由比PA【富士山絶景と名物・桜エビ天丼】

東名高速道路で迫り来る海と富士山を一望でき、名物の桜エビを天丼で美味しく頂けることで人気のパーキングエリアが「由比PA」です。

富士山と駿河湾を一望する絶景パーキングエリア

迫る海と覆いかぶさる山に挟まれたわずかな陸地を国道と高速道路、東海道線が押し合うように並んで走っている。
静岡県、「薩垂峠(さったとうげ)」から見下ろした風景。東海道の難所とも呼ばれる場所である。以前は難所として、悪天候時には危険な海岸歩きやもしくは険しい峠越えを迫られる難所だったこの場所。今ではしっかりとした道路と鉄道が導かれ、美しい海と緑の山を楽しめる一度に楽しめる風景で人気の場所となっている。この写真では写っていないが、かすみがなければ、目の前に美しい富士山の姿を望む事が出来る、絶景ビューポイントだ。
とはいえ、現在も台風時などは波しぶきがモロにかかるので、高速道路が通行止めになったりすることもある。行楽時期の渋滞の先頭地点にもなる場所。現在の東名高速道路の「難所」である事は間違いない。

こんな風光明媚な場所をただ単に通り過ぎるだけなのはもったいない。そう考えるのは旧日本道路公団も同じだったようで、こんな狭い場所に無理矢理パーキングエリアをつくっている。それが「由比PA」(ゆいパーキングエリア)だ。
しかも通常のパーキングエリアとしての機能を持っているのは上り線のみ。海に面した下り線のPAは施設建設の土地がなかったのか、波しぶきの直撃を受けるためか、無人のパーキングエリアになっている。トイレと休憩スペースを兼ねた建物がひとつあるだけで、あとは駐車場から広がる駿河湾を間近に望むことができる。
さて、さっそくサービス提供がある上り線のパーキングエリアに入いる、ドライブの休憩がてら、おいしい昼食をこの絶景の中で頂きたい。PAの一場奥には東屋があり、その下にはテーブルとベンチがある。ここを確保して昼食を楽しむ事にする。
「由比」といえば「桜エビ」で有名。せっかくなのだから、何か桜エビを使った美味しいものはないか、レストランをのぞいてみる。

由比名物・桜エビの天丼が美味しすぎる！

レストランをのぞいてみて、すぐに食べたいメニューが見つかった。「桜エビ天丼」(650円)だ。
桜エビのかき揚げを使った天丼で、見た目にも美味しそうなメニュー。レストランはセルフ形式になっているので、買ったメニューを店外に持って行っても食べられる。
それではさっそく頂きます。美味しい！これは予想以上に美味しい味。香ばしい桜エビのかき揚げだけでも美味しいのに、卵との相性が最高。やや脂っこいかき揚げを、たまごがふんわりと包んでマイルドにしてくれている。そして何より、かき揚げのパリパリ食感がいい。通常の天丼のようにたまごを上からかけるのではなく、かき揚げを後乗せにしているため、食感が損なわれていないのが良い。
あまりもの美味しさに、周りの景色を楽しむことすら忘れ、食らいつくかのように完食。ちょっと脂っこくて重い感じはするので、人により好みは別れるだろうが、揚げ物大好きな僕にとってはもう1皿食べたくなる美味しさだった。これはいい名物に出会える事が出来た。

※残念ながら売店は2020年5月6日をもって営業終了しました

由比特産！駿河湾でしか採れない新鮮釜揚げ桜えび　70g

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天気が良ければ展望デッキから富士山が一望できる

さあ、美味しいものを食べたら、富士山のきれいな写真でも撮るか。そう思い、レストランの上にある展望デッキに登ってみた。が、さっきまでうっすらではあるが見えていた富士山の姿が完全に見えなくなった。いや、肉眼では僅かにその頂が見えているのだが、写真に撮ったらはいこの通り・・・
天気が良くても、かすんでいると富士山は見えなくなる。やはり冬場の方が空気が澄んでいて、富士山を見れる確立は高い。この日は富士山が見れずに残念だったが、美味しい名物を発見できたので、満足して立ち去る事が出来た。