上諏訪温泉しんゆ【女性に人気のリラクゼーション癒し宿】
信州・諏訪湖の湖畔に湧く上諏訪温泉」は高速道路のインターからほど近く、大阪・東京方面どちらに向かうにも便利な立地にある。信州で遊んだあと、帰路の前に温泉で疲れを癒すにはもってこいの温泉で、その中の「しんゆ(親湯)」に投宿した。しんゆには宿泊プランが多くあり、夕食抜き・展望なしの部屋のプランを選ぶと、かなりリーズナブルに宿泊できる。信州をゆっくり観光して、夕食は付近のレストランで済ませば、時間とお金の節約にもなる。
そして何より「しんゆ」はリラクゼーションの癒しの宿として女性に大人気。オリジナルのヒーリングビデオ、ヒーリングミュージックが流れ、スイーツブッフェをはじめとする上質な食事と温泉で癒される宿だ。
美しいライトアップで出迎えてくれる「しんゆ」
夕食を済ませてしんゆに到着したのはもう夜だった。美しくライトアップされたエントランスは和の落ち着いた雰囲気の中にも斬新さを感じさせるデザイン。迎えてくれるホテルマンもとても感じがよく、好感が持てる。
ヒーリング映像が流れるスタイリッシュな客室
今回宿泊した、山側の展望のない8畳の和室。諏訪湖を望める部屋、温泉がついたスイート、ジュニアスイートなど、部屋の種類はしんゆはとても豊富。その中でも一番リーズナブルな部屋なのだが、窓の外の展望はコンクリートの壁だけだ。夜の到着なら、そう展望にこだわる必要はないので問題はないが。
それでも空気清浄器など標準装備されたスタイリッシュなデザインの部屋は格別の居心地。イタリア製のマットレスを使った布団も心地よく、枕も低反発とふかふかの物両方が用意されている。
特に、テレビで流されているヒーリングアートが斬新。諏訪湖の歴史をモチーフに、美しい映像が幻想的な音楽に乗って流れている。実はこのアートは、エルメスや資生堂などのCM映像を手掛ける平山則廣氏のプロデュース。とてもこの映像と音楽が神秘的で、心が落ち着き、幻想的な世界へと誘ってくれる。体が軽くなり、旅の疲れが次元のかなたに流れ落ちていくかのようだ。
快適な設備に洗練された設備。そして上質な雰囲気に包まれたこの部屋は、とてもリーズナブルな部屋には思えない。ちょっとした高級旅館の宿泊を思わせてくれる。3歳児にもぴったりな甚平を、後から部屋に用意してくれたり、子供用のタオルと歯ブラシの用意もあり、心遣いも相当なもので心地よかった。
洗面台はデザインされていて、ソープディスペンサーやコップなどもスタイリッシュなものを使っている。しんゆは古い旅館を大規模リフォームして再オープンさせた旅館。広縁の端にある洗面台は古い旅館の特色だが、同じ場所にこうもデザインされた洗面台を配されると、古臭いイメージはなくなる。
が、残念ながらトイレはかつての古い旅館の物そのものだった。どうしても廊下やエレベーター、ユニット系のトイレやバスは大幅リフォーム時でも撤去の費用が大きすぎてそのままの事が多い。しんゆのトイレも例にもれずのようだが、突如として現れる古臭い空間が、逆に場違いで新鮮に思えたりもした。
幻想的なロビーで楽しむ無料のデザートブッフェ
部屋で浴衣に着替えたなら、そそくさとロビーに下りる。和のテイストを違和感のない範囲でモダンにアレンジした空間。とても落ち着く場所だ。
このロビーのメインともいえるのも、ヒーリングアート。間接照明のように見えるロビーの衝立は、実はスクリーンになっている。この大型スクリーンに、客室に流れているものとは違う、平山氏のヒーリングアートが流されている。次々に幻想的な風景が、神秘的な音楽に乗って移ろいで行く。このロビーも癒しの空間だ。
