タオル美術館【今治の人気観光スポット】
愛媛県今治市。最近ではB級グルメの「焼豚卵飯」やゆるキャラの「バリィさん」で知名度が上がっている「しまなみ海道」の四国側の入口にあたる町ですが、やはり一番知名度があるのはタオル。
「今治タオル」は高級タオルの代名詞となっており、今治はタオル製造量日本一を誇っています。
そんなタオルの町を代表するような施設が「タオル美術館」です。タオルアートと今治タオルの製造工場を見学できる施設。それ以外にも四国・瀬戸内の土産店やカフェとレストラン、ここでないとお目にかかれないようなタオル製品やタオル生地を使った商品を販売するショップがあります。そして、ガーデンや様々なオブジェを飾られているスペースが無料で利用でき、子どもを連れて楽しめます。
まるでヨーロッパのような庭が美しい美術館
タオル美術館は欧風の高級リゾートホテルを思わせるような立派な外観。ここでは結婚式も挙げられるようで、式が終わった後の人がいっぱい送迎バスに乗り込んでいました。
タオル美術館の1階の入口に入らず、脇にある屋外の階段を登ると、そこには別世界が広がります。広い敷地に広がる庭園「ヨーロピアンガーデン」は、そこが日本である事を忘れさせてくれるほど。美しい芝生と木々は、とにかくよく手入れが行き届いていると素人目にも感心するほどです。
ヨーロピアンガーデンには散策路が設けられていて、小さな子供を連れてでも散歩ができきます。瀬戸内の山々を借景にしたヨーロッパ風の庭園は、まるで物語の世界に迷い混んだような雰囲気です。
ガーデンには美術館からメタセコイアの並木道が続いています。美しい新緑を天に突き刺すメタセコイアが立ち並ぶ空間の散策は、普段では味わえない不思議な魅力にあふれています。
庭園内は木々や花といった植物だけではない。石の文化といわれるヨーロッパを象徴するように、何百年も前のヨーロッパの石の道具がオブジェとして飾られています。
この写真は1200～1400年にスペインで使われていた水汲み場。他にも石のベンチなどがあり、それらを見て回るのもとても面白いです。
もちろん、古い石のオブジェは子供はわからりませんが、子供も十分に楽しめるのがこのガーデン。所々に、ムーミンのキャラクターの石像が置かれています。ムーミンを知らない娘も「カバさん♪」と喜んでムーミンパパと握手をしていました。
手前の石のベンチは本当にイギリスから取り寄せた年代物の品だそうです。ヨーロピアンガーデンではウェディングも行える人気のスポット。他にもホテルに入っているかのような英国風の雰囲気漂う落ち着いたカフェや、高級中華レストランも併設されています。ゆっくりと雰囲気を楽しみながら時間を過ごすのにも良い場所です。
タオルやキャラクターグッズや土産物が並ぶショッピングモール
１階はホテルのロビーのようになっていおり、多くの人が吹き抜けの空間を行きかう光景は本当にホテルのよう。
ミュージアムマルシェには様々なタオルが展示されるように販売されています。一角にはディズニーコーナーもあり、タオルや布製品が充実の品揃えです。
２階に上がると、とても広い物産品の販売コーナーになっています。瀬戸内海の特産品だけではなく、広く四国の特産品も手に入るので、お土産を求めるにはいいかもしれません。試食も充実していて、知られざる四国の魅力を再発見できます。
3階のタオルコレクションショップは驚きの量のアイテムが広い売り場で販売しています。高級ブランドタオルや少し変わったタオル、そしてアウトレットの激安タオルやコットン製品など、さまざまな品が手に入ります。
タオルだけでなく、コットン生地で作った製品が目白押し。本物と見間違えそうな精巧なディスプレイもとてもきれいでブランドショップに来たような気になります。
4階のショップには、ムーミンやスヌーピー、ミッフィーといった子供に人気のキャラクターのぬいぐるみやタオル製品なども販売されています。レアな一品に出会えるかも？小さな子供用のかわいいタオル生地の服がずらりと並べられているコーナーもあり、見ているだけでもとても楽しいのです。
コットンを使ったオブジェが面白いコットンロード
４階の『コットンロード』と名付けられた場所には巨大なディスプレイがあります。ケーキやパンなど、コットンを使ったディスプレイは見るだけでもとても楽しい。ショートケーキのはとも大きく、実物があれば絶対に100人分以上はあります。
他にも大きなデザートの展示がいっぱい。遠目で見たら本物と間違えそうなくらい。大きなぬいぐるみも子供たちに人気でした。
綿でつくった巨大なオブジェが並ぶ空間。ハンバーガーにショートケーキ、ポップコーンにアイスクリームにパン。その巨大で、本物と見まがうような精密なつくりは2歳の娘にもすごいと伝わったようで「うわ～、すご～い」とオブジェを楽しそうに見て回っています。
残念ながら、現在は巨大なオブジェは老朽化のため、片隅に寄せられてほぼお役御免になっています。
そのかわり、新しくできたオブジェがキティちゃんの壁画。よく見ると、ミシン糸の束を使ったドット画になっています。
見学できる最新鋭のタオル工場
タオル製造工程の工場見学スペース。工場の中に入ることはできませんが、ガラス張りになったスペースならタオルが作られていく様子を見ることができます。
最新鋭の装置が設置された工場はまるで産業博覧展のよう。広い無人の工場で、機械たちが黙々とタオルを織り上げていきます。
最後に５階が美術館になっているのですが、入場料は800円とやや高め。ムーミンの常設展やキャシー中島展、企画展などが行われているのですが、1～4階の無料のショップをめぐるだけでもとても楽しく満足だったので、入場せず。
美術館に入らなくても、ショップやその雰囲気だけでも十分楽しめるいい所でした。子供向けのキャラクターグッズなどの販売もあるので、子供連れでもとても楽しめます。
美しいガーデンと芸術。あまりにも無料ゾーンだけでも楽しくて、気が付けば有料ゾーンの入館時間が過ぎていた。それだけ無料ゾーンや売店だけでも楽しめる美術館でした。
少し内陸部にありますが、しまなみ海道で四国から離れる際のお土産を求めながら、子供を遊ばせたり美しい庭園を散策できる場所です。時間に余裕があれば、是非立ち寄りたいスポットです。
タオル美術館ＡＳＡＫＵＲＡ
場所：愛媛県今治市朝倉上甲2930
電話：0898-56-1515
交通：今治小松自動車道・東予丹原インターより車で約10分
西瀬戸自動車道・今治インターより車で約20分
営業時間： 夏季(4/1～10/31) 9:30～18:00
冬季(11/1～3/31) 9:30～17:30
（レストラン・カフェは別）
休館日：年中無休
料金：大人800円・中高生600円・子供400円（4Ｆまでのショップは無料）
駐車場：約250台（無料）
【投稿時最終訪問 2019年7月】
