紅葉の松山城と城山公園

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松山市の中心にそびえる松山城の麓、城山公園。春は桜、秋は紅葉と四季折々の美しさを楽しめる公園。広大な芝生広場は子供の絶好の遊び場であり、さまざまなイベントも行われる。
4歳の娘を連れて、秋の城山公園に遊びに訪れた。

秋の城山公園はイチョウの黄葉が見事

訪問したのは11月下旬。城山公園はすっかり秋模様。色づくイチョウ並木がとても美しい。

美しく黄葉したイチョウの下の芝生に座り、お弁当を一緒に親子で食べる。何とも楽しい時間だ。

夕方が近づいてきた。そろそろ家に帰ろうか。そう娘に言うと、山の上を指さしてあそこに行きたいという。それは紅葉に彩られた「松山城」
色づいた黄金色のイチョウの並木から見上げる城の姿はとても美しく見える。時間は遅かったが、せっかく娘が自分から山に登ると言うので、今から松山城のある城山へ登山開始。

秋の松山城に子連れ登山

「恋人の聖地」に認定されている二ノ丸史跡庭園の脇を通り、山の上に登っていく。紅葉に彩られた日本の風景はとても美しい。自分から登りたいと言った娘は、山の斜面や階段はなんのその、どんどん進んでいく。時々落ちているドングリを物色しながら。

山を登り、松山城の中に入る。松山城は松山の市街地を一望できる展望スポットでもある。遠くには西日本最高峰の石鎚山が、早々と雪化粧した姿が。今年の秋は寒い。まだ11月だというのに、石鎚山をはじめとした石鎚山系は早々と雪をその頂きに乗せている。

松山城は桜の名所でもある。この付近は春には満開の桜に彩られる場所。秋は見事な紅葉で日本の美を演出してくれる。

松山城の本丸に到着。遠く、瀬戸内海に浮かぶ興居島も遠望できる。秋の彩と遠くまで澄んだ冬の空気。季節の移り変わりが、美しい風景を見せてくれる。

松山城天守閣から望む秋の風景

さて、松山城の天守閣に入場する。松山城の天守閣は、日本に12しか存在しない、江戸時代に建てられたもの。いわゆる、本物のお城だ。入場料は500円かかるが、急な階段やいろいろな仕掛けがある内部は娘にとってさながらアスレチック。「忍者のおうち」に入ろうと大はしゃぎする娘に、財布の紐がついつい緩んでしまう。

急な階段、展示された鎧や刀など、様々な誘惑に引き付けられながら、天守閣の最上階に到着。松山城の天守閣にはふすまなどの建具がつけられるようになっており、まるで住むことができそうだ。腰を下ろしてお茶でも飲みながら一服したくなる、落ち着いた空間。ここが戦の最後の砦になるとは何とも思えない。それでもここから鉄砲を構えれば、いとも簡単に責め来る敵に銃弾を浴びせられる構造になっているのが素人目にもわかる。明治という時代に変わる直前に建築された松山城は、まさに城郭建築の集大成だ。

天守閣から見下ろす本丸と松山の中心部。右下の広場が、先ほどいた城山公園。4歳の幼児が自分の意思で、ここまで自分の力だけで登ってきたのだ。娘とあそこから登ったよと、登ってきたルートを一緒に確認して今日の登山の楽しみを共有する。

松山城から見下ろす松山の中心部。街中にある観覧車は「くるりん」と呼ばれる松山のランドマーク。この観覧車が乗っているビルが、松山の中心駅、伊予鉄道の松山市駅だ。付近には公官庁やオフィスビルが軒を連ねている。

西側には松山の市街地と、その向こうには瀬戸内海がひろがっている。松山市には条例があり、建物の高さが厳しく制限されている。市内のどこからでも、この松山城が見えるようにするためだ。

天守閣から美しい夕景を楽しんだら、そろそろ下山しないと。城から降りていくと、ゆっくりと夕日が瀬戸内海に向かって落ち始めた。美しい夕景を、幾筋もの飛行機雲がさらにアクセントをつけて魅力的なものにしてくれている。
今日は親子で1日中楽しんだお出かけ。とても濃厚で充実した1日だった。そんな素敵な日の終わりを美しく飾ってくれた夕日。最後に娘と一緒にきれいだねと言いながら、明かり灯り始める町へと降りて行く。

松山城

場所: 愛媛県松山市丸之内
電話: 089-921-4873
交通: 松山市電大街道電停から徒歩5分、ロープウェイまたはリフト有り(往復500円)
   松山自動車道・松山ICより25分
駐車場: なし(近隣の有料パーキングを利用)
料金: 無料(天守閣入場は500円)
営業時間: 9時~16時30分(天守閣・季節により異なる)
休業日: 無休(12月29日のみ休城)

【投稿時最終訪問 2013年11月】

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