上高地大正池【幼児連れ散策】
数年前になりますが、娘がまだ幼稚園年中の時に、大正池から河童橋まで一緒に歩きました。大人の足で1時間くらいの道のりです。まず、河童橋付近の宿に荷物を預け、大正池までバスで戻ります。大正池をゴールにすると、上高地に戻るにしても、下界に降りるにしても満員でバスに乗れない事があるのでオススメできません。
穂高岳と立ち枯れの美しい大正池の絶景!
大正池から眺める穂高岳吊り尾根。上高地を代表する風景のひとつで、その美しさは形容しがたいものです。
大正池は大正4年、焼岳の噴火で梓川がせき止められて出来た池。美しい水を湛え、枯れ木が立ち並ぶ神秘の大正池。この美しい湖面ではボート遊びも楽しめます。
幼稚園年中の娘は上高地はこれで2回目。初めての上高地は3才のとき。ある程度歩けるようになり、ベビーカーが要らなくなった瞬間に行きました。その時は河童付近の散策だけで日帰りでした。年中さんになると、「山きれいね」「水きれいね」という言葉を言いますが、まだ感動は薄いようです。
こんなにきれいなのに娘は興味なく、足元の石を集めて遊んでいます。
初めて上高地に行き、この風景に魅せられて通うこと20年以上。大正池は来る度にどんどん埋まって小さくなっています。環境破壊ではなく自然の摂理なので仕方はないですが、少し寂しい気がします。
マガモが泳ぐ透明な大正池が美しい
娘が突然、風景に興味を持ち出したかと思うと、泳いでいるマガモに夢中でした。
上高地のシンボルともいえるマガモ。人慣れしていて近づいてもあまり逃げません。何か食べられそうなものを持っていれば向こうから寄ってきます。娘はマガモとの触れあいに夢中になっています。
エメラルドグリーンの透明な大正池。3000メートルを超える山々の雪融け水を集めた池の水はどこまでも透明で、夏でも信じられないくらいの冷たさです。
マガモに夢中の娘をよそに、泳ぐマガモの視線になって、水面から焼岳を眺めます。
大正池の中は幻想的なエメラルドグリーンの世界。どこまでも澄んだ水に降り注ぐ光が神秘的。思わず飛び込んで泳ぎたくなりますが、水は一瞬で手が痛くなるほどの冷たさ。まるで氷水のようで、夏でもこの中に不用意に飛び込めば、心臓が止まりそうです。どこまでもこの美しさで流れてほしい梓川ですが、この先焼岳の火山地帯を抜けるので、残念ながら水が濁ります。
木陰が気持ち良くいつまでも居たくなる大正池。付近は河原のように石が多いですが道は整備されています。危険なところは少なく、幼児でも安心してハイキングできます。
大正池で少しのんびりしすぎました。もっとマガモと遊ぶというむすめをアイスでご機嫌をとったら、河童橋に向けて出発です。
湖畔の風景を楽しみながら大正池を後にします。ここから約4km、平坦な梓川沿いの道を河童橋に向かって進みます。
大正池のほとりの美しい風景で宿泊
大正池
交通:長野県松本ICから車で約1時間、沢渡駐車場にてシャトルバス20分
松本電鉄新島々駅から上高地行きバス乗車
岐阜県高山より約1時間、平湯温泉より上高地行きシャトルバス30分
河童橋より徒歩1時間
施設:大正池ホテル(売店あり)
公衆トイレ