わざわざロビーまで降りたのは、宿泊者無料のデザートブッフェのため。宿泊者はロビーでスイーツとコーヒー、紅茶が食べ飲み放題なのだ。「しんゆ」のコンセプトは「女性に最高の美と癒しを」との事だが、なるほど、これは女心をぐっとつかむサービスだ。もちろん、甘党の僕と、お菓子大好きの娘のハートも一緒に掴んでしまったわけだ。
気持ち良い湯をたっぷり楽しめる展望温泉
心地よい眠りを楽しんだら、やっぱり朝から温泉を楽しみたい。大浴場は1か所。内湯は広く、泳げるくらい。壁一面の窓の開放感と、重厚な壁につつまれた内包感の両方が存在する。女性風呂には、ロビーや客室に流れているものと違うヒーリングアートが湯船の上で放映されているそうだ。男性風呂にもぜひつけてほしい。
緑がかった湯はほのかに香る温泉臭。85℃の湯が1日75トンも湧出する自家源泉を持つ湯は、さすがに湯量が豊富。酸化還元電位が低い、若返りの湯として効果があるそうだ。
塩素臭もなく、これぞ温泉といった湯。湯につかり、体を投げ出すと、とても気持ちがよい。
緑がかった湯はほのかに香る温泉臭。85℃の湯が1日75トンも湧出する自家源泉を持つ湯は、さすがに湯量が豊富。酸化還元電位が低い、若返りの湯として効果があるそうだ。
塩素臭もなく、これぞ温泉といった湯。湯につかり、体を投げ出すと、とても気持ちがよい。
かんてん風呂もある。想像したような寒天のとろみはないが、湯口に手を当てると、湯がぬるぬるしているのがわかる。洗い場は多くあり、パーテーションで仕切られていて、使いやすい。
味も見た目も雰囲気もハイグレードの朝食！
食事は「個室料亭」でいただく。和室のほか、テーブル席もあり、廊下にずらりと個室が並んでいる。その一角には酒蔵、味噌蔵もあり、まさにこだわりの食を楽しめる。ここにもヒーリングミュージックが流れていて、落ち着いた雰囲気でリラックスして食事が楽しめる。
朝食は普通の旅館の食事とは全く違う。量や素材、食器。すべてにこだわりがあり、普通の朝食の概念を超えいてる。お刺身はもちろん、特製ドレッシングをかけるサラダなど、普通の朝食メニューではなかなか見られない。味噌汁は赤みそ、あわせ、白みそから選べ、お代わり自由。思えば、「タケヤ味噌」の本社がすぐそばにある。オススメは赤みそで、これだけでご飯が何倍でも食べられそうなくらい美味しかった。もちろん、3回おかわりして、違う味を全部楽しむのも良い。かなり贅沢な朝食の時間が楽しめる。
子供用の朝食は別メニューも、ここにもこだわりがある。品は落とさないが、子どもが食べやすい献立にしてくれている。
諏訪湖の湖畔に建つ抜群のロケーションが気持ちいい
しんゆの建物の全貌。明るくなって初めて分かったが、和のテイストたっぷりの旅館なのに、見た目は欧風の造りになっている。緑あふれる信州の山々には、その姿がとても似合っている。
旅館の目の前に広がる諏訪湖。標高759mにある、信州一の広さを誇る湖。ボート、釣り、ジョギングをはじめ、8月には花火大会が楽しめる。
快適な高原の湖の湖畔。気持ち良い温泉と、ヒーリング、心遣いに包まれる宿。今回は夕食抜きのリーズナブルな部屋だったが、次回は夕食もつけて、湖の見える部屋に泊まってみたい。そう思終える、とても気持ち良い宿だった。
上諏訪温泉しんゆ（親湯）
住所: 長野県諏訪市湖岸通り2-6-30
電話: 0266-54-2020
交通: 中央自動車道・諏訪ICより車で約15分
長野自動車道・岡谷ICより車で約15分
JR中央本線・上諏訪駅より無料送迎バスあり(5分)
駐車場: 60台(無料)
部屋数: 全46室
設備: テレビ、ブルーレイプレイヤー、冷蔵庫、加湿器、空気清浄器
ドライヤー、ポット、浴衣、タオル、バスタオル、アメニティ一式
オープン: 2011年4月29日
【投稿時最終訪問 2012年9月】
