道の駅みき【金物直売と鍛冶屋鍋料理】
新潟三条、大阪堺と並ぶ日本三大金物産地のひとつ、兵庫県三木市。丘陵地帯で雑木林が広がる自然豊かな三木市にある「道の駅みき」では特産品の金物はもちろん、農産物の販売も豊富。さらには地元の食材と専用の鍋を使った郷土料理が美味しいと人気の道の駅なのです。
丘陵地帯を横切る国道175号線。三木市を通過する部分は片側2車線のバイパス道路となっており、兵庫県を南北に貫く重要な足になっています。そんな移動の途中の休憩場所や、様々なイベント会場となるのが道の駅みきです。
道の駅人気の「鍛冶屋グルメ」
道の駅の和風レストラン 「麺坊はりまや」では、自家製麺や、お寿司・天ぷらなどの和食を中心に美味しいものが頂けます。目玉は、三木の郷土料理「鍛冶屋鍋」をヒントにした「鍛冶屋グルメ」です。
三木の郷土料理に、鍛冶職人が夏場の体力増強のために食したといわれる「鍛冶屋鍋」があります。タコとナスがメインのすき焼きで、現在は市内でもほとんど食べられなくなっています。
鍛治屋グルメのひとつ、「鍛治屋鍋天丼」は熱々に熱された鉄板に盛られた天丼。冬に食べても、鍋を食べているようにぽかぽかと体が暖まる不思議な天丼です。天丼の具材はタコと茄子の天ぷらで、甘辛く濃厚な味付けのゴボウと同じく煮付けられた鮪フレークが天ぷらの下に少量入っており、とても味のアクセントになっています。卵を潰すと、天丼でありながら、少しすき焼きの風味も味わえます。所々お焦げになったご飯が食感にも味にも素晴らしい風味を加えています。
天丼とは全く違った風味で、ビジュアルも食欲をそそり、SNS映えしそうな見事なもの。味も美味しく、体も温まり、見た目も珍しい逸品。道の駅のグルメとしては、かなりの高レベル。久々に当たりのランチを頂けました。
神戸牛のローストビーフ丼(1380円)
ローストビーフはうす切りも肉の旨味がたっぷりと感じられ、多くのの枚数が載せられていてボリューム満点です。ローストビーフは軽く炙られていてとても香ばしく、添えられたわさびとネギにとにかくよく合います。道の駅のレストランとしてはかなりの満足感のある逸品です。
三木金物のシンボル「金物鷲」が飾られたギャラリーメタルバード
道の駅内に2023年3月、金物鷲の常設ギャラリー「メタルバード」がオープンしました。三木金物まつりなどのイベントでしか見られなかった金物鷲が展示されており、その作成過程や使われている刃物も見ることができます。
三木金物のシンボル「金物鷲」。三木金物のMのマークをよく見るとこの金物鷲になっています。重量1.5t、両翼5m、高さ3mの巨大なオブジェ。包丁やノコギリ、鎌などの見慣れた刃物から專門的な刃物なと、ありとあらゆる刃物を使って作られており、目の部分も特殊な刃物になっています。昭和8年に水害にあった三木の町おこしとして考案されたオブジェで、この金物鷲は4代目。鋭いフォルムに鈍く輝くメタルなマテリアルは迫力と美しさ両方を兼ね備えた見事な作品です。刃物を纏った鷲の迫力はかなりのもので、RPGのボスキャラが目の前に現れたかのよう。防御力も攻撃力も高く、体当たりなら致命傷、さらには刃を飛ばして攻撃もしてきそうな超強敵。現実に目の前にすると、とても勝てそうにありません。
金物を初めとした名産品販売が充実
1階には観光情報コーナーがあります。その奥の階段を登ると、三木市内で製造された金物製品が多数販売されています。職人愛用のこだわりの品やレアなも逸品もあるので、掘り出し物があるかも・・・「鍛冶屋鉄鍋」といわれるレストランで使われている特注の鉄鍋も、ここで販売されています。
地元三木で削り節や海産乾物類を製造している「ヤマヒデ」の直営店。お得に商品をゲットできます。また、三木市に本店がある神戸マロン・神戸スイーツ専門店「シェルブール」の道の駅みき店もあります。
土産コーナーも充実しています。生産量全国一を誇る酒米「山田錦」を使用した三木の地酒や日本酒など、三木だけでなく、神戸周辺の様々な特産品やお菓子が取り扱われています。
道の駅で多くの人が集まるのは、農協の特産品直売所。地元のとれたて野菜や旬の果物などの農産物がずらりと揃っており、しかもお安い！
美味しい郷土料理に、様々なお土産に魅惑のアイテム。休憩だけでなく、ガッツリと訪れたい道の駅です。
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道の駅みき
住所: 兵庫県三木市福井2426
電話: 0794-86-9500
時間: 9:00～18:00
(レストランは平日 11:00～17:30土日祝 10:30～17:30)
休館日: 無休
駐車場:180台
アクセス: 山陽自動車道 三木小野ICより約5分
【投稿時最終訪問 2023年11月】
