます。バスや高倉台のコインパーキングを利用して高倉台までアクセスすれば、最短距離でおらが山に登ることができます。
おらが山にはベンチがあり、公園のように整備がされています。おらが茶屋は基本的に週末と祝日のみ営業ですが、トイレや自販機、屋上展望台などは利用できますので、平日にも休憩スポットとしても利用できます。

おらが山

須磨アルプスと呼ばれる栂尾山から望む風景。おらが茶屋があるのは写真の赤い矢印の場所。標高200m、おらが山と呼ばれる山の上にあるレストハウスです。
海に浮かぶのは淡路島で、明石海峡大橋がその間に架かる絶景です。六甲山系が海に沈む場所で、沈んだ山脈が再び淡路島となって海の向こうへと続いています。
実は眼下に広がる町は、かつて標高291mの高倉山がありました。  高度経済成長期にポートアイランドの造成の土砂採掘と宅地確保のため、写真を撮った場所からおらが茶屋のある場所まで、山がまるごと削り取られました。そのため六甲山全山縦走をする際は、一旦町に降りて再び目の前の山に登り返す苦行を強いられます。

おらが茶屋

なだらかな稜線の上に建つおらが茶屋。全方位を眺めることができ、特に南西側の大阪湾や須磨浦の眺めが最高です。
おらが茶屋の東側は開発で山が削られたために一気に下っており、景色は良いのですがこの先縦走するには無用な一時下山があるので、少し気が滅入るところです。本来はここから高倉山に剥けて約100mの登りでした。今では階段が一直線に続く下山口の前に、かつてこの先にあった高倉山の碑だけが残されています。

絶景を眺めながら食事ができるおらが茶屋

おらが茶屋

展望台への階段を登ると、2階がおらが茶屋の入口になっています。特に立ち寄るつもりがなくても美味しそうな香りとこの踊り場からも眺められる絶景についつい寄り道したくなります。

おらが茶屋店内

おらが茶屋の店内は山の上とは思えないほど快適。出入口と厨房がある一辺を除き、3方向全てに壁一面の窓があり、さながら展望台です。
座席の間隔も広く取られていて、全席窓際にあります。冷暖房も効いており、登山の途中にゆっくりと休憩できる山上のカフェです。

おらが茶屋

海を見下ろす南西側の席は特等席。カウンター席になっており、下界や青い海を眼下に見下ろしながら軽食やドリンクを頂く事ができます。

おらが茶屋モーニング

早朝から山を登る登山者にはとても嬉しいモーニングセット(500円)
トースト、ゆでたまご、ドリンク(コーヒー、紅茶、オレンジジュース、リンゴジュース)がセットになっており、朝7~10時までオーダーできます。モーニングとしてはとてもシンプルですが、山の上でこの景色を見ながら登山の途中に頂くモーニングとしては、絶品です。

おらが茶屋モーニング

ブラインドを上げれば、目の前には須磨浦と大阪湾が広がっています。天気の良い日だと海が青く見えて、とても良い眺めです。
モーニング以外には名物カレーやうどんなどの軽食とアイスやドリンクをオーダーすることができます。

おらが茶屋

おらが茶屋には、六甲の山々や神戸の街並みを見下ろせるように双眼鏡と地図が用意されています。ついついこれから進む先の山や神戸のランドマークを双眼鏡で探してのんびりしてしまいます。

屋上の展望台からは360度の神戸の絶景

おらが山展望台

おらが茶屋のもうひとつ上、3階は屋上で展望台になっています。360度遮るものがない絶景を眺めることができ、ベンチもあるので、お弁当を食べることもできます。
須磨浦や神戸空港、明石海峡大橋や淡路島を一望できる絶景の展望台。空気が澄んだ日には大阪のビル群や金剛山、関西国際空港まで見渡すことができます。

おらが山

六甲全山縦走路は、ここ、おらが山から鉄拐山を経由して(巻き道あり)、旗振山、そして鉢伏山を目指します。その先は明石海峡大橋がかかる海。目の前にあるのは六甲山系の最後の山々です。

おらが山からの高倉台

北側には高倉山を削り取って造成された住宅地の高倉台。そしてその向こうに須磨アルプスと呼ばれる栂尾山、横尾山と、六甲山の縦走路が続きます。
縦走はここからは一旦下界まで下り、再び稜線まで登り返す必要があります。やや興ざめなところはありますが、縦走中に町の中を通るのは六甲山全山縦走ではよくあること。高倉台の中のルート上にはスーパーや喫茶店があるので、おらが茶屋がお休みの時には下界まで足を伸ばしましょう。

おらが山からの大阪湾

高倉台と須磨浦、大阪湾の眺めは、やはり360度の絶景の中でも最も美しい風景。六甲山が海に沈むこの付近は、町並みの中海の近くまで山と森が迫る、神戸らしい感動的なパノラマで、目を奪われてしまいます。特に天気が良いと、海の青さと山の緑が映えて一段と美しく見えます。

おらが山からのからの北区と西区

西側には名谷や西神をはじめとする神戸の住宅街を見ることができます。六甲山の北西は広大な丘陵地帯となっており、その風景は見事。足元からはるか彼方まで続く丘陵はまるで地平線のように感じられます。これだけの広がりを一望できる場所は、六甲山系でも希少です。

おらが茶屋

住所: 兵庫県神戸市須磨区西須磨寺公園立原谷1-1
時間: 7:00~15:00
定休日: 平日
席数: 24席
駐車場: なし
アクセス: 須磨山上遊園より徒歩約30分

【投稿日最終訪問 2019年8月】

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