銭形砂絵【お金の形をした日本一の砂絵】

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♪今日も決め手の
  今日も決め手の
   銭ぃがぁ~飛ぉぶぅ~♪

昭和時代の名時代劇『銭形平次』のオープニング。平次が群がる悪党をバッサバッサやっつけていく場所。フェードアウトされると、平次がいる地面が昔のお金の形になっている。
なんだここは?子供心にそう思っていたのだが、実は本当にその場所があるのです。
香川県観音寺市。琴弾公園の一角にある「寛永通宝」の日本一の砂絵が「銭形砂絵」です。
東西122m、南北90m、周囲 345mもある巨大な砂絵。琴弾山山頂から見るときれいな円形に見えます。「銭形を見た人は健康で長生きし、しかもお金に不自由しなくなる」という言い伝えもあります。

展望台から見下ろす美しい銭形砂絵

銭形砂絵

銭形を展望する頂上までは車で登ることができます。道は狭いですが、一方通行なので、離合の心配はなし。ただし、歩いて登っている人も多いので、注意が必要です。
頂上の展望台には駐車場とトイレがあります。ここから見る砂絵は圧巻。

銭形砂絵

青い瀬戸内海。そこに浮かぶ島々。緑の松原。そして美しい砂に描かれた芸術には、心が奪われます。
これは寛永10年(1633)、藩主生駒高俊公の領内巡視を歓迎するため、住民が一夜にして堀りあげたと伝えられています。作られた動機はどうあれ、昔から存続する芸術作品。風化や高波に崩されること無く、製作当時から今までその形を残しているのは素晴らしいこと。
年に2回、地元の住民の方が化粧直しを奉仕しているそうです。いわば、これは市民の宝です。

近くから見る銭形砂絵

銭形砂絵

さて、車で展望台から降りていくと、道は海辺に出てきます。松原の中に車を置き、少し海辺に近づくと・・・
ありました。砂絵が。
しかし、その場で見ると、全く何がなんだかわかりません。出来損ないの迷路みたいな感じ・・・
しかし、江戸時代に、地面にきれいに彫り上げた。しかも、頂上から見たら円形に見えるようにやや楕円に形を作るなどの工夫もされているそうです。いかにこの絵が素晴らしい芸術であるか、思い知らされる場所でもありました。
しかし、残念なことですが、足跡が砂絵の中に続いていました。『入らないで下さい』って立札があるのに。ひとりが入ると、その足跡につられて、何人も入って行くようです。お金の端の土手が崩れていました。
このようなことが続くと、必然的に砂絵の周りには柵が作られてしまいそうです。そうなると、自然と一体化した芸術作品の、その景観は一気に損なわれます。何より、この砂絵を大切に管理している市民の有志の方の気持ちを踏みにじる行為です。皆様、ここで銭形平次になりたい気持ちはよくわかりますが、ぐっと、我慢しましょう。

銭形砂絵

場所:香川県観音寺市
料金:無料
駐車場:約20台(頂上展望台)
アプローチ:さぬき豊中ICより約15分
近隣観光施設:琴弾公園、世界のコイン館、道の駅ことひき

【投稿時最終訪問:2005年12月】

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1件のコメント

  1. ≪…銭形砂絵…≫、を『数の言葉ヒフミヨ(自然数)』にする 〇と□のオブジェ巡りし「竜安寺の蹲踞」「有明山神社の開運招福の石」に【願い】を重ねたい。

     この物語の眺望は、3冊の絵本で・・・
     絵本「哲学してみる」
     絵本「わのくにのひふみよ」
     絵本「もろはのつるぎ」

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