道後山の手ホテル 【道後温泉オススメ日帰り湯】

愛媛県を代表するといえる道後温泉。明治時代の公衆浴場で、日本で唯一皇族専用の湯船がある「道後温泉本館」を中心に多くのホテルが建ち並ぶ。そのホテルの中で、日帰り入浴にオススメのホテルが「オールドイングランド・道後山の手ホテル」だ。

英国風クラシカルホテルの異国情緒漂う雰囲気

道後山の手ホテル

「オールドイングランド・道後山の手ホテル」は昔ながらの日本スタイルの旅館が立ち並ぶ道後温泉に、平成16年1月、英国風スタイルでリニューアルしたホテル。和のテイストを色濃く残す温泉街で、その姿は異様。しかし、そのクラシックな欧米スタイルは若者や女性には人気で、多くの個人宿泊客を集めている。
そしてこのホテルの特徴の一つでもあるのはドアマン。シルクハットを被り、正装したドアマンが車を乗り付けるとすぐに出迎えてくれる。ドアマンに車を預け、さっそくホテルの中に。

道後山の手ホテルロビー

ホテルのロビー。アンティークな家具やオブジェに囲まれた、とてもクラシカルで落ち着く空間。ここが道後温泉の中だということを一瞬で忘れ去らせてくれる。

道後山の手ホテル温泉

古き良き英国調の中に「Onsen」という字が現れる。ここが温泉入口だ。あの扉の向こうは、日本が待っている。こういった異国情緒あふれる空間での滞在の中でも、日本人の心の故郷、温泉を楽しめるのは良い。

温泉だけは日本を思い出させる和の空間

道後山の手ホテル温泉

扉をくぐると、一瞬にしてそこは日本。畳敷きの空間は、まるで道後温泉の旅館のそれと大差ない。いきなり現実に戻された感じだ。
温泉施設によくある、休憩室などはない。ロビーでも日帰り温泉客が堂々とくつろげるようなお気軽な雰囲気ではなく、イスなどの数も少ない。このスペースで待ち合わせをするためのベンチやフカフカの布団が敷かれたベビーベッドがあるだけだ。更衣室の中には、ウォーターサーバーはあるが、自販機などは無い。
この「道後山の手ホテル」は温泉はメインではなく、英国風の落ち着いた空間と良質なサービスが売りなホテル。温泉と温泉付帯施設は、少し他の旅館に比べると「控えめ」である。
更衣室にはバスタオルとハンドタオルが備え付けてあり、無料で利用できるのが嬉しい。貴重品専用のロッカーがあり、無料で利用できる。

入浴客が少なく上質な雰囲気のオススメの温泉

道後山の手ホテル温泉

内湯には広い湯船がひとつあり、サウナと露天風呂がある。黒い大理石と木の壁で包まれた浴室はとてもスタイリッシュで高級感がある。お湯が湯船からあふれ、湯気を空間に放ちながら黒い床の上を流れていく様は、幻想的でもある。
残念ながら他の建物が隣接しているので、壁一面の窓はすりガラス。やや開放感には乏しい感じがある。
洗い場は8箇所ほどあり、仕切りが多く使われていて、目隠しがうまくできている。風呂に入りながら、体を洗う人の姿があまり目に飛び込んでこないあたり、上質な作りを感じさせる。

道後山の手ホテル露天風呂

露天風呂は檜風呂だ。上品で落ち着いた音楽が軽くかかり、気持ちよく湯に浸かれる。檜風呂の周りはウッドデッキになっていて、壁も一面ウッドパネル。木に囲まれた空間。内湯に比べると、やや温度は熱く設定されている。

道後山の手ホテル

残念ながら、露天風呂の解放感は皆無に等しい。すぐ目の前には、別の建物の窓があり、僅かな隙間から空を望めば、客室の窓に見下ろされる。男風呂とはいえ、これは入浴客も宿泊客も気を遣ってしまう。このあたりが、ちょっと残念。

道後山の手ホテル・温泉所感

道後温泉自体の湯量はそれほど多くなく、道後温泉の有力ホテルでもほとんどが循環ろ過式だ。源泉を使っている「道後温泉本館」や「椿の湯」に比べると、湯のすべすべ、さらさら感はどうしてもホテルの温泉だと少なくなる。
しかし、この道後山の手ホテルの湯。結構湯の成分が保たれている。「さらすべ感」も他のホテルに比べるとしっかりと感じられる。塩素臭が感じられるが、そんなに気になるレベルではない。(愛媛の条例で、温泉の塩素消毒が義務付けられているので仕方がないのだが・・・)露天と内湯1つずつしかないので、比較的新しい湯が使えるからだろう。湯はとても気持ちがいい。
また、このホテルの温泉のいいところは、とにかく混まない事だ。実は今回の入浴は3回目。以前2回、日帰り入浴した時も、他に1人か2人しか人はいなかった。
重厚な洋風のホテルにわざわざ日帰り入浴を申し込む人も少ないであろうし、洋風ホテルを選択する宿泊スタイルの客は比較的温泉に滞在する時間も少ないと思う。そしてこのホテルは、ツアー客の受け入れをしていない所もポイントが大きい。
この道後山の手ホテルは、新しくきれいな浴室で、ゆっくり落ち着いて上質の湯に浸かれる。道後温泉日帰り湯の「穴場」である。
さて、以前このホテルの温泉に入ったのは、いずれも「食事をしたら入浴無料」というイベントの時だった。ランチを楽しんだ時の記事をここで少し紹介。

英国風のランチを日帰り温泉と一緒に楽しめる

道後山の手ホテルレストラン

山の手ホテル1階にあるレストラン。時々ではあるが、昼間のランチと温泉が一緒に楽しめるイベントを開催している。落ち着いたヴィクトリア風というのであろうか、そんな空間で楽しむランチは、日常を忘れさせてくれる。

道後山の手ホテルランチ

ランチといえども手抜きなし。一品一品、丁寧に作り上げられた料理は絶品。特にこのソースが何とも言えないくらい美味。

道後山の手ホテルテラス

外には「ハートウェルテラス」という、ウッドデッキの気持ちがいいテラス席がある。英国庭園という名前がぴったりの、異国情緒満点の、とても素敵な空間。暖かい日は、ここでお茶を飲むのも最高だろう。

【道後温泉の宿一覧】

道後山の手ホテル (日帰り入浴)

場所: 愛媛県松山市道後鷺谷町1-13
電話: 089-998-2111
時間: 7:00~23:00、15:00~16:30は入浴不可
交通: 伊予鉄道「道後温泉駅」から徒歩10分
松山自動車道 ・松山ICより車で約20分
駐車場: あり(無料・50台)
料金: 入浴料 大人1200円、小人1200円
泉質: アルカリ性単純温泉(一部掛け流しまたは掛け流し・循環式併用 )
風呂: 内風呂、露天風呂、サウナ
施設: タオル・バスタオル・シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・ロッカー(すべて無料)

【投稿時最終訪問 2011年1月】

その他オススメの道後温泉日帰り湯

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください