洋食屋牛銀【松阪牛をお気軽に頂ける老舗店】
松阪牛で有名な松阪市。しかし、松阪牛はあまりにも高価で・・・といった書きはじめでいくつもの松阪の飲食てを案内しました。しかし、「やっぱり松阪に来たら名物の松阪牛を食べないと！」ですよね。今回は思いきって松阪牛専門店に飛込みました！
まるで料亭や老舗旅館に見える牛銀本店
松阪には「和田金」や「三松」などの松阪牛の専門店がたくさんあります。それは旅館と見間違えるくらい立派な建物ばかりで、出張中のビジネスマンがフラりと立ち寄るには敷居が高すぎます。比較的カジュアルに、お一人様でも気兼ねなく松阪牛を頂けるお店が「牛銀本店」です。真っ赤な壁が鮮やかな牛銀本店はまさに歴史と気品を備えた豪華な老舗料亭。さすがに本館には入れませんが、その左手にある洋館が「洋食屋牛銀」で、レストランとして敷居を感じることなく松阪牛を楽しめます。
牛銀は明治35年創業。東京で修業した創業者が松阪の地に牛肉料理の文化を広め、地元の農家に優良牛の育成を方法を伝授したそうです。松阪牛はこの牛銀がなければ誕生しなかったとも言われています。
カジュアルながらも落ち着いた洋食屋牛銀
洋食屋牛銀の店内は2階建て1階はカウンター7席。オープンキッチンになっており、高級感たっぷりに松阪牛を味わえます。2階はテーブル席。広くはありませんが仕切りがあり、落ち着いてゆっくり食事を頂けます。もともと牛銀は庶民に気軽に牛肉料理を知ってもらおうと安く提供していたそうです。そういった創業の精神が「洋食牛銀」というレストランのオープンにつながったそうです。
お一人様でも味わえる老舗の松阪牛すき焼き！
オーダーしたのは「すき焼き鍋定食A」お値段なんと、4000円！ランチにこの値段、サラリーマンとしてはあり得ないのですが、この日のために出張中の晩ごはんを合計5回も抜いたのです！牛銀のすき焼きは割り下を使わずに砂糖と醤油だけで味付ける関西風です。濃厚な香りがたまりません!
おそるおそる、松阪牛をぱくり。一口目は年に何回か食べられる黒毛和牛の味。え、こんなもん？と思い噛み締めながら食べているとその違いがわかってきます。噛んだら噛んだ分、等しく口の中でほぐれていく松阪牛。硬いところがなく、どの肉も均一。そして融けるような旨味のある脂身。お肉の量も多く、まさかの松阪牛だけで満腹という贅沢！さらには玉ねぎも煮込んでいるのに型崩れせず、硬さを残しながら苦味は全くなく甘い。まさに最高級絶妙のすき焼き。素材も調理も手が込んでいて、昇天しそうなほどの美味しさです。その代償として、私の財布の中の野口英世さんは4人も天に召されましたが・・・多分野口さんも言っていることでしょう。「我が生涯に一片の悔い無し！！」
ステーキだと松阪牛は1万円前後になり手が出ませんが、すき焼きだとなんとか頂けるお値段。しかも松阪ではすき焼きがごくスタンダードな松阪牛の食べ方なので、そのレベルはとても高いです。松阪に出張、旅行の際は、是非気兼ねなく老舗の松阪牛専門店の味を楽しませてくれる洋食屋牛銀へ！
あと「一升瓶」などの回転寿司ならぬ回転焼き肉屋など、市内に点在する焼肉店でも松阪牛が楽しめます。けっして安い値段ではありませんが少量でリーズナブルに頂くにはもってこい。口の中で溶けるような松阪牛は煮るより焼いたほうがその特徴が出るようで、とにかく松阪牛焼肉も美味しかったですよ！
松阪の観光と宿泊情報
松阪牛で有名な松阪市ですが、本居宣長などの有名人を輩出し、伊勢参りに向かう人々でにぎわった歴史ある商人の町でもあり、市内には立派な屋敷が多く残っています。JRと近鉄電車が乗り入れる松阪駅から多くの場所が徒歩で観光が可能なことも松阪観光のメリットです。駅周辺にはシティホテルも多数あり、観光の拠点となっています。
洋食屋牛銀
住所: 三重県松阪市魚町1618
電話: 0598-26-7023
時間: 11:00～20:00
定休日: 月曜日 (祝日の場合は営業、木曜日休業)
席数: 36席
アクセス: JR・近鉄松阪駅から徒歩約10分
駐車場: あり(無料・45台、2個所)
メニュー(一例)
松阪牛ステーキ(200g)12000円、ステーキ定食(110g)6500円、焼肉定食2900円、ハンバーグ定食2400円、カツ定食2500円、すきやき鍋定食A(4000円)、牛丼(並)1300円、ハヤシライス1800円、ビーフカレー1500円
【投稿時最終訪問 2017年10月】
