藤公園 藤まつり
4月が終わり5月になると、桜の次に藤の季節。新緑の中で木々全体を紫色の美しい花で纏う藤の木はとても美しく、各地で満開の藤棚でまつりが行われます。そんな藤祭りの中でも中国地方の人気名所が岡山県和気町にある、その名も「藤公園」
和気神社に隣接し、昭和60年に開園した藤公園は、全国から100種類以上の著名な藤を集められています。国の天然記念物の7種類の藤も含まれており、種類の多さでは日本一を誇る美しい公園です。約7000平米の公園内には総延長が500メートルの藤棚があり、平坦な公園内をのんびりと散策してその美しさを楽しめます。藤祭りは開花状況にもよりますが、例年4月末から5月初旬の約2週間開催されています。
青空に映える見事な藤の大木たち
和気神社の境内からずらりと並ぶ屋台ストリートを通り抜けると藤公園の入口。藤の時期は入園チケットを自販機で購入し入場いします。入口からすぐにお出迎えしてくれるのが、公園一の巨大な藤棚。青空と新緑にコラボしたその巨大な藤棚の美しさは素晴らしいものです。
ずらりとぶら下がる藤の花。まるで青空と同化するような美しい藤色が5月の太陽に照らされて、とても眩しく輝いています。
巨大なアーチ型の藤棚をくぐります。輝く青と緑の光が降り注ぐアーチ下は、自然と人の手が生み出した最高の気持ちが良い空間です。
公園内は上段と下段の広場があり、その約2mほどの坂を除けばほぼ平坦。広場を周遊するように藤棚の通路が設けられており、その中央は一面の広い藤棚で広場がすっぽりと覆われています。広がる広大な淡い紫色の空間は、まさに藤の森です。
ぶら下がる藤と付近を取り囲む森の美しい色のコラボも素敵です。藤棚には、そこにある藤の名前とどこに由来する藤か解説板が取り付けられていています。
垂れ下がる藤の花を間近で愛でるのもよし。身をかがめて、藤色と青空の光をいっぱいに浴びるのもよし。その場にいるのがとても楽しくなる空間です。
お花見ならぬお藤見も気持ちいい
藤公園には広い駐車場があり、関西からのバスツアーも乗りつける人気の場所です。多くの人が見事な藤棚の見学や、藤の花での花見を楽しんでいます。とはいえ広い敷地と駐車場のおかげで、ゴールデンウィーク中にも拘わらず混雑も限定的。ゆっくりと藤を楽しむことができます。
広い敷地のおかげで、公園の奥に進めば進むほど人出は少なくなります。お弁当を持ってきて、レジャーシートを広げてお花見を楽しめるスペースも十分にあります。この写真は、上段の広場から下段の藤棚を見下ろした場所で、まだまだこの後ろにも同じように広くて美しい藤棚が続きます。
様々な種類の藤が植えられている藤公園には、珍しい真っ白な藤の花も。これは五稜郭の藤で、二の橋を渡ったところにある藤を移植したものだそうです。
白の他にもピンク色の藤も。様々な珍しい藤を探して散策するのもとても楽しいです。
頭上から目の前に垂れ下がる美しい藤の花々。かがまずに、間近で花の姿を楽しめます。5月の暖かい太陽と新緑と空の眩しさが、藤の花をさらに美しくしてくれます。
公園に設けられた和傘が、藤の美しさを盛り上げてくれる見事なオブジェになっています。
藤も日本が誇る美のひとつです。5月の和の風景を満喫できます。
公園内にはうどんなどの軽食が食べられる場所がありますが、席も少なく大勢並んでいます。お花見を楽しむならお弁当を持参か、公園入口にずらりとならぶ露店で美味しいものを仕入れた方がよさそうです。
藤まつりを楽しんだら一緒に参拝したい和気神社
藤公園は和気町で生まれた和気清麻呂の生誕1250年を記念して、昭和60年につくられたもの。和気氏の氏神である和気神社に併設されています。和気清麻呂は奈良時代末期から平安時代に活躍した貴族で、天皇を助けて庶政の改革に取り組んだとされ、その業績より十円紙幣の肖像にもなっている。神社には和気清麻呂を助けたとされる猪が、「狛猪」として安置されている珍しい神社。「足腰・健康」「安産」「学業成就」「厄除開運」「土木建築」などにご利益のあるので、ぜひとも参拝もしておきたいですね。
さて、藤公園へのアクセスですが、やはり車が便利。山陽自動車道・和気ICからのアクセスが最寄りですが、県道96号線から県道46号線の交差点が、藤公園に向かう車で渋滞します。備前ICで降りて、有名な「旧閑谷学校」を見学したのちに藤公園に向かえば、渋滞する交差点の東側にある日笠川沿いの道から藤公園に向かえます。JRをくぐる場所だけ道が細くなっていますが、それ以外は走りやすい道で渋滞も回避しますので、オススメの観光の組み合わせです。
レンタカー各社の料金を比較し、その場で予約出来る!期間限定プランもあり藤公園
場所: 岡山県和気郡和気町藤野1386-2
電話: 0869-93-1126
営業時間: 8:00~21:00(期間中ライトアップ)
休業日: 無休
期間: 4月下旬~5月上旬 (4/29開園イベント)
交通: 山陽自動車道和気インターより約10分
JR和気駅よりタクシー5分、レンタサイクル25分
料金: 大人300円、中学生・小学生150円(藤まつり期間のみ)
駐車場: 650台 (無料)
【投稿時最終訪問 2017年5月】