高畑山・倉岳山【秀麗富嶽十二景縦走】

最終更新日

Comment: 1

JR中央線や中央自動車道が通りる山梨県大月市。都心からのアクセスが比較的良いことと、山頂から見事な富士山の眺望が望める「秀麗富嶽十二景」が定められており、登山者にも人気のエリアです。その中でも中央線の駅から直接登山、下山ができ、さらには秀麗富嶽十二景の2座を縦走できる「高畑山」(たかはたやま・標高982m)と「倉岳山」(くらたけやま・標高990m)は人気のコースです。

鳥沢駅から高畑山登山道入口へ

鳥沢駅

高畑山へはJR鳥沢駅、倉岳山へはJR梁川駅が最寄り駅となります。どちらも徒歩で登山口までアプローチが可能。今回は鳥沢駅からスタートして、梁川駅へと下るルートです。

スタートとなる鳥沢駅は2016年に新築されたモダンなデザインの駅でとてもおしゃれです。トイレも駅の外に新築されています。ルート上にはトイレは無いので、ここで済ませておきましょう。訪れたのは10月下旬。訪れる高畑山付近は紅葉にはまだ早いですが、真っ白になった富士山が楽しめる快適な登山が楽しめます。

甲州街道鳥沢宿

駅から国道20号線を東に向かって歩きます。国道はかつての甲州街道で、この付近には鳥沢宿がありました。宿場町の雰囲気を残した昔ながらの家屋が残っており、旅情を感じることができます。なお、鳥沢駅付近にはコンビニやスーパーは無いので、食料の事前の準備は必須です。

中央本線

宿場町の雰囲気を残す町並みの中を抜けて、線路をくぐるか、踏み切りを渡り、中央線の線路の南側に渡ります。時間が合えば、線路を走る特急列車の通過も見ることができます。ここからは地方の住宅地の中の細い道を進みます。

虹吹橋

2車線の道路に出たら、虹吹橋という橋を渡ります。深く削れた渓谷を渡る高い橋で見ごたえがあります。

虹吹橋からの桂川

虹吹橋から見下ろす桂川がとてもきれいで高度感もすごい。川底まではっきりと見えるエメラルドグリーンの川の美しさはついつい見入ってしまいます。流れる桂川は山中湖を源流として流れる川で、神奈川県に入ると相模川と名前を変えます。

高畑山への道

途中2車線の道から再び田舎の住宅地の中に入ります。所々に登山口まで道標も設置されているので、迷う心配は少ないです。

高畑山への登り

高畑山登山口ゲート

舗装道路を行き止まりまで進むとゲートがあります。ゲートは通常閉まっていて、右端の部分を開けると歩行者のみ中に入れるようになっています。このゲートの先へ進みます。

小篠貯水池管理通路

ゲートから奥は貯水地の管理用通路を進みます。付近からは里山の雰囲気を感じます。

小篠貯水池

少し林道を行くと小篠貯水池に出ます。人工池ですが、色濃く自然を感じられます。

高畑山登山道

貯水地を越えると山道になります。しばらくは道幅がありながらも大きめの石が転がる少し歩きにくい道です。

高畑山登山道

やがて沢道は沿いに登っていきます。落ち枝などでやや道が分かりにくい場所もあるので注意しながら進みます。

高畑山登山道分岐

石仏が安置されている分岐点。直進すると高畑山と高倉山の間の鞍部の穴路峠に出ます。高畑山へは沢沿いから尾根へ道を変えて登ります。

高畑山登山道

しばらく急斜面をつづら折りに登ると尾根に出ます。尾根も急な坂になっており、一気に標高を稼いでいきます。深い自然の中にいますが、駅や国道から歩いてアクセスできることもあって下界から高速道路や電車の音が聞こえてきます。

高畑山登山道

背の低い木々の森を一心不乱に登っていきます。

高畑山頂上

高畑山頂上

斜面を登りきるとついに標高982mの高畑山の頂上に到着です。

高畑山山頂

頂上は木々に囲まれていますが、富士山に向けて素晴らしい展望があります。

高畑山からの富士山

高畑山は、富士山が美しく見える山である秀麗富嶽十二景の一座。広い頂上からは富士山が美しく望むことが出来ます。登山をした10月下旬にはまだ標高1000mを切る高倉山は紅葉には早すぎましたが、望む富士山はもう真っ白になっており、美しい姿を見せてくれました。日本人の心をときめかせてくれる、美しい眺めです。

1 2

シェアする

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください