うみたまご 【大分マリーンパレス水族館】

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九州の海の玄関口のひとつである別府。温泉で有名なこの町だが、かつては関西・四国など、瀬戸内海を渡るフェリー航路もいくつも就航していた。道路網が発達した今は随分航路や便数が少なくなったが、今も四国と九州を直線で結ぶ重要な港である。
その別府港から約6km。車なら目と鼻の先に有名な水族館がある。それが「うみたまご」だ。
別府から船に乗れば対岸は愛媛。そのためか、愛媛県や四国からの観光客も多く訪れる人気の水族館だ。

水族館とサル山で1日中遊べるスポット

うみたまご

「うみたまご」は猿で有名な「高崎山」のふもとにある。駐車場に車を停め、うみたまごの建物に行く前に、「おさる館」という、高崎山の施設がある。ここでは、高崎山の猿の様子の紹介やお土産を販売する場所。ついつい高崎山にも行きたくなるが、この日のスケジュールを考えると、さすがにここを見る余裕はない。時間があるなら、高崎山とうみたまごで1日遊べる素晴らしい場所だ。
高崎山は、海から一気にそびえる標高628mの山。海から一気に高い標高まで駆け上がるので、山腹に雲がかかったりする神秘的な表情をよく見せてくれる。

うみたまごあざらし

うみたまごの広告でよく見かける、服を着たアザラシ。実物大(?)のリアルな人形がエントランスでお出迎え。

潮流が流れる青く巨大な「大回遊水槽」

うみたまご大回遊水槽

エントランスをくぐり、大分の川の生態系コーナーを過ぎると、いきなりメインの「大回遊水槽」が目の前に。この水槽は潮流を再現した水槽内を魚が回遊するもので、オープン当時は世界初のものだったらしい。水族館の館内はこの水槽をメインにめぐっていく。水槽の2階、1階、そして渡り廊下に潮流内部の岩場へと道は続いていく。
まず大水槽の2階部分、縦と横の大パノラマを続けて見せてくれる。特に横のパノラマは、床の一部がガラスになっている。魚たちが群れを成して泳ぐ青色の海にまるで包みこまれるような、ダイナミックな世界を楽しめる。

うみたまご大回遊水槽

一定方向、青い光の中を魚たちが泳いでいく様子は、まるで近未来の宇宙を見ているようでもある。その中で、ゆっくりと現れるマンタは巨大な宇宙戦艦のように見える。

うみたまご太刀魚

1階に下りると、小さな水槽が連続する。その中で珍しいのは「タチウオ」の展示。真っ黒な闇の中、光り輝く太刀魚が漂っている。
「太刀魚」とはよく言ったもので、本当に美しい日本刀のように、光り輝くさまは妖しくも幻想的で見入ってしまう。「立ち魚」という説もあるのも納得する。どのタチウオも縦になって漂っていて、横にはならない。

うみたまごいわし

今度はイワシの大群。美しく光り輝く魚体が無数に、複雑に、それでいて規則正しく乱舞している様は、もはやアートとしか言いようがない。イワシもタチウオも飼育が難しい魚と聞く。それだけに、これだけ美しく感動的な展示をしているのには驚いた。

うみたまごくらげ

これは最近よくあるクラゲさん。ライトの色に反応して、体の色が緑から赤、青から黄色とさまざまに変わっていく。ゆらゆらと漂いながら、不思議に発光するその姿はまさに癒し。自分の部屋に1匹でいいから欲しいくらい。

うみたまご大回遊水槽トンネル

再び大回遊水槽。1階部分に水中トンネルがある。回遊する魚を見上げられるこの場所はとても素敵だ。
降り注ぐ青い光の中を大きな魚が何度も何度も通り抜け、神秘的な影を落としていく。潮流にゆらめきながら降り注ぐ青い光が幻想的で、なかなかこの場所を通り抜けられない。

うみたまご

海中トンネルを通り過ぎると、とある部屋に出た。シンプルというか、スタイリッシュというか、とにかく不思議な感じの部屋。
ドーム型の部屋には大きな窓があり、そこには魚が同じ方向へと泳いでいく。壁にはゆっくりと色を変えていく照明。天井には天窓があり、あの青く揺らめく光が降り注いでくる。
この広い部屋にはにはいくつかイスが置かれていて、これに腰掛ける。
ゆらりゆらりと泳ぐ魚。降り注ぐ青い光と、壁に灯る不思議な七色の明かり。そして、静かに奏でられる音楽。それらを見事に調和する、無機質な広い空間。
なんとも素敵な癒し。水族館をインテリアにしてしまった、贅沢すぎる空間。ここは、回遊水槽の中心。外から見ると、岩場になっているのだろうが、まさか内部がこんな部屋になっているとは・・・あまりもの心地よさに、長居してしまう。

充実したフードコートとレストラン

うみたまごフードコート
うみたまごフードコート

さて、大回遊水槽が思った以上に楽しかったので、ここでいったん昼ごはんに中座する。うみたまごには2つの飲食店がある。A-ZOOというレストランとFanFareというフードコート。どちらも家族で来ることが前提の水族館内にあるので、子連れでも問題がない。
今回食事をいただいたのはFanFare。ここは小さな子供優先の小上がり席がある。訪れた時、娘はまだイスにしっかり座れない状態だったので、とても重宝した。

うみたまごフードコート

頂いたのは、チキン南蛮定食と蒲江のぶり丼。なかなか美味しかった。ただし、とり天むすびはかなり残念だった・・・

海と一体感!イルカが海の上を飛ぶような屋外エリア

うみたまごイルカショー

さて、ランチの後は、屋外エリアを楽しむ。水族館の屋外といえば、やはりイルカ。特にこのうみたまごのイルカのショーは、高崎山と別府湾という自然を背景に楽しめ、とても気持ちが良い。

うみたまごイルカショー

見事な芸を披露してくれるイルカたち。

うみたまごイルカジャンプ

海から飛び上がり、九州の高い山を飛び越え、空を飛ぶ。イルカのジャンプは見事で、そのジャンプをする風景も見事。別府湾の美景とイルカの姿が織りなす、景色は感動のシーン。

うみたまご別府湾プール

別府湾と一体化になるように作られた、その名も別府湾プール。海の青さと見事に調和するようにプールの色や高さまでが設計されている。中には魚が泳ぎ、本当に海がここまで続いているように見える。

うみたまご別府湾ブール

どこまでも続く海の青さに見事に溶け込むプール。ゆっくりと魚が泳ぐ浅瀬のようなプール。見事というしかない、計算しつくされた風景も、うみたまごの誇るアートのひとつだ。

うみたまごウミガメ

別府湾プールの反対側は魚プールになっている。サメやエイにタッチすることができる。歩いていると、突然ウミガメがやってきて、いたずらっぽく笑いながら水をかけてきた。恐ろしい程に、海の生き物のとの距離が近い場所。

水面で遊んでいた生き物たちの水中での姿

うみたまごイルカ

再び屋内に戻り、1階に。先ほどイルカが激しくジャンプしていた水槽の中もガラス越しに見る事ができる。揺らめく青の中で、仲よくじゃれあうイルカたち。海の中でイルカを見ているような、そんな錯覚になる場所。
先ほどはイルカの見事なジャンプを楽しんだが、意外にそのショーの時にこの水中から見るのも面白いかもしれない。ジャンプをする時、着水した時のイルカの姿を見るのもなかなかないことだ。

うみたまごアザラシ

最後はアザラシさん。ゆっくりぷかぷか。気持ちよく水の上で浮かんでいる。そう思えば、素早い動きで、水槽の前を横切って泳いで行く。その愛らしいしぐさには釘づけ。
予想以上に楽しく、とにかく癒されたうみたまご。こんなに素晴らしいとは思っていなかったので、フェリー出航まで時間が余ると思ったのが、逆に時間が足りず。今度九州に来たときは、もう一度ゆっくりと見てみたい。

別府温泉の宿泊情報

大分での宿泊はやはり、日本一の湧出量を誇りいくつもの源泉を持つ別府温泉がおすすめ。街中至る所から湯が湧く別府温泉には多くの宿があり、源泉かけ流しの宿がとても多いのも特徴。宿も高級なものからリーズナブルなものまで至れり尽くせり。温泉内の観光スポットも多いので、ゆっくりと湯の町での滞在を楽しめます。

子連れで気持ちよく滞在できる温泉宿

■別府温泉の宿一覧

うみたまご 大分マリーンパレス水族館

住所: 大分県大分市高崎山下海岸
電話: 097-534-1010
営業時間: 9:00~18:00(月~金)
9:00~21:00(土日祝)
休業日: 年2日不定休
交通: 大分自動車道別府ICより車で約25分
料金: 大人2300円、小・中学生1150円、幼児(4歳以上)750円
駐車場: 800台(1回400円)

【投稿時最終訪問 2010年9月】

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