久礼八幡宮【土佐三大祭で有名な海の神社】
「久礼八幡宮」（くれはちまんぐう）は、県内でも有数の漁獲高を誇る高知県中土佐町にある八幡宮で、海のすぐそばにあります。青い太平洋を背にして進む参道がとても美しく、地元の漁師さんに厚く信仰されています。旧暦のの8月14日から15日にかけて行われる「久礼八幡宮大祭」は土佐の三大祭に数えられ、壮大な火祭りとして祭りの時期は賑わいます。高知県内で美味しい海産を食べられると人気の久礼大正市場の近くにあり、観光がてら是非参拝したい神社です。
南国の青い海と緑の森が包み込む表参道
久礼八幡宮は「久礼大正町市場」の観光駐車場のすぐ前に参道入口があります。海の前に建つ大鳥居は素敵なロケーションで、境内へと続く表参道は開放感にあるれながらも神秘的に感じる眺めです。大正市場に向かう前に見る神秘的な風景に誘われますが、参拝してそのまま大正町市場に向かうこともできるので神々の手招きに是非応じましょう。
鳥居をくぐり、参道の途中から振りかえると、その先には青い太平洋が、鳥居の向こうに広がっています。大海原を見据える神社はまさに海の神様です。
参道の途中にある手水。緑に包まれた鎮守の森の中にあり巨大な天然石を使った手水舎は趣と自然の深さを感じます。
境内に映える南国を思わせる濃厚な森の中でひときわ目をひく小賀玉(おがたま)の木。日本西南部の温かい地方に自生する木で高さは18mに達する巨木。中土佐町の神社や自然林の中に多く自生していますが、この木は樹齢200年の大木で、久礼八幡宮の鎮守の森の中でも最も大きな木のひとつです。
境内の入口にある鳥居をくぐります。ここから振り返っても夏空に溶けそうな青い海が鎮守の森の先に美しく輝いています。海から吹き抜ける潮風と、濃厚な緑の香りがとても爽やかに感じます。
大木が取り囲む神秘的な海の神様
海から一直線に続く参道の奥に鎮座する久礼八幡宮の拝殿。祭神は応神天皇、神功皇后、比売神、市杵島姫神、湍津姫神、田心姫神。漁師や農家が大漁や豊作を祈願する神社で、勝負の神様としてのご利益もあります。
毎年9月には中土佐の風物詩であり、土佐の三大祭のひとつである「久礼八幡宮秋季大祭」で賑わいます。深夜に長さ5m、重さ1トンの大松明に火をつけて町中を練り歩く大祭のハイライト「御神穀祭（おみこくさん）」は多くの観光客で賑わいます。
拝殿の横に祀られている厄除石。石に穿たれた穴を通り抜け、その先にある御神木の楠に参拝すると、厄を祓うことができるそうです。厄除石は穴が自然にできた天然石で、大正初期に久礼指川のトロッコ軌道工事中に土中から発見され久礼八幡宮に寄進されたそうです。
拝殿の後ろにある本殿の横にある御神木のクスの木。厄除け石をくぐり抜けて見上げる樹高28mの御神木はとても神々しく感じます。
拝殿前はとても広くなっており、拝殿の横に秋葉神社、八坂神社、三社神社の摂社が三社あります。摂社が別の境内の中にあるように鳥居をくぐって参拝するようになっており、摂社境内の中には御神木のような南国らしい巨木がそびえています。とても神秘的な雰囲気を感じられます。となっています。
木漏れ日が気持ち良い大正市場へ向かう裏参道
参拝を終えたら向かう先は高知の美味しい海の幸を堪能できる久礼大正町市場。拝殿に向かって右方向に裏参道が海と並行するように大正市場方向へ続いています。深い森の木漏れ日の中、潮風を感じながら歩いて行けます。
裏参道の横には広い公園があります。地元の方の憩いの場ですがとても遊具が本格的です。
裏参道の鳥居を出ると、左側には朱色の鳥居があります。森の中には久礼稲荷神社が鎮座しています。南国の強烈な日差しを遮る木漏れ日の中はとても涼しく、別世界のような空気に満たされています。
裏参道を出ると町の中に出ます。ここには神社専用駐車場があり6台駐車可能。ここから歩いてわずか1～2分で人気の観光スポット久礼大正町市場です。専用駐車場は台数が少ないので、表参道鳥居前の広い観光駐車場に車を置き、久礼八幡宮を参拝して大正町市場に向かわせていただきたいですね。
久礼八幡宮
場所: 高知県高岡郡中土佐町久礼6515
電話: 0889-52-2408
営業時間: 24時間
休業日: なし
料金: 無料
交通: 高知自動車道・中土佐ICより車で5分
駐車場: 専用駐車場6台(無料)、観光駐車場50台 (無料)
【投稿時最終訪問 2021年7月】
