道の駅奥熊野古道ほんぐうで川遊び
世界遺産紀「紀伊山地の霊場と参詣道」を流れる熊野川。全長183kmにもおよぶ大河ですがほとんどが深い山中を流れることより流域に大きな町をもたず、河口の新宮市まで自然が残る姿で流れています。そんな熊野川を満喫できる道の駅が「奥熊野古道ほんぐう」です。
熊野古道や本宮大社参拝に便利な道の駅
「道の駅奥熊野古道ほんぐう」は以前は紀伊山地を貫く動脈である国道168号線沿いにありましたが、現在国道はバイパス化され、旧道となった道に面します。立ち寄るにはバイパスを途中で降りないといけません。とはいえ、熊野本宮大社参拝や熊野古道歩きをするなら重要な観光立ち寄り地点になります。また、道の駅から湯之峯、川湯、わたらせ温泉の本宮温泉郷にも車で15分程で行けます。
道の駅には熊野古道の案内があり、様々なお土産も売っています。めはり寿司やさんま寿司といった南紀地方の特産品を使った弁当を販売しており、熊野古道散策に持てば、雰囲気も盛り上がります。
道の駅隣接の広い河川敷で水遊び
道の駅がある河川敷には芝生広場があります。深い山を走る国道168号線の大きな人里に降りてきた所にあるため、山岳ドライブを終えたの休憩やこれから山道に挑む前のリフレッシュにはもってこいです。
河原に降りれば、小さな流れでも遊べます。本流ではさすがに川遊びは難しいですが、河川敷には小さな流れがあるので、足をつけて遊べます。生き物も探せますので、夏場なら足をつけてドライブの息抜きをしたいですね。
目の前にかかる橋はバイパス化された国道168号線です。以前は集落の中を山沿いに走るくねくね道でしたが、トンネルと橋で一直線になり、とても走りやすくなりました。穏やかな流れの上を車が快適に走り抜けて行きます。
まるで池のようで流れを感じさせない流れ。その流域にも時間が止まったかのような人里が点在する美しい風景です。とはいえ、世界遺産になってからは国道沿いのかなり風景は様変わり。かつてはその大半が1車線のくねくね道で車酔い必須の辛い道だった国道168号線は、トンネルと橋の建設や道路拡張でほとんどが2車線区間となり、1車線区間はかなり少なくなりました。時代だけはすごいスピードで流れています。
神々しい世界遺産の山々に包まれた幻想的な熊野川
向こうに見えるのは深い紀伊山地。大普賢岳、弥山・八経ヶ岳といった2000m近い紀伊山地の深い山々に源を発する熊野川。上流はダムだらけですが、多くの水が集まる中流、下流域はそのままの姿で流れています。
深い山々から流れ出た熊野川は美しい流れ。山が溶け出したような独特の青みがかかった川の色がありながらも、透き通った川の水。川底は山から削られ、流されてきた石が堆積しています。大自然の恵みそのものの熊野川。ぜひゆっくりと道の駅ぬ車を停めて、五感で感じてみてください。
本宮の宿泊情報
本宮には「湯の峰温泉」「川湯温泉」「渡瀬温泉」の3つの温泉地があり、多くの温泉宿があります。世界遺産の公衆浴場「つぼ湯」や冬期は河原の「仙人風呂」など秘湯の雰囲気も十分に満足できます。神秘的な雰囲気の中、ゆっくりと温泉でくつろぐことができます。
道の駅奥熊野古道ほんぐう
住所: 和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4
電話: 0735-43-0911
時間: 9:00~18:30
駐車場: 約50台
【投稿時最終訪問 2016年7月】