満ち潮水族館【徳島市穴場観光スポット】

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四国最大の川である吉野川の河口に位置し、阿波おどりで有名な徳島市。吉野川の三角州の上にある市内には138の川が流れ、大小様々な川の流れを見ることができる水の町です。
そんな徳島市を流れる運河のような川の代表格である新町川で、川の中を観察することができる施設が「満ち潮水族館」です。観光案内にもほとんど紹介されない、隠れキャラのような穴場スポットです。

徳島市中心を流れる美しい新町川

新町川

徳島市を流れる川といえば吉野川ですが、その吉野川から枝分かれするように、市内を網の目のように川が流れています。
その最も市の中心部を流れており、市民にも親しまれているのが新町川です。観光クルーズ船が走り、河口付近にはヨットハーバーがあり、河川敷には多くの公園があり、徳島の美しい水都としての風景をつくりだしています。

新町川

徳島駅前から阿波おどり会館へ続く大通りを歩くと、新町橋で新町川を渡ります。
橋の上からは、新町川の流れを見下ろすことができます。海に近いからか、清流吉野川の水が入っているからか、都市の中心部の川としてはかなり透明度があり、泳ぐ魚やクラゲの姿を見ることができます。

新町橋西公園

眉山ロープウェイ、阿波おどり会館に向かってかかる新町橋の眉山側のたもとから、川の堤防下に降りていく階段があります。新川沿いには遊歩道やベンチもあるので、散策やお弁当を食べることも可能です。天気が良いとお昼休みにベンチで気持ちよく昼食を食べている会社員も見かけます。

新町川に架かる新町橋の下にある満ち潮水族館

満ち潮水族館入口

この新町川橋の階段を降りたところにあるのが「満ち潮水族館」です。どこに水族館があるのか探してしまいますが、建物はありません。

新町橋

階段を降りて新町橋を振り返ると、橋の下が水族館。特別な施設はなく堤防の一部に設けられたガラス窓から、新町川の中をのぞけるようになっています。

満ち潮水族館

橋の下の堤防に魚のパネルがついており、何ヵ所か丸い窓があります。先に進むとゆっくりと遊歩道は下っており、川の水位に近づいていきます。

満ち潮水族館

いつでも川の中を眺められる訳ではなく、満潮で水位が上がったときのみ、窓が水中に沈みます。「満ち潮水族館」という名前のとおり、満潮時のみ川の中を見ることができます。

夜の満ち潮水族館

ただし大潮の満潮時には通路に川の水があふれ出し、冠水して立ち入れなくなることもあります。夜には徳島を代表する世界的企業、日亜化学工業のLEDが灯り、とても幻想的になります。

海と川が交じる新町川の水中観察

満ち潮水族館

まるで水族館にあるような頑丈な窓から川の中をのぞける珍しくアイデアあふれる施設。しかし残念ながらすぐに窓に貝がついてしまうようで、川の中はほとんど見ることができません。
貝の生態を観察することができますが、目の前でうねうねと動かれるのを観察するのはどちょっと・・・

満ち潮水族館

新町橋の下は不思議な空間。太陽光を浴びると美しい緑色に染まる新町川が巨大な橋と橋脚に囲まれた空間はさながら開放的な巨大水槽のようです。対岸の堤防にも長方形の窓があり、同様に新町川の中を満潮時に観察できるようになっています。

満ち潮水族館

岸壁から新町川を覗き込むと、ほぼ自分の顔と同じくらいの高さに水面があります。水面下に体を置いてこれだけ川に顔を近づけられる場所は希有です。水中でなくとも水面すぐからゆっくり観察するのも面白いですよ。

満ち潮水族館

岸壁には新町川で見ることができる30種類の魚の紹介パネルが展示されています。うまく魚が見られたら、パネルで名前をさがしてみましょう。
徳島駅から歩いて阿波おどり会館に行く、市内観光に便利な新町地下駐車場に車を停めた時、ちょっとだけ立ち寄りたいプチ観光スポットです。

満ち潮水族館

場所: 徳島県徳島市新町橋1丁目
営業時間: 24時間
休業日: なし
料金: 無料
交通: JR徳島駅より徒歩7分
駐車場: なし

【投稿時最終訪問 2020年5月】

